『仮面ライダーアマゾンズ シーズン2』 第13話「AMAZONZ」感想 | |||||||
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![]() Amazonプライムビデオ:『仮面ライダーアマゾンズ シーズン2』 |
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更新日:2017年7月1日 | |||||||
・何はともあれプライムミュージックで『Armor Zone』と『DIE SET DOWN』が聴き放題来ましたよ。 ・Amazonプライムミュージック:仮面ライダーアマゾンズ SEASON U/仮面ライダーアマゾンズ 主題歌「DIE SET DOWN/Armour Zone」 ・あと数時間でイユは機能を完全に停止する 「イユはもとに戻りかけてんだぞ!!止めろよぉ!!」と叫ぶヒロキの存在意義が全くわかりませんが……正直ここはもう千翼と黒崎さんが正面から向き合う」シーンで良かったよね。 どのみち自力での栄養摂取が出来ず、4C本部でメンテしないと活動停止がすぐに来る(千翼との遊園地デートのような何かのときに明示されてましたね)わけなのであり、強制廃棄システムをONにしようがするまいが終わりは近い……と言うのは注目されてないんですかね……忘れられてませんかねこれ……。 そして何よりも黒崎は「イユはもう終わらせてやるべき」派の人間なので(致命的に口は悪いけど)、このまま千翼共々殺されてくれ、と言うのは大きいでしょうし。 ・キレやすい若者、逃走。 ここで黒崎が「4C本部に戻るぞー腕輪をどうにかしようと思ったら千翼は本部にに行くしか無いやろー」とキレモノっぷりを発揮していますが、キレやすい若者である千翼が本部に戻らずイユとそのままどこかへ逐電してしまったらどうするつもりだったんでしょうね……。 何よりも「スイッチは押されたし腕輪は外れない」と断言したのは自分自身なので……ねぇ……千翼が4C本部に向かう確率むしろそれ引き下げてませんかっていうね……。 ・アマゾンなんて使うべきじゃなかったんだ、最初っから。 黒崎さんの偽らざる本心、ということでいいと思います。父親だったアマゾンにより食われたイユたちを目撃し、そのイユが『動く死体』となってアマゾン狩りに使われることになり、あまつさえ「その指揮をとるのは自分」になったわけで。 更にそのイユが原因で、千翼というイレギュラーがあんなことになったわけなので……そりゃ「最初からアマゾンなんかいらんかったんや!!」と思っても仕方がないよねー、とは思いますよね。 人間だけでオリジナル態やアルファ、オメガに対抗できるかというとそれもまたかなり怪しい話なんですが。 ・そんなの、答えられるやついんのかよ 千翼の叫びを思い出して涙ぐむヒロキ。ここだけ見ると良いやつなんですけれどね……。 問題は『ヒロキは一度もここまで千翼が暴走したり人間を殺すところを見ていない』という点で。 千翼の持つ危険性についても全く理解しないまま(イユがすでに死んでいてシグマ化されて動いていることすら理解してるか怪しい)あの二人の境遇の一部だけを見て、勝手に同情しているわけなので、ちょっとうーん。となったままここまで来てしまいましたね。 ・5年前に僕を撃てばよかったんだ マモルが駆除班に抱いている感情は悠に向けているものと似てますよね。 「力にはなってくれないのに、僕達のすることには口を出してきて、止めようとする。でも実験体たちが生きる道を決して作ってはくれない」という。 「5年前に自分を撃たず、自由に生きる(イコール誰かを殺す)ことを黙認したのに、今になって止めようとするのは遅すぎるし身勝手すぎる」と感じているマモル。 そして「5年前にマモルから手を引き、離れてしまったのは間違いだった。一緒に居続けてやるべきだった」と感じている駆除班の面々。 もはや埋められない溝がありっぱなしで、今更和解ができるわけもなし。 「撃つにせよ撃たないにせよ、自分たちがマモルの側にいる」ときめた駆除班の面々は、「5年前の続き」を。 でも、マモルは「唯一残った自分の同族とともにいる、同族を守る」ことを選んだ。 ただそれだけの話しで、だからこそなんともやりきれんなぁと感じさせられました。 ・仁さんとクラゲアマゾン 仁さんの演技の凄まじさが光るシーンでしたねぇ。「アァーーーマーーーーゾォーーーーン!!!!!」の叫びは鳥肌が立ちました。 ・やめさせる……今すぐ!! ここで初めて明確に『人間へ暴力と殺意を振るう』ことになった千翼。コレはもう人間サイドから見てると同情の余地無しで「よし殺せ」になりますよね。 あとまぁ正直、アマゾン相手にも効き目の怪しいアサルトライフルと短機関銃とかじゃなくて、重機関銃とか用意したほうが良かったのでは……自衛隊は何をしてたの……。 ともあれ、ニューオメガとの戦いで一度はオリジナル態に変異しかけながらも、そこからネオに戻ったのは『アマゾンとして』ではなく『ニンゲンとして』戦い、生きたいという気持ちの現われなのかな。 ・「会長がご覧になりたいとか」 「邪魔はしないから安心して任務を続け給え」と言われてますが、要らんところに重要人物がいるとそこの防備に人数割かれるんですよ!?!?!? 会長、食われても「願ってもないことだ」って言ってましたけど現場はそうは思いませんからね!?と言うか運転手にボーナス上げてくださいよこれ!? そして割りとマジギレモードの黒崎さんの言葉を平然と受け流してる会長ですが、今のところ作中で一番手厚く守られてるのオメーだからな……黒崎さんが会長撃ち殺す展開があっても良かったとは思います。ええ。事故扱いで。 ・アルファVSクラゲアマゾン&モグラアマゾン よくよく考えると仁さんとマモルが本気で殺し合うのは第一期の最終話以来の2回目かな? そこへ駆けつけてきた駆除班、君たちも相当(負傷者抱えてるのに)(特に志堂さん)足が速いな……。 マモルが仁さんを押さえ込まないと仁さんがクラゲアマゾンに突っかかる事になってしまうため、マモルは駆除班に関与できない……という状況になり、「一番装備としては貧弱な駆除班」が、「一番厄介なクラゲアマゾンと戦うことになる」という地獄絵図の始まりです。 ・決着 悠と千翼の戦いはほぼ相討ちに終わりながらも、追撃を加える4C隊員たちによって千翼の変身解除。 決め手はイユがもう『終わり』を迎えたことで、千翼の戦う理由が喪われた……というのも大きそうですが。 しかしここのシークエンスはアレでしたね、ネオのロングブレイドを腕で挟んでへし折るニューオメガのアクションが最高でしたね。ここはもう悠の戦闘経験値の高さと、ニューオメガの装甲の厚さとを感じられる良いシーンだった……。 ・ヒロキ乱入 第2シーズンはやっぱりちょっとヒロキのキャラクターがよくわからなくなってましたね、うーん。 「オトナの都合に振り回されず、自分が正しいことを貫こうとする」子供であり一般人というキャラクターではありますが、 仲間の一人はアマゾン化したし、もう一人はその仲間に食われたし、で地獄を見てアマゾン討伐をアレほど決意していたのに。 千翼やイユを単なる『被害者』としか見ていない辺り、ヒロキも真の理解者じゃないんですよね……。 ・令華と美月 「悠は完全に成功したアマゾンだから殺すな!」と叫ぶ令華さんと、「自分の手でアマゾンを殺したことがある?」と問い詰める美月。 生命をいじくり回してアマゾンを生み出した令華さんが、自分の手では結局アマゾン一匹すら殺したことがない(処分の命令程度は下してますけれど)というのがここに来て効きましたね。 その一方で美月は悠が人間の脅威になると確信すれば撃つと決めており、悠も自分が人間の脅威になるとしたら美月に撃たれる覚悟がある。第1シーズンのラストで見事にスルーされて盛大な負けヒロインっぷりを見せていた美月は、自らも戦いに身を投じる事で、やっと悠と真正面から向き合うことになっていたわけなので、「どれほど優秀なアマゾンかわかっているのか!」と言われても全く関係ないんですよね。 ・砂浜の死闘 マモちゃんがダイジェスト的に殺されてますぞー!!と思ったら、クラゲアマゾンに対して接近戦を仕掛けようとする駆除班の絵面でもうダメでしたね……。 圧烈弾をぶち当てるには出来る限り接近したいとは言え、遠距離からの牽制射撃が一人もいないのはさすがにそのちょっと……せめて志堂さんがそれ担当でも良かったんじゃないかな……。 結局、危うく全滅する直前で「みんな集まってさいきょうのぶきをはっしゃ!」というスーパー戦隊合体武器の図からの圧烈弾になったのは爆笑ポイントで良かったんでしょうか。 ・マモル死す クラゲアマゾンへ強烈なボディが入り動きが止まったところへ撃たれた圧烈弾。 そこへマモルが割って入り、左腹部を吹き飛ばされながらも直撃とはならず……貫通した圧烈弾は砂浜に着弾して大爆発。 マモルはその余波を受けて消滅し、その様子を駆除班のみんなで見守ることに。ひどい見送り方だ。 これで駆除班は5年前にマモルから手を引いてから続けてきた「最悪の選択」をまた一つ積み重ねてしまった。 ・仁さんと七羽さん 圧烈弾の炸裂で死んだのはクラゲアマゾンも同じく。とは言え、アルファのボディ攻撃が綺麗にぶっ刺さっていたので共同撃破と言ってもいいのかな。 七羽さんの意識が浮上し、仁さんと交感するのはちょっとグッと来てしまいました。 そして七羽さんは「ともに死ぬ」ことを選ばず、仁さんには生きていてもらうことを選択したのがまた……。 あと「アレは七羽さんのことでもあったのかぁ〜」のシーン、七羽さんからすると「えっあの絵を見たのに何も理解しないまま私のことを殺そうとしてたの!?」ってなったと思うんですよ。 |
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・アマゾンたち イユは死に、亡骸を背負って歩き続けた千翼の先にいたのは悠と仁さん。 仁さんアンタあの砂浜からどんだけ高速ムーブしたんだ……あるいはどんだけ近い距離にいたんだ……とツッコミを入れるのはヤボと言うものでしょうか。 そして第二シーズン最初で最後となるアマゾン3人による戦い……はまさかの止め絵でエンド。 まぁあのボロボロ度合いで、あえて空中から飛びかかっているということはもう事実上のバンザイアタックなので……。 「俺は最期まで生きるよ!」と晴れやかに言ってからの3人変身は穏やかさもあってよかったですね。 ・戻ってきたんだ 俺達のところに! 5円玉すっげえ頑丈だなおい……と真顔にならざるをえないシーンでした……圧烈弾の余波に巻き込まれても消滅しない最強の物体、5円玉……。 そしてここでの「戻ってきたんだ」のシーンは、オリジナルを守ろうとしたマモルの行動を無視して『駆除班の面々の都合の良いように』解釈している感じがあってちょっとうーん、と。 ・「死にたくない」と「生きたい」 札森に問いかける黒崎さんの表情がなんとも言えず良い顔してましたね。悠とイユの姿を見てその胸中に変化が合ったというか、『死ぬことからの逃避』ではなく『生きるために道を切り開こうとする決意』には勝てないと悟ったのか。 銃を置いて立ち去る辺りからも、4Cでの黒崎の戦いは終わり、と見て良さそうですね。局長は終盤であんなこと言い出しますし……。 ・悠の結末 「自分が死ぬことで、アマゾン実験体事件は幕を下ろす」と覚悟を決めている悠と、それでも人間にとっての脅威ではないので「生きろ」という美月お嬢さん。 シーズン1では恐るべき負けヒロインっぷりを披露してしまった美月が、ここで悠に赦しを与える存在になるのは良かったですね。 ・2つ並んだ腕輪 千翼とイユのアマゾンズレジスターが並んで添えられていたのは、七羽の描いた壁の絵の前。 そこに至るまでの道が血だらけで、いろいろな所に血痕があったことを考えると……仁さんが添えたんだろうなぁ。家族としてのせめてものおこない、七羽さんへの別れ、でしょうかねぇ……。 ・新しいシグマプロジェクトを! 橘局長、まったく懲りない悪びれない。 とは言え、橘さんのもともとの姿勢はΣプロジェクト推進派かつ「その技術を軍隊向けに販売提供し、人が死なない戦争を」というものだったりもするので、ブレが無いとも言えますね。 しかも美月が悠を殺さず、仁さんもまだ生存しているので『人間とアマゾンの細胞を持ったアマゾンがまだ生き残っている』という状況は続いているわけですし、AROMA OZONE社のウォーターサーバーで溶源性細胞の感染者(潜伏期間)がまだ数万人単位で残っていますので。 ここで「脅威は去ったね!終了!!解散!」とならないのは納得できるところです。 そして悠と仁に対抗できる戦力を保有しておく必要もあるわけですから、当然まぁシグマが欲しいよね、と。 なんだかんだで千翼への同情という視点を投げ捨てて見れば、橘局長の姿勢自体は間違いなく「人類社会を守ろう」というものでしたし、なんだかんだで憎めないキャラクターではあるんですよね……。 まぁ会長の言うとおり「終わらせようとして始めている」のもまた事実ではありますが、自分が最悪の事態の引き金を引いておきながらのうのうと他人を煽りに出張ってくるようなボケジジイよりはよほどマシじゃないでしょうか。 ・最後に そんなわけでアマゾンズの第二期もこれで終了、お疲れ様でした。 第三期も作れそうな引きで終わりましたが、まぁそのあたりは数字次第ですかね……ワリと多くの人が見てるぽいのでゴーサインでそうな気もしますが。 第二期はどうにも千翼が全く好きになれないまま最終話まで来てしまいましたが、異形の存在の片恋物語としてはまぁ面白くはあったのかな、と思います。 ただ、5円玉やヒロキの黒崎妨害など、天丼芸的な部分が多すぎてちょっとうんざりしたりもしましたね。 このあたりはもう少し「ここぞ!」というタイミングでだけ出してほしかった。 とは言え、テレビで放送しようと思うとかなり編成担当者の胃が破壊されそうな内容を見事にやりきったなー、というのは評価したいところですし、満足感自体はそれなりに高かったりします。 とりあえずは今後のソフト化展開や続編の展開情報を待つ形になりますが、さて『何月ごろに』『どういう展開が』来るかな……? |
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