『仮面ライダーアマゾンズ シーズン2』 第8話「UNDER WRAPS」感想 | |||||||
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Amazonプライムビデオ:『仮面ライダーアマゾンズ シーズン2』 |
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更新日:2017年5月26日 | |||||||
・まず読んでおきたいもの ・映画ナタリー:白倉伸一郎×小林靖子「仮面ライダーアマゾンズ」残酷すぎてNGとなった伏線とは >白倉は「シーズン1は結果的にテレビ放送できた。それじゃ変わらないじゃないかと思って、今回は絶対に放送できないことをやろう!と考えていた」とこだわりを主張する。 >5月26日配信の第8話以降に関して「ここから先がとんでもないことになっていく。第2話あたりを観ても踏みとどまってくれたお客さんすら、振り落としていきます」と宣言。 コレを読んだときは「HAHAHA白倉Pがまたビッグマウスでぬかしおる」と思っていたんですけれども。 今回で一気にアクセルの踏みこみが強まったというか「すげえ」というのが1〜7話の感想だったとすると、 第8話の感想は「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?!?!?!?!」だったり「ぶっちーでももうちょっと加減というものがある気がする」だったりしました。なんだろうこの。何。 ・5年前 海岸での悠との激突を経た後、『トラロック』の薬剤による影響なども受けて理性がほぼ吹き飛んだ状態で、それでもなお「アマゾンは俺が殺す」「俺が全部殺す」で戦い続けていた仁さん。 この頃から戦闘スタイルは理性があった頃のものと打って変わって、かなりの残虐ファイト方向に行っていますね。 それでも七羽さんのところへ帰って「今日は2匹だったよ」などの報告をしているのは、時折正気に戻る時があった、ということなのかな……。 しかし今回はこの冒頭の入り方が反則でしたね。カッコよすぎた。 そしてだからこそ、この後の展開が、辛い。 ・「あなたがアマゾンを殺すのをやめるまで、僕は戦いをやめられない!」 悠の行動原理はここでもシンプルで「生きるために殺す」「食うために殺す」は許容するもの。 そのため、仁の「殺すために殺す」行動は許すことが出来ない。 一方で仁さんは「俺が生み出してしまったアマゾンなんだから俺が殺さなきゃいけない」という使命感と妄執で動いている。両者が生きている限り、決して相容れない考えをそれぞれに持っているわけですね。 ・「あなたの償いは、終わった」 アマゾンを生み出してしまったことへの償いとしての仁の戦い。ただそれはトラロックにより自分も壊れてしまったことで終わっている、と告げる悠。 それもそうなんだけど、でも「自分が死ぬまでアマゾンを殺し続けなければいけない」と決めている仁にとっては、それこそ許されない【赦し】なんですよね、 ・「どうして逃がしたの!!」 悠にとっての仁は、現在はもう「倒すべき敵」であるものの、その一方で「自分に生きる術と生きる道を教えてくれた恩人」でもあるわけで。「あいつさえいなければ!」と憤るマモルの気持ちもわからないではありませんが、単に殺してハイおしまい、とも言えない状況。 第一期でもおなじみだった悠の『身勝手』がここでも炸裂した形になりますが、コレはさすがに責められない。 ・仁さんの目覚め アマゾンアルファにならない時間が長かったためなのか、皮膚の爛れなどがなくなりちゃんと会話もできている仁さん。 ここで画面の色彩がちゃんと「普通の色調」になるのが、いろんなものから解き放たれた、目の曇りがなくなったことを示しているようで。 そして七羽さんの妊娠が発覚するシーンでの叫び「何でそんなやつについてきたぁぁぁあ!!!!!!」が辛い。 ・「だって仁は泣いてたから」 平成ライダー作品史上屈指の『いい女』ランキング1位を不動のものにした七羽さん。 しかしここで見ている側はもう「あっ(察し)」になるわけで、本当に、つらい。 ・仁さんが頼った相手 イユの父親を頼ってきた仁さん。その目的は七羽さんを救いつつ、その子供がアマゾンとしての性質を持っているなら殺すため。 仁からすれば「恩師に預けておけば七羽さんは安全だし俺はアマゾン狩りに専念できる」というものだったと思いますが、七羽さんは「仁との子供を産み・育てたい」という想いがあった。 ある意味では七羽さんはアマゾンの怖さを本当には理解していなかったのかもしれず、理解していても「愛する人との子供を育てたい・後に残したい」という想いには勝てなかったのかもしれず。 そして仁さんは七羽さんの仁への愛を本当には理解できていなかったのかもしれず。 ・「アマゾンだったら人を喰らいますよ!」 仁さんの叫びは強烈で切実。「君の子だぞ」という教授の意見も、『すでにアマゾンという生物をこの世に生み出してしまった』当事者である仁さんには決して届かない。 そしてここでの怒り「その誰かの子供を食うかもしれませんよ」が、後に一つの家庭を壊すことになってしまうのが、もう悲劇という他にない。 全ては仁さんがもっと上手く、賢く、ずるく立ち回れていれば。 |
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・「殺し合う以外の方法だってあるかもしれない」 イユ父の研究に希望をかけ、七羽さんと仁の間の子供-千翼を人として生きさせる道を模索する悠。 それを「眼の前のものにすぐほだされる。俺よりも人間臭い」と認めながらも拒絶する仁さん。 アマゾンの危険性を本当の本当に知っていた仁さんの言葉が届かず、『愛』『人情』『希望』などの要素で舗装された道路を驀進してしまう悠と七羽さん。 どちらが間違っていたわけでもなくただひたすらに「運が悪かった」と言うしか無いんですが。 ・アルファVSオメガ 身体のど真ん中をぶち抜かれる悠の決死の反撃で目を潰される仁さん。視力をほぼ喪ったのはこのときですね。 しかし背中に拳が突き抜ける程の大穴を開けられながら死んでない悠のバケモノ感が光ります。 ・イユと悠の出会い イユ父の研究に協力することを決めた悠が、研究室にお弁当を持ってきたイユと出会っていた。 ここから悠がイユ父の誕生日に家へお呼ばれするぐらいの関係になったんでしょうね……その結果があれなんですけども……。 黒崎さんがイユ父のところに来た(悠よりも先に到着していた)理由はちょっと謎ですが、アマゾン探知犬なんかが反応した……という偶然程度に考えておくべきなのかな。 ・悲劇の連鎖 イユ父の発見した、千翼の細胞の変異。その時点では「どんな影響があるのかわからない」。 しかしフタを開けると、千翼の細胞が入った試験管が割れたことでそれに感染していたイユ父は変貌して家族全員を食い殺すことになり、千翼に噛まれて変貌してしまった七羽さんはアマゾンとなってしまい駆除(爆殺に近い)され、その死骸は『オリジナル』となってマモルたちに利用されることになった。 死亡したイユはシグマ化されて生ける屍となり、アマゾンを殺すための生体兵器になった。 全ては仁さんと、仁さんを愛した七羽さんとの関係が原因となるという……虚淵玄でももうちょっと手加減というものがあるんじゃないですかね小林靖子さん……ちょっと本気を出しすぎですよ……。 あとイユ父を悠が殺したのは『怒りと情けと後悔』だったのかなぁ、と思ったりも。食うために殺す事自体は悠は否定してないもんね……。 ・現在 千翼を殺すために探し続けていた仁さん。「あぁ……お前から七羽さんの匂いがするよ」のときの声がゾクゾクしますね。 ・DIE SET DOWN 主題歌の「この世に生まれたことが消えない罪というなら」というフレーズがもう刺さる刺さる。 「さっきまで生きていた者が辺り一面に転がる」も刺さる刺さる。 アンタなんちゅう歌詞を作ってくれたんやマイクスギヤマはん……。 ・次回予告 アマゾンズの数々の『不穏な次回予告』をぶっちぎる勢いで危険な香りしかしない映像だけで構成されておりました。 ネオアマゾンズドライバーで変身したアマゾンオメガ……はカッコいいんですが、重傷を負う志堂さんに加え、現場に出ないはずの加納君が頭部から出血、黒崎隊の控室が壊滅、イユに血が降り注ぐ……と言うのは……こう……。 福田の姿が見えないあたりも心配と言うか、あのイユの頭上で血をぶちまけているのは一体誰なんでしょうね。 また、千翼が「イユ、初めてお前が欲しいと思った」と行っているのも……うん……。 |
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