『仮面ライダーアマゾンズ シーズン2』 第5話「RAMBILING ROSES」感想
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Amazonプライムビデオ:『仮面ライダーアマゾンズ シーズン2』
更新日:2017年5月9日
・僕達の新しいアマゾン
水源地からウォーターサーバーに溶源性細胞を混入していたのはマモルたちだった。
5年前から殺され続けてきたことに対して「戦うため」「仲間を増やすため」「人間を狩るため」「殺された仲間を人間から返してもらっている」というのがマモルの主張。
「生きるために食う」「食うために殺す」「殺すために力が・数が必要」という論法ならまだよかったんですが、
この後「食いたくても食えない」姿が描写されてしまったことでかなり残念な感じに。
単純な「闘争のための工作」だったわけなのであり、悠や仁さんが辿り着いた結論とは程遠い。
これに生態系としての健全性を求めたりフォローしてあげるのはちょっと無理かな……。

・決裂
「人をアマゾンにするのは許せない」と人間の理屈で叫ぶ志堂さん。
流石に手段が手段であり、自分の身近な人たち、別れた妻との間の子供が殺されるどころか「人を喰う化物にされてしまう」可能性があることに対しては、流石に許容範囲を大きくぶっちぎっている模様。そりゃそうだよね。
マモルも「一応仲間だったし」で温情はかけたものの、ついに決定的な決裂を迎えました。

・水源地
溶源性細胞を持ったアマゾンが地中に埋められ、それが地下水へ浸透し……というのが真相。
「別の場所にあったのをマモルが持ってきてここに埋めた」「悠はマモルたちからしばらく離れていたから気づけなかった」ということで、マモルたちに入れ知恵した存在がいそうな気配がプンプンと……。

・人を食べたいのに食べられない
美味しかったし、人間なんか食べたっていいと思ってもいる。でも心がそれを拒絶してしまう。
人を喰うことを良しとせず(覚醒するのを恐れもした)、ひっそりと生きていこうとしたアマゾン実験体たちとしては「人を食わない」ことは一貫しているものの、結果として人を食う以上に残酷なことを行っているわけで。
悲劇的でこそあれ、やはり『排除されるべき敵』に成り下がってしまったなぁと思わずにいられません。

・だから強い仲間がいるんだ!人間と戦って僕達を守ってくれる仲間が!
悠が「しばらく離れていた」ことでこういうこじれ方になってしまったのかなぁ、とは思ったり。
しかし結局は「人間から守ってくれる」どころか「アマゾン実験体の生き残りたちを更に厳しい状況に追い込んでいる」わけであり……

・新種のアマゾン駆除には協力する。だがマモルたちは守りたい。
シーズン1で見せた悠の「身勝手」が炸裂しました。さすが生態系の頂点である。「守りたいものを守る」「食いたいものを食う」を貫いてるなぁ、悠。

・変異する条件
アマゾン細胞が溶源性細胞に変異する条件は「人の遺伝子を持っていること」。
現在、人の遺伝子を持っているアマゾンは悠、仁、千翼の3人……シグマは含まれないだろうから現状この3人かな。
地中に埋められているのは一体何者だったのか、どこから来たのか(どこにあったのか)が今後明かされるんでしょうか。

・イユはもう楽にしてやるべき
シグマという存在自体への嫌悪と憐憫に加え、生前のイユを知っているものとしての言葉かな。
どちらにせよ実際問題として「アマゾン実験体」「新種アマゾン」の両者以上に世界の異物ですからね……。

・マモルの危うさ
「あいつらは人を襲うけど俺達とは何かが違う」と危惧する仲間に対して「僕達だって全員同じじゃない。きっと仲間になってくれるのがいるよ」というふんわりした言葉ではぐらかすマモル。
悠が言った「マモルたちが生きられる場所を見つけられるまで」という条件が、マモルたちにとっては新種アマゾンの庇護下に入り、人間をアマゾン化することであるならば……最終的にはやっぱり悠とマモルの対立さえも避けられない感じがあります。 
・ギロチン美容院
果たしてあの構造でワイヤー式の刃を落として首が綺麗に切断できるかというと……うーむ……。
一応は斜めの刃になっていたものの、もう少し角度と「正確に垂直に落下してくる」方法がほしいよね。

・ヒロキは入院
まぁ肩関節外されたり(折られた?)してたので仕方ないし、元駆除班チームに入れるには頭に血が上りすぎててどうしようもないしね……ここで外れるのは本人にとっては忸怩たる気持ちはありそうなので、爆弾にならないといいんですが。
とか思っていたら次回予告お前。

・めっちゃ怒られる福田と美月
まぁ仕方ないわな!!!!!
美月は「悠は新種アマゾンを駆除するとも言ってたので、人手も足りない現状で撃つ理由はない」で切り抜けたものの、
福田はワリと言い逃れ不可能。やっぱり4Cを抜けて元駆除班に合流するんでしょうか。

・美容師強襲
『ウォーターサーバーが設置されており」「客の1人が先週アマゾン化して駆除された」ことでマークされていた。
その割に「入った客が出てこなかった」ことはスルーされてたりするんですかこれは(困惑)。
アマゾン捜索犬の嗅覚が捉えたアマゾンの臭いは、美容師本人ではなくその同居相手である男性のもので、美容師の女性は単なる人間だった……というのがアレですね。いい感じにエグいよね。
愛する者のために他の人間を殺してそれを餌として持って帰る人間、という展開は色々と海外映画で思い浮かんだりしますが、いやぁ『仮面ライダー』というタイトルでこういう展開が来るとはなー。

・バラアマゾン
右腕がハサミ、左腕が触手のムチになっており、青山班と同様の装備しかない一般隊員の腕とか首がポンポン飛ぶ。
人間が作った『道具』自体が体の一部になっているアマゾンって他にいたっけなぁ、とちょっと考えたいところですが。
それはそれとして明確な刃物をぶん回しているわけで、戦闘能力がめちゃくちゃ高いですねこれ。

・乱入
千翼とイユのコンビネーションに押されるバラアマゾンを助けに入ったマモル。
そのマモルが押されるところへ助けに入った悠。君たちは一体何をしているんだ。
というかこれ。バラアマゾンとマモルが共闘してたら悠はどうしたんでしょうね……。

・次回予告
ヒロキと千翼が会話しており、生前のイユどんな少女だったのかが明かされる模様。
それ以上に『謎のフードをかぶった人影』がですね……これやっぱりあの人ですよね?
そしてイユを殺そうとする悠の姿も見られて、なかなかハードな展開が続きそうです。