『仮面ライダーアマゾンズ』 第3話(プライムビデオ版)感想
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Amazonプライムビデオ:仮面ライダーアマゾンズ
今回は前回に引き続いての『アマゾンマンション』での殲滅戦の後半となりますね。

・野間座製薬の調査班は実験体殲滅用の装備の開発も担当している。専門の開発チームがあるわけではない模様。
・令華は一応、仁さんの連絡先は把握している模様。仁さんというよりも七羽のほうが野間座製薬と関係あったとか言う形になるのでしょうか。
・「失敗は許さない」という令華さんですが、駆除班に失敗されるともれなく野間座製薬が吹っ飛びます。

 今回判明した情報としてはこの程度か。さすがにアマゾンマンションでの決死の殲滅戦メインなので新情報は少なかったですね。
 
 内容的にはアリアマゾンであふれるマンションでの籠城戦と、調査班と合流しての『対アマゾン用ガス』展開用突破作戦の二部構成。
 押し寄せるアリアマゾンに対する立てこもり方は、即席とはいえなかなかお見事。
 マンションの通路から室内へ後退し、狭い廊下へ電磁ワイヤーを展開、アリアマゾンの侵入ルートを塞ぎながら家具でバリケードを構築して、隙間から銃撃を加えて数を減らす形。
 あの場から『とりあえず令華へ連絡して状況を整理し、方針を決める』時間を稼ぐ上では最適かな。
 窓を塞いでいなかったのには素人感が拭えませんが、あの人数なら仕方なしかなとも思います。

 アマゾンマンションをどうするか?という課題への方針は『この期に大量のアマゾンを駆除する』方向で決定、駆除班に調査班を合流させてガスを散布しマンション全体の駆除を行う……という物に。
 籠城戦は『時間稼ぎには』有効な手でありつつ、その行き着く先はどう頑張っても玉砕でしかないので、
 やるなら機を見計らっての強行突破で脱出、友軍と合流する……というのは妥当な判断。
 しかし上層階に立てこもっていた駆除班が1階まですんなり、誰も損害無く降りれているあたりや、
 調査班との合流時に『どこへ』『どのように』ガスを設置し『どう展開するのか』のブリーフィングが全くないなど、平成ライダー作品的な説明不足と描写不足は目立っちゃったかなーと思うところです。
 せめてあと5分ぐらい尺があればよかったんでしょうけどね。

 調査班3名を守りつつ、屋上までガスのボンベを運ぶミッションは『エレベータが使えないので階段を』。
 この辺り、警察組織や自衛隊がミッションにあたっていれば屋上へのヘリ降下作戦ができたろうに……。
 野間座製薬単独で始末をつけないと(会社が潰れるので)いけない案件だけに、自前のしょぼい戦力で戦わざるをえないのがアレですね。
駆除班の苦難は無限に続きますね、これ。
 しかし狭い廊下での敵味方が入り乱れる乱戦は、今までで一番上手いことガンアクションや格闘、白兵戦の見応えがあったかなと思います。やっぱり空き地での取っ組み合いを遠巻きに囲んでなんとなく銃を構えてるだけ、とかよりもこういう感じの方が良いですね。

 ガスはスプリンクラー用の給水塔へと取り付けて、スプリンクラーから散布される水を使ってマンション全体を『駆除』する方式。
 これ全戸にスプリンクラーが設置されてないマンションだったらどうしてたんだろう(震え声)。
 というか外観を見るとモロに全戸設置義務の適用外な低層マンションっぽいんですが(震え声)。
 それから給水塔に到着したところで「これを配管に取り付ければ(以下略)」って説明セリフを入れるの、間抜けすぎるのでもっと早くやっとけと思いました。こういうところでアクションの流れを切ってしまうのは本当にもったいない。
 あと
「調査班は農業用噴霧器背負って農薬対応の防護服を来てやってきてればよかったのでは」という疑念が拭えません。
 銃刀法違反にも問われないし怪しくもないし最高だぞ!!非合法の武装闘争に是非一台、農業用噴霧器を。

 「自分が人間かどうか」の答えを出そうとする悠と、「人間かどうかなんてことを考えるのは、人間じゃない奴だけ」「戦いなんてそんなカッコいいもんじゃ ない」「生きてるかどうか、それだけだ」「生きるってのは他の誰かの生命を食らうってことだよ!」とバッサリ切っていく仁さん。ラストで悠にかけようとし た言葉が気になりますが、来週で語られるかな……?
 しかし仁さん登場から変身までのダレ方がすごいので、ここはどうにかして欲しかった……。

 今のところ、悠は「人間としてアマゾン実験体を狩る」「人間を助ける」「それが人間である証明になる」という論法で戦っている感じですが、どうにも危うさがある(女王アリアマゾン戦での半暴走とかね)のが怖いですね−。
 仁さんがテンション低めに保ってるのも、本能を目覚めさせ過ぎないように……とかがあるのかなぁ。

 で、とりあえず『仮面ライダーアマゾンズ』は全13話のうち1/3までが終了したわけですけれども、
 今のところの感想としては『面白いと思うし嫌いじゃないが、平成ライダー作品の悪癖がそのまま出て来る』
 『ドラマ作りや展開の不自然さは、仮面ライダー作品だから……というのを言い訳にしちゃいけないよ』
 という感じかなぁと。
面白いんですが、手放しで褒めれる感じではないですね。
 ただ、やたらめったらメンタルの強い主人公たちが続いた中で、『危うさしかない』悠がメインなのはなかなか今後の展開も予想できませんし、いろいろ楽しみなところではありますね−。