『仮面ライダーアマゾンズ』 第9話(プライムビデオ版)感想
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Amazonプライムビデオ:仮面ライダーアマゾンズ
今回は「ついに三行半をたたきつけられる悠」「どう考えてもやけくそになってるとしか思えない橘部長」あたりが見どころでしょうか。

・スマホと三脚仕掛けて戦いを撮影してた仁さん。スマホによっては発熱で落ちるやつですね!!
・「効いてはいるらしい」と客観的にだけ判断する松原アマゾン。痛覚カットされているのか。
・「タンパク質を経口摂取せずに活動できる」点なども踏まえると、自己の細胞を急速に消費して戦闘を継続している可能性……?
・七羽さんのお助けスキルが平成ライダー的にすごく良くある感じになってきました。
・チェスの駒を動かす演出は指し手の姿が見えていたり別の箇所でチェスが行われている時にこそ効果があるもので、今回の使われ方だとかなりシュールな絵面にしかなってないのがもったいない。
・前原(生前)の趣味がチェスではあったものの、それほど強く印象に残ってるわけでもない。
・橘部長の戦略は「死体を病院から調達」「大量培養した新アマゾン細胞を移植」「ベルトを100単位で作って投入、アマゾン兵士を生み出すこと」というところでしょうか。
・アメリカ作品だと戦死した兵士とかになりそうですが、こちらは病院から調達というのが妙に生々しい。
・トラロック作戦に「何もしてないアマゾンまで駆除するなんてバカバカしい。やめればいい」と言い放つ悠。
・やっぱりこいつの考え方は理解できないというか理解したくないというか。人間とは相容れない価値観、というのを示すことには大成功してますが、決して好きになれない主人公です。
・殺した人間をハンバーグにして食ってた連中を見てもなお「何もしてない」と言えるのは本気でバカだと思うのよ。
・とか思ってたら「今度同じ事を言ったら俺はお前を狩る」とお怒りの隊長。ありがとうございます。
・美月に対して「闘う選択肢はあり」だと話す悠。でもお前の考え方はぶっちゃけ迷惑なんやぞ……。
・「アマゾン細胞を死んだ人間へ移植する」計画は仁さんが野座間製薬にいた頃にボツになっていた計画。
・それを掘り返したのが橘部長。
・「アマゾンシグマは今のうちに叩き潰したい、そのために悠とマモルを戦力として借りたい」仁さん。
・トラロックについて説明を受けて大喜びし、自らを「俺が一匹残らず殺す、アマゾンの中の、一匹だ」と規定。
・仁さんの闇がかなり深いですが、これ、その理由が明かされる日は来るんでしょうか、
・現状の「実験体が3000体も解き放たれた街」を「最悪」だと評する令華、「最悪だからこそ実験とプロモーションの場には最高」と評する橘部長。
・橘部長は「真相が漏れたら会社吹っ飛ぶどころの話じゃない」ことを思い出したほうがいいと思うの。
・「人を喰うようになったら駆除班に殺してもらいたい」悠が「トラロック作戦を止める」ような事があれば、それは「間接的に人を喰ったのと同じこと」と話す隊長。それでもなお「納得出来ないものは出来ない」悠。
・悠の立ち位置がどこまで行っても結局「人間」ではなく「勝手に生み出されて殺されていくアマゾン」たちに同情的なので、絶対に埋まらない溝。
・見てる側としては100%、隊長側の言葉を支持したいところです。
・実験データ採取のために駆除班をおびき出し、マモルと戦おうとするシグマ。
・仁さんの時のことを考えても、他のアマゾンを活かしておくつもりがないのは奇しくも仁さんの合わせ鏡。
・悠の敗北、これもしかして空腹だったからなのでは?


ということでまだまだ引っ張る悠のウジウジに隊長がついにブチ切れ金剛、とりあえず袂を分かつことに。
しかしその後にすぐ舞い戻ってシグマと戦ってるあたり(なお敗北する模様)、ツンデレとかではなくなんかこう、あれだ、本当に「自分の狩りたいやつは狩る」という、適当な感じが溢れておりますね、悠は。

今回興味深かったのは、「死体にアマゾン細胞を移植することで元になった人間そのままの姿をしたアマゾン態を生み出す」計画は、あくまでも「没になった計画」でしかなかったことが判明した点。
令華さんの言うアマゾン細胞の魅力はそのデザイニングの自在さ、という点でしたが、見ている側としては「まぁユニバーサル・ソルジャーかな」と思ってたんですよね。ええ。まさかボツ案だったとは……。
しかしこうなると悠の出自はやっぱり「令華によって生み出されたアマゾン態」でしかないのかなー。
死んだ息子の身体にアマゾン細胞を移植したのか……?とか先週見てからは思ってたんですが、うーむ。判断できないですねコレ。

あとアマゾンシグマの立ち位置が概ね仮面ライダーG4なんですけども、まぁそれはそれで。
流石にシリーズも作を重ねてくると、まぁかぶる要素も出てしまう、というか……。
誰がシグマにとどめを刺すのか、というところは楽しみにしたいな−と思います。

その他、今回最大のツッコミどころだった「実験体が解き放たれた街はパフォーマンスの場にピッタリ!」という、橘部長の、ええ、なんというか、ウェスカーおじさんをさらにもっとダメかつバカにしてみた感じが。ええ。

海外映画なら間違いなく他所の国に投入しちゃおうぜという方向になりそう(そして大体CIAが手を引く)な案件を、自国内で自体の収拾をつけずにしばらくのんびり引っ張ろうと言う……一般市民に目撃されたらどうすんの本当……。
 どう見ても小物でしかない橘部長が、果たして第1シーズンを生き延びることができるのか?死ぬとしたらどれぐらい面白い感じで死ぬのか?などの点、期待したいところですねぇ……!!