アルター 1/8
Chu×Chuアイドる チューア・チュラム
さてさてさて。

あんまり言いたくはありませんが、『トゥルートレース方式』をぶち上げて大口叩いてPVC完成品フィギュア市場に参入したは良いけれど出来がアレで、ついつい思わずさとっちさんがマジで怒ってしまったボークスのモエコレプラス。
まぁ基本的に色んなメーカーに噛み付いてるから『マッドドッグ』とか言われても反論できないそんなオチャメなお年頃(はぁと)のさとっちさんではありますが、アレに対してマジでキレてしまった理由と言うのはやっぱり『しっかりしたモノを作ってくれるメーカーさん』のファンだからです。
その『しっかりしたメーカー』の筆頭がアルターだというのはもうさんざっぱら色んなレビューで触れておりますので言うまでもございませんが、先日レビューした雪風のおかげでどんどんとまた好きになっていっています。メカもあそこまで真剣に作りこんでくるとはな……。
いえ、KOS-MOS Ver.4でも素晴らしいクオリティでしたが、雪風は『ギミックを再現』という点において本当にもう極上でして……。

で、そのKOS-MOS Ver.4を製作された柳生敏之さんが原型を担当されたチューア・チュラムがアルターから発売ということで、これはもう約束された勝利の剣も同然ということで、予約開始後即座に予約完了いたしまして数ヶ月。
やっとこ家に届いたんですが、いやぁ予想以上のモノでございました。
まずは全身グルッとなー。
スケールは一応1/8での表記ですが、実際は1/9スケールぐらいじゃないでしょうか。結構小さいです。

手元に届くまではアルターのホームページや各通販サイトでサンプルの画像を見て、「この情報量ならこのサイズかな」と予想していたんですが、実物は予想よりも小さく、情報量は予想よりも圧倒的に高く
情報密度はちょっと常識を超えた勢いで凝縮されており、スポイルされた(と感じられる)場所がありません。
正直、ウダウダ語る必要性を何も感じなくなってしまったというか、『百聞は一見にしかず』という諺がピッタリです。
顔はごっつい可愛いですねー。以前にグッスマから発売されていた(そして縛った)チュチュ・アストラムではなく、アイドルとして活躍する『チューア・チュラム』ですので、髪の色はピンクだったりします。はいソコ、「ピンクの髪は淫乱」とか言い出すなチクショウ。

前髪が右目にかかってしまって少々見にくいのはチュチュと同じ(ややこしいな)。
しかしこのサイズながら、グッスマのチュチュを上回る繊細さで髪の毛が造形されていたりします。すげえ……。
頭部左側に付いている髪飾りもクリア素材でシャープな出来なのが嬉しい。
上半身周りをグルッと……と言いたい所ですが、浮きポーズなんでそういう限定はちょっと難しいですね(苦笑)。
とりあえず必見なのは縦横無尽に炸裂する髪の毛造形の素晴らしさ。 展示する際にちょいと邪魔になりますが、いやぁ見事。
こういう空間造形の妙というのは本当に、見ていてワクワクしてきます。
それに背中の方はかなり大胆に露出されており、非常に肉感的で色っぽいですねー。 ギターのスリングが別パーツなので、胴体の造形をまったく損なっていないのも高評価ポイント。

あと右手の親指と人差し指の間にあるのはギターのピック。 別パーツではなく塗装での再現なので、ちょっと分かりにくいですが……使ったらスターになれる伝説のピックとかではないと思います。
ちなみにあんまり関係ありませんというかピック繋がりということで、『デネイシャスD 運命のピックを探せ!』は必見。予告編からしてどうしようもなくバカですっげえ愛しいです(笑)。
グッスマのチュチュでもそうでしたが、いやぁ立派なオッパイをお持ちですおっぱいおpp

    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
  (  ⊂彡  おっぱい!おっぱい!
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   し ⌒J


しかし悲しいかな、ギターだったり左腕だったりが邪魔をして意外と堪能できませんおっぱいおっぱい。
でもそのもどかしさが逆におっぱいの貴重さを際立たせてくれて実に良い感じでもありますおっぱいおっぱい。

ところで最近『貴様はおっぱいなら何でもいいんじゃないのか?』と、自分の中の冷静な部分がツッコミを入れてきて困ります。
そんな人をおっぱいバカみたいに!!!!!(違うンですか)
コウモリがデザインモチーフになっているギターは樹脂製でカッチリとした造形がイイ感じです。
塗り分けにも特に問題は無く、弦が張られていない点を除けば不満点はありませんねー。
もっとも、この祭具のギターに弦を張ろうと言うのはコスト的にかなり厳しいかと思うので仕方が無いかなー、とは思います。
弦張って値段がUPしたら痛いしな……。
弦を張る際のガイドはちゃんとありますので、hobby-toy-webさんがやられたような加工にチャレンジしてみても良いかもしれません。
思わず脳内で『圧巻!フリル地獄!! 〜そして僕は造形の限界突破を見た〜』とかサブタイトルを勝手に付けたくなってしまった、完成品フィギュア史上最高クラスの密度を持ったスカート。
何かもう言葉が出てこないというか、このスカート造形のためだけに買う価値があります

あと生脚が非常に色っぽいというか、圧倒的な情報密度を誇るスカートとの対比が美しいところ。
スカートはさすがに脱衣不可能ですが、ちゃーんと内側のプリーツまで再現されており、下着もガッツリと作りこまれています。
股間のシワの出来が素晴らしいなぁ……。
ちなみに下から覗き込むとこんな感じで、アイドルの下着覗き放題です。
もっとも、下着覗き放題というよりもフリル造形の素晴らしさを堪能したい放題、と言う方が正確かもしれませんが……。うむ。
いや、本当にこのフリル造形は見ていてまったく飽きないというか、『ためつすがめつ』という言葉を実感するぐらいに眺めっぱなしでした。日常生活でなかなか使わない言葉ですけどね!!!!!
あとさり気なくサンダルの造形&塗装がステキ極まっているのも高評価ポイント。
正直、撮影しといてアレですけれど、この画像だけだと小さめのフィギュアだというのがまったく分かりませんね……。
飾るスペース的には以前にアルターが発売したデス先生と同じぐらいです。
最後はグッスマから発売されていたチュチュ・アストラムと並べまして!!
何かチュチュが縛られたままなのはこれまた気にしたら負けなんだぜ!!!!!
どちらも基本的には同じキャラですが、アプローチの方向性も違いますしプレイバリューもまた違いますし。
どちらが良い悪いではなく、どっちも素晴らしい出来なんですよねぇ……。 でも見栄えは圧倒的にチューア・チュラムの方が上なのかも。

っということで、アルターのチューア・チュラムでありました!!!
『どのアングルから見ても破綻が無く、なおかつ決めアングルをキッチリとこちらに伝えてくる』造形はもう見事の一言。
おかげで画像の数が増やせないといいますか、最終的に一つのアングルへ帰着してしまうのでこちらのセンスが問われますねぇ(苦笑)。
決して『角度限定だから』ではなく、『全部素晴らしいからこそ、このアングルで』というフィギュアでした。いやぁすげえ……。
とりあえず現状では2008年のPVCフィギュアの中でも最高の出来だと思います。

しかしこの値段でこの造形で、というラインが一つ提示された感がありますねー。
他のメーカーは今後フリル造形の多いフィギュアを出す際、常にチューア・チュラムの影に悩まされることになるのか……。