『仮面ライダーアマゾンズ シーズン2』 第7話「THE THIRD DEGREE」感想
TOPページ HOBBY LOG DIARY LOG 購買予定表 映画 感想

Amazonプライムビデオ:『仮面ライダーアマゾンズ シーズン2』
更新日:2017年5月19日
・黒崎隊、久しぶりのオフ
「緊急連絡もしてくんなよー」と釘を刺す黒崎さん。
そして美月と福田に対して「お前らは残業。ピッタリの仕事があるらしいから情報部寄ってけ」という黒崎さんのテンションがいつもより2度ぐらい高くなってるよね、これ。かなりウキウキしてますよね。
そして今回は明かされていない美月と福田の任務とは一体何なんでしょうねぇ。

・イユの行きたい場所
相変わらずの勘違い彼氏ヅラな千翼の質問に「父親のところだ」とバッサリぶった切る福田さんかっこいい。
シグマ化した同僚を殺したことを「アレでよかったと思っている」と言っているあたり、それが完全な本心かどうかはともかくとして、福田自身も悠と同じように「イユはもう楽にしてやるべきではないのか」と思っているフシがありますね。

・千翼の押し付けがましさ
「違うよな?お前が行きたい所、父さんのところじゃないだろ」と言い放つ千翼の無神経さ、そしてその後の会話のすべてがものすごい圧倒的気持ち悪さを伴ってこちらへ叩きつけられるこの地獄感。
すでに死んだ身体を無理やりに動かされてアマゾンに対抗するための兵器として利用されているイユに対して
「お前を食べたくないと思えるから俺はまだ人間だし、そう思えるためにはイユもまた人間でなくちゃいけないから人間らしいことをしなくちゃいけないんだ」という論理をここまで貫いてるのは見事だし本当に気持ち悪い。素晴らしい。
まだ生まれてから5年未満であるということを踏まえても、ここまで気持ち悪い『主人公』がいたでしょうか。

・「散々探していた感染源が目の前にいたということかね!すべての元凶が!」
橘局長ちょっとブチ切れモード。そろそろセルメダルを使ってグリード化してもおかしくない頃合いです。
『オリジナルの残骸』である腕の切断面、その一部に残る「溶源性細胞になっていないアマゾン細胞」が千翼の細胞と一致したということで、順当に考えるなら千翼の腕……ではあるものの、今現在の千翼には腕の欠損はなし。
あの謎の回復力で腕が生えてきたという可能性もありますが……あとは一卵性双生児が存在していたか……?

・「それを鵜呑みにしていたのがマズかった」「我々は少し優しすぎたと思うねぇ」
橘局長本日2度めのボヤキ。立て続けである。
「千翼が何も覚えていないと言ってたから」を鵜呑みにして来た結果がこの動揺するしかない呆れ果てる状況であり、
もっと徹底して調べていればウォーターサーバーを介して人間がアマゾン化する悲劇は防げたかもしれない。
そういう点から見ると、局長の怒りと苛立ちも分かるんですよね。ワリと人間サイドとしては何も間違ったことを言っていない。

・元駆除班の打ち合わせ
悠と組んだ元駆除班の皆様は焼きうどんを食べつつの情報交換と情報整理。
『オリジナル』の正体についてはまだこちらはつかめていないのが組織規模の小ささを感じさせます。
仁さんをオリジナルの最有力候補として見ていますが、それ以上に悠の「(仁さんとは)本当に色々あったから」が気になりますね。
そして「お前もよく知っている人間からバックアップを受けている」と告げた志堂さんが取り出したのは、ネオアマゾンズドライバー。やっぱり水澤ママからの支援でしょうねぇ、これ。

・圧烈弾の腕輪
使うことに何のためらいもない加納君、電話の相手は水澤ママっぽいなぁこれは。
あくまでも「野座間から4Cへ出向している」身としては、まだ水澤ママに諸々を連絡する義務と義理があるということでしょうか。

・イユとヒロキの遭遇
千翼の言葉を受けて勝手に動き出したイユの行った先は自分たちが暮らしていたマンション。
そら住んでるみなさまは驚きますよね……。 
・黒崎さんの優雅な休日
スイーツ食べ放題でチョコフォンデュを食べようとしてたら「イユが消えたって」という連絡を入れられる黒崎さんマジ不憫。そりゃ「当番隊はバカなのか」と愚痴りますよねぇ。
電話を受けながらもケーキの物色に余念がないあたり、どれだけウッキウキでこのスイーツ食べ放題に行ってたんだ黒崎さん……ボンクラ度合いと可愛さが一気に上昇したぞオイ……。
そして残念ながらあの手のお店で『持ち帰り』は無理なんだ、無理なんだよロック。



とか思ってたら黒崎さんの中の人がTwitterで「一口だけは食べれたよ」の報告ツイートを。良かったなぁ黒崎さん。
というかイユの居場所自体は腕輪か何かでトラッキングできてるはずですし、当番隊仕事しろ。仕事を。


・ヒロキとイユ
千翼の勘違い彼氏ヅラでの不成立コミュニケーションと比較すると、ヒロキの的確な会話センスが光ります。
自分が死んだことを理解しないままにアマゾンシグマとして動いているイユへの理解、という部分ではある意味で黒崎隊の面々よりもうちょっと身に染みて分かる感じですかね。
行った先は動物パークの跡地で、というか6話までに費やした千翼とイユのコミュニケーションよりも、ヒロキとイユのコミュニケーションのほうが充実してません?大丈夫?

・戦闘開始
イユとヒロキがいた動物パークの跡地はアマゾン(感染体)の人間ムシャムシャパークだった。
すでに食われた痕跡がある厩舎で襲われる女性はちょっとアメリカン西部ホラー的な感じ。しかしハンマー持ってるアマゾン体はキミそれ何がしたいんだ……腕使え、腕を。
1対3での戦いを強いられるイユ、そこへ速攻で助けに入る黒崎さん、その報告を受けてすぐに解放されてすぐに現場へ到着する千翼、という「平成ライダーによくある高速移動」が出てきちゃったのはちょっと残念かな。
ヘリ使っての急行とかならまだ分かるんだけど単なるバイクですし……道路事情に左右されますし……。

・加納君の問い詰めモード
「イユの腕輪にはお前がさっき体験した圧烈弾の腕輪と同じのが付いてる」「もちろん痛みは感じないけどさっきのと同じ衝撃を受け続けることになるぞ」と淡々と追い詰めていく加納君が素敵すぎます。
実際問題としてシグマが暴走した時の安全装置としては有効ですしね……シグマが崩壊しきるまでにどれだけの損害をもたらすか分かったものじゃありませんし。
「お前が全部吐いた上で命令に絶対服従しない限りイユにアレ使うぞ」と言い放つ加納君、実に正しい。
「実は全部覚えてたけど覚えてないって言ってました」なあたり、千翼はお前本当に身勝手だな!!!!!

・乱戦その2
謎の高速移動でやってきた千翼、初撃こそ成功するものの腕輪ダメージに加えて複数相手の戦闘でもあり、すぐに形勢逆転されるわ変身も解けるわでいいところなし。
そして満を持して『あの男』登場ですよ!!!

・鷹山仁
すでに視力を失っている模様の仁さん。変身したアマゾンアルファの目が白くなっているのもそういうことかな(第一シーズンでは緑でした)。
音と触覚を頼りに「掴んだら離さず、引き裂き、引き抜く」ことで一気に殺す戦闘スタイルは、第1シーズンのアマゾンオメガの野性味あふれる戦い方を彷彿とさせますね。
逆に悠(アマゾンオメガ)は、第1シーズンの仁さんを思わせる知性を感じさせる戦い方だったり。両者の対比がなんとも趣深いし、ちょっと悲しい。

・父さん
千翼を探していたという仁さんに対して「父さん」と呼びかける千翼。母親はまぁ、七羽さんなんだろうなぁ。
橘局長と加納君もそのことを知ったようで、一気に物語が転換していきそうです。
最後のカットで映像のグリーンのフィルターがなくなって鮮烈な「普通の色調」の風景に立つ仁さんと七羽さんになったのが実に良い。こういう演出は好きですよ。

・次回予告
次回のサブタイトルは『UNDER WRAPS』で、翻訳としては『秘密』『未公表』でしょうかね。
まだ失明する前の仁さんと悠の会話や、アマゾンアルファとオメガの戦い、皮膚がただれた状態の仁さんの雄叫びなど、「この5年間に鷹山仁が体験してきたこと」が語られる模様ですね。
赤ちゃんを抱く七羽さんのシーンが『普通の色調』だったのが温かみを感じさせつつも不穏な気配しかなくて……。