グッドスマイルカンパニー 1/8
シュラキ・トリニティBOX-04 ニーダ・シュトリッヒ
さてさてさて。

シリーズ第5弾の『リゼ』も無事に発売となりまして、一旦シリーズ展開に一段落のシュラキ
再販された美城暁やら柳妹鳳は初回生産時ほどの争奪戦にならず、というかむしろ初回でアレだけ焦った俺は一体何だったんだろうと思わざるをえないぐらい売り場への残留率が高い(特に暁)今日この頃ではありますが、その辺は軽く流すことにいたしましょう。
そうしないとさとっちさんが泣く。

で、当初の予定が大幅に狂いまくって何故か5月末に第4弾と第5弾がリリースになるという異常事態にもなりましたが、それ以上にこう、第4弾のニーダさんがある意味で異常事態を迎えています。
初回生産なのに売り場に残りまくってるとか残りまくってるとか残りまくってるとか発売2週間で早くも投売り商品の香りがするだとか、しょっぱい話でいっぱいです。
まぁ確かに山下しゅんや氏のデザインはシリーズ中でも異彩を放っていますがそんなに悪くはないよね?だって銃器持ちだし……。
そんな意識を持ちながらのレビューとなりますこのニーダさん。


……その期待していた銃器に対して文句を付けまくるレビューになるとは誰が予想しえたでしょうか、ええ、本当に。
まずは全身をグルッとな。 シュラキシリーズの中では珍しい、おとなしい立ち姿ですね。
もっとも、小脇に抱えた大型銃器がちょっとばかり存在感を主張しすぎている感があります。つーかデカっ!?
こちらが付属品全部の一覧に。
ダメージモードの衣服に生肌の腕部、短剣と大型のライフルになります。
さて、まずはさとっちさんがイヤな感じで目をギラギラと輝かせながら語ってしまう銃器から。

ニーダの『神薙の刃』である銃剣バヨネット『ニーベルグリフ』はコレで全要素になります。
この画像一番下の銃剣だけが『ニーベルグリフ』だ……というコトではなく、銃と剣を組みあわせた『銃剣』というカテゴリらしいです。
……凄くツッコミ入れたいけどまぁ我慢だ、うん。

銃は長距離型と短銃型に組み分けられますが、機関部は共通になっています。
マガジンはブルバップ方式で、ストックとグリップ部の間へ斜めに装填される方式です。
弾丸はマガジンのサイズ的に12.7mm、装弾数が10発ぐらいのモンでしょうか。

基本的な機関部のスタイリングはFN-P90からF2000への流れを汲んだような物ですね。
グリップ周りはP90で、機関部から上はF2000という感じ。 そのワリにグリップはシンプルで、P-90的なデザインの中に、突然UZIのグリップがあるみたいで違和感あるなぁ……。
というかまぁ、P90っぽいデザインの割りに全体のサイズが2割増ぐらいになってるんで、その辺の違和感も。
……それにしてもマガジンがありえない角度で装填されてるのが気になります。一体どうやって弾丸を薬室に送り込むんだろう……。
まぁそれ以上に取り回しが最悪に等しいデザインなので、この辺はさとっちさんちょっとお怒り気味。銃器として美しくないですまったくもう。
まずこちらは短銃形態。 どう考えても短機関銃以上のサイズなのに『短銃』ってどうなのよ、というツッコミは我慢しました。
でもどうせなら『ニーベルグリフ・ショーティ』とか『ニーバルグリフ・カービン』とでも名付ければいいのになぁ。

デザイン的には銃身がスッパリと割り切った『筒』なのが懐かしい感じ。サーマルジャケットとかハンドガードシステムが無い銃器っていつぶりに見るんだろうなぁ……。
スコープのレンズ部にはちゃんとクリアパーツが用いられているのが嬉しいところ。 しかしこの形態ならスコープは外したかったです。
難しいとは思うんですが、レシーバごと外せれば一番良かったなー。
こちらがバヨネット(銃剣)を外した状態に。
まぁバヨネットを外しても、装着用のレールは残ってるんであんまり変わりませんけれど。

……しかしこう見ると、P-90的デザインに『新しいマガジン装填方法』を盛り込むのは本当に難しいんだと実感します。
特にブルバップ方式なら、尚更にね。
というかまぁ何だ、このサイズでの取り回しを考えるなら.50口径弾(推定)使用とかありえないよね、うんうん。
そしてこちらが長距離型。
銃身が倍近く長いものに変更され、なおかつ銃身基部には大型のカバーが設けられました。
ショルダーストック部も非常に長くなっています。 あと銃口の径も大きくなってるっぽい。でもそうなるとマズルハイダーが単純すぎる『筒』なのがちょっと残念です。つーかどうやって反動殺す気だ。

……しかしこの長さだとバヨネットは完全に不要だと思うんだよな、うん。逆にこのサイズなら.50口径弾が活きてきます。
バヨネットを外した姿がコチラ。
やっぱりこれぐらいのスタイリングが好みですが、どうせならバヨネット装着用のレールも外したかったり。
長距離型ならバヨネット用レールをバイポッドに交換装着させ、大型のマズルハイダーを装着してやりたいものであります。
あと伏射に不便だからマガジンを5発程度の小型の物にして、できればスコープはもう少し大型で倍率高いのを希望です。あとグリップはもう少し角度を付けて握りやすく。
まさかこんな大型ライフルで立射やら膝射ちは無いでしょうからねー、基本伏射だと考えれば最低限上記の装備ぐらいは。

……しかしこの長距離型、どう考えてもグリップからチークパッドへの距離が長すぎるなーと。
口径が大きかろうと小さかろうと、人間の手首から肩までの距離は同じなんですから……小銃モードぐらいのストック長にして欲しかった。
まぁこの長距離用ライフルにブルバップ方式というのも好みじゃ無いんですが、WA2000が現実に実用化されてるのでその辺はオッケー。
好みじゃないとはいえ、否定はいたしませんともさ。
ちなみにコチラが、1/6スケールのM-14とサイズ比較をした物に。
何でしょうか、このありえないサイズ。
少なくとも1/6スケールの銃より大きな1/8スケールの銃などと言う珍奇な物を見ることになるとは思いませんでした。
ついでにこう比較して見ると、ニーダの銃のストックがどれだけ長いのか分かると思います。
まぁアレだな、長距離型というのはアンチマテリアルライフルに近い立ち位置なんでしょうけれど。


さて、アンチマテリアルライフルといいますと、やはりバレットM82が超有名。
世界のベストセラー対物狙撃銃の地位を不動の物にしつつありますが、その原型と言える対戦車ライフルは第一次世界大戦当時、ドイツ軍がイギリス軍の戦車に対抗するために運用されました。
別に「戦車のエンジンブロックをブチ抜いてやるぜ!!」ということではなく、あくまでも『戦車の装甲板を貫通した後、戦闘室内で弾丸が跳弾しまくることによる敵兵殺傷効果』に重点を置いたものだったりします。
第二次世界大戦でもソ連軍でバカスカとデグチャレフやらシモノフが使用され、そこそこ役立ちながらも戦車の発展により陳腐化。
あくまでも側面装甲版や点視口を狙うことに重点が置かれていました。
ちなみにティーガー戦車の防弾ガラスを撃ち抜いてくる狙撃部隊がいた……というのは、どっちかというと『凄腕だった』というよりは『銃を突きつけるような至近距離から射撃した』と言う方が近いんじゃないかという話も。

いずれにせよ重装甲に被弾傾始の概念まで突っ込んできた戦車に対してはよっぽど性根を吸えてかからないと役に立たなくなったのも事実であり、第二次世界大戦終了後は歴史上の武器扱いされたりもしておりました。 まぁ無理もないんだけどね……。
代わりに出てきたのがシュツルムファウストから始まる対戦車兵器ですし、そのあとにはRPG-7みたいな傑作兵器も登場したし。

ところがどっこい、風向きが変わったのは82年のフォークランド紛争。
アルゼンチン軍が上陸してくるイギリス軍海兵隊に対して、スコープを無理やり装着したブローニングM2重機関銃による狙撃を敢行。イギリス軍海兵隊は甚大な損害を被りました。英軍は対抗策が無いってんで機関銃陣地にミサイル打ち込んだとか言う話も。
何せ従来の狙撃銃で一般的な.308口径弾と、M2重機関銃の.50口径弾とでは弾道の低伸性も違うし射程も威力も段違いですから、.50口径弾に対しては従来の狙撃銃では対抗できなかったんですよね。
で、そこで『.308口径以上の大口径ライフル』というものが改めて注目されました。ちなみにコレは純軍事的な理由であり、警察的理由としては1972年のミュンヘンオリンピックで起きた選手団人質事件も関係してるっぽいです。

で、フォークランド紛争を受けてなのか、それとも紛争勃発以前からなのかはちょっと分かりかねますが、バーレット・ファイヤーアームズ社が1982年、バーレットM82を開発。スウェーデンやら米軍やらに売り込んで売り込んで、今に至る次第です。
まぁそうこう言いましても、バーレットの本格発売は88年で、実際に大規模採用されたのは91年の湾岸戦争からですけれどねー。

あ、何で『アンチマテリアルライフル』あるいは『対物ライフル』と呼ばれるのかといいますと、一応国際条約上では.50口径弾を人間に対して使用することは自粛するよう勧告されているため、でございます。でも実際には対人狙撃バリバリですけどね。
なんせ1000m先からコンクリブロックごと人間を撃ちぬけるぐらいの威力ですもの。使わずしてどうするのかと。
とはいえ、まぁ一応は軽装甲目標や車輌に対しての狙撃がメイン、となっている模様です。
バーレットXM109なんかは25mm×59弾を採用しており、AP弾、HE弾、HEAT弾を使用できるとかで、何かもうどこまで行くのやら対物ライフル……と、やや絶望的な気分になったりしますね。
さて、何か物凄く遠いところまで行き着いた感がありますけどサックリ引き返しまして、上半身をぐるりとな。
明らかに衣服の脇が開いちゃってますけどその辺は見えなかったことにしようぜ、うん。ボクは見なかった。

左腰の鞘にブチ込まれてる短剣は、収納時再現用にグリップだけのパーツが付属します。
あと頭部の帽子は別パーツ……なのは良いんですが、相変わらず固定方法に何もこだわりがありません。
つまりまたもや乗っけてるだけ。 コトブキヤを見習って磁石固定とかしてくれませんかチクショウ。
別に短剣とグリップが別パーツってことではないので、こういう風に短剣2本装備状態も可能です。
なお、短剣自体の出来は良いものの、握りが甘いため結構ポロッと落ちちゃう感じなのが残念なところ。
相変わらず両脇が空いてますけど気にせず進みます(ぇー)。

軍服の造形・塗装はかなり良い感じですが、やっぱり華やかさに欠けるのは否めませんねぇ(苦笑)。
個人的にはこういう服装のおねーさんにいじめられたりいぢめたりしてみたいものなのでありますが少数派でしょうか!!
やっぱり脚は太めに限る!!!!!ということでさとっちさん大喜びのニーダ下半身。
パープルのオーバーニーソというのもなかなかハードルが高いところですが、どう考えても隠しきれてない下着がエロティックです。

あとベースはシュラキシリーズらしく、キャライメージに合ったものが付属しています。ガレキの上ですねこのニーダさんは。
ミニスカ軍服の中は実物に遭遇したら引かない自信がありません的な紫色の桃色物体。
いっそのことココまできたらパール塗装で完全なエロ下着にしてても良かったんじゃないかと思うんだ!!!!!

なお、布地周囲のフリフリは塗装で再現されています。
そしてこちらが脱衣モード。 今回は前フリ無しでクライマックスだぜぇっ!!!!!!!

……と言っても、美城暁のようなダイナミックさもなければ柳妹鳳のような尋常ではないハイレグ食い込み下着でもなければシャルのようにゴージャスでもないと言う、実に語るのが難しい地味フィギュア立体ですねー。
山下しゅんや氏の描く女の子の下半身再現度とかは凄く高いんですけれど。如何せんポージングが。
顔はかなりの美人さん……ですが、上瞼と目の境目がちょっとだけ変な感じかな?
アップで見なきゃ違和感を感じないところですが、ちょっと残念なところです。

ただ、目や口の造形は本当に山下しゅんや氏のテイストを良く捉えていると思います。ナイス。
さっきの軍服モードで何故におっぱいおっぱい騒がなかったのかと言いますと、この状態があったからですおっぱい。

っということで行こうか諸君!!!
せーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーのっ!!!!!!!

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  ( ゚∀゚)彡 おっぱい!!おっぱい!
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……ということでニーダおっぱいですが、やっぱり紫下着ということでちょっと引いてしまうところもありおりはべりいまそかり。
しかし暁、妹鳳、シャルではなかった先端突起の造形が思いっきり目立っているのが好印象。
また、ブラの肩紐部にはリボンがあったりでちょっと可愛いデザインなのも良いですな良いですなこのオンナノコめ!!!!!

しかし誉めるポイントばかりではなく。
脱衣のための胴体分割部がブラの下のラインにあるんですが、かなり大きく隙間が空いてしまっています。
ココはもうどうしてもコレぐらいの隙間が空いてしまうので商品的な仕様なんでしょうか……これはちょっと興醒めだなぁ。
背中はブラの金属ストラップもシッカリ再現。布地の『引っ張られてる感』が良いですねー。ていうかコッチでは分割ライン目立たないのに……orz
ニーダの紫下着のおぱんつ様を間近から。
つくづく「いっそパール塗装だったなら……」と思わざるを得ない紫下着でありますが、それ以上になんでしょうねこのローライズ
こういう方向性で来るかー、そうかー、予想外だったわー……(感慨深そうに)。

あ、あととうとうグッスマもお尻の谷間戦線に参加してきた模様です。 ローライズの下着で隠し切れないお尻の谷間の最上部、秘密の花園へウェルカムトゥーディスクレイジーワールド。
まぁこのあたりの部分はコトブキヤに一日の長がある感じなので、今後のグッスマのお手並み拝見という感じですね。
しかしこうやって見ると本当に素晴らしい下半身です。 フトモモの太さといい膝関節部の生々しさといい。
あ、ちなみにフトモモは太目の方がいいというのはさとっちさんの持論ですが、単に太いだけってのはダメですからね!?あくまでもこう、健康的な太さと言うか、筋肉があっての太さだと分かるのがベストなのです。うむ。

そういう意味では、このニーダの場合はフトモモから膝関節部へ降りてくるラインの起伏が『筋肉感』を与えてくれますね。
もう疲れたよパトラッシュ……ということでダメージモードはまた次回!!! さすがに画像とテキストが多すぎる!!

っということでシュラキのニーダさんでありました。
出来が悪いわけではなく、山下しゅんやイラストの再現度も非常に高いのにイマイチ地味すぎるゆえに売り場でも初回から不遇な扱いになっているようですが、うーーーーーーーん、難しいところでありますねぇ……。
……まぁその何だ、一番文句を付けたのが銃器だというのも正直どうなんだろうか、と思わざるを得ない今日この頃ですけども。

ただ、やっぱりこういう軍服おねーさんのフィギュアと言うのは比較的貴重なほうですし、ましてそれが山下しゅんや氏のキャラデザともなれば尚更に。グッスマ制作ですから出来ははトpップクラスに良いですしね?地味だけど。
シュラキシリーズ関係無しで、山下しゅんや氏のファンにもオススメしたいところでありますが。