『仮面ライダーアマゾンズ シーズン2』 第12話「YELLOW BRICK ROAD」感想
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Amazonプライムビデオ:『仮面ライダーアマゾンズ シーズン2』
更新日:2017年6月23日
何はともあれプライムミュージックで『Armor Zone』と『DIE SET DOWN』が聴き放題来ましたよ。
Amazonプライムミュージック:仮面ライダーアマゾンズ SEASON U/仮面ライダーアマゾンズ 主題歌「DIE SET DOWN/Armour Zone」
オリジナル・カラオケはともかくとして、英語版も聴き放題なのは地味に嬉しい所。というか海外でみると英語主題歌になってたりするんですかね……。

・今の問題は、千翼とイユが組んだこと
イユが千翼に対する抑止力(対抗手段)であり、千翼が4Cに戻ってくるための鎖だったのに、そのイユが千翼とともに行ってしまった。
コレどう考えても
イユを単独行動させて千翼を追跡させてた黒崎の無能オブ無能っぷりに全責任が行くやつだと思うんですけど……そこからは上手いこと論点をずらして脅威を煽り「嫌な奴は帰れ!!」と部下に詰める黒崎がいい感じにクソ上司感アップです。

・クラブ跡地
君たちマモルを追いかけていったのはともかく何でそこに舞い戻ってるの……?会長の家で志堂さん休ませてたほうがいいんじゃないの……?
それはともかくとしてマモルに発信機を埋め込んだことで追跡が可能になった、というのは「やっとか」感。
実際問題として顔認証やら監視カメラシステムやらを使えば都市部での追跡はものすごく簡単だと思うんですが、警視庁とかの組織は何をしてるんだろうな。
シーズン2での不満点はやっぱり4Cという組織しか描かれず、警察や消防、自衛隊などがアマゾン大作をどうしているのか、どう連携しているのかが描かれていない点ですかね。前回の警察による道路封鎖が唯一だったかな?
それやっちゃうともちろん焦点はバラけるんですが、国レベルでの戦いになってるのにどうにもショボい一組織だけではうーん。

・フクさん登場
福田は4Cの本部で圧烈弾を受け取ってから会長の家に行って「もう全員出ていきました」って知らされてからあのクラブ跡地へ向かったのか……。
ボロボロの身体でお疲れ様ですというか、君たちは携帯で連絡を取り合うという手段を学ぶべきだと思います。
そして今回も福田の母親アマゾンとの殺し合いを描かなかったのは、アマゾンズ制作陣の良心というやつなんでしょうか。言え、本当に良心があるならあんな展開はまず持ってきませんが!

・マモルから手を引くべきじゃなかった
結果論ではあるけれど「そうですね」という以外にない言葉。結局『絶対に相容れることのない怪物』を野放しにしてしまった結果が今のこの惨状である。

・僕にはもう、仲間なんて。
志堂さんの言葉に心揺れるキレやすい若者かつバケモノ、マモルくん。
すでにもう駆除班のところには帰れるわけもなく、仲間のアマゾン実験体たちは全滅している状況ですからね。
残る希望はオリジナルだけ……ですが、透明化できるオリジナルを手がかりなしで見つけようとしてるのスゴイと思う。
いえ、もう一体のオリジナルである千翼でもいいんでしょうけど、千翼からするとマモルは排除すべき敵ですからね……必然的にクラゲアマゾンを見つけなければいけないわけですよ、マモルは。
匂い的なやつで追えるのかな……。

・仁さんとオリジナル
クラゲアマゾンが仁さんに取った態度を見るに、やはりオリジナル化したとはいえ仁さんのことを覚えてはいるのか。
となると殺すつもり全開で殴り合った(というか一方的にボコにしてたうえにトドメまで刺そうとした)悠の存在とは一体……と考えると悲しくなりますね。七羽さん、悠くんはあなたの恩人なんですよ……。
そして仁さん、極太ところてんでパワーアップ。やる気満々で立ち上がったら七羽さんの匂いに気づいてラブリー七羽モードになるの可愛すぎませんか。

・真実
千翼が七羽を殺したわけではなく、七羽が変異していた事をここで初めて知る仁さん。
仁さんが向き合うべき『罪』はとりあえずこれで全部、というところでしょうか。
そして悠は千翼と七羽を「あのとき助けておいて勝手ですけど」と言っていることからも分かるように、完全に殺すつもりですね。
そこには仁さんにこれ以上の重荷を背負わせたくない、家族殺しまでさせたくない……という憐憫や情けと言うものが感じられつつ、対して「俺がそんな偉そうなもん持てるガラかよ!!」と叫ぶ仁さんは、もはや全ての決着を自分でつけないとどうしようもなくなっているのが辛い。情けや思いやりを入れる余地が全くない。

・千翼がきれいに踏み抜いた地雷
イユがほんの少し感情らしいものを見せたことで浮かれポンチになった千翼。
「きっと元に戻るよ」はともかく、「父さんと、母さんと、お姉ちゃんもいるって言ってたっけ。その頃の家に、絶対また笑える、絶対」は……ねぇ……。
いいシーンに見えて綺麗ーーーーーーーーーーーーーーーーーーに地雷を踏みぬく千翼さすがですよ。
すでに死んでいるイユ、もう二度と戻らない家族、もう二度と戻れない家。そういうものを挙げ連ねて「絶対また戻れる」というのは無責任どころの話ではない。
千翼はイユがすでに死んでいることも事情もすべて知っている(第2話で加納さんから聞かされている)のにコレですからね。本格的に頭が悪いとしか思えない。
正直、千翼についてはあまりにも無邪気な最低野郎であり、あの父親にしてこの子ありというか、脚本が何もフォローする気がないのがすごいよね。

・失礼するよ局長代理
アマゾンズ見るときは焼酎のロックを飲みながらなんですが、このシーンは危険でしたね。口に含んでいたら間違いなく吹いてました。
それはともかくとして突然復帰してきた橘局長、あんためっちゃ頑丈ですけどやはり正体はグリードなのでは……と言うのは冗談としても、千翼の手榴弾被弾での爆発時に飛沫を浴びたことで何らかの影響は出ているのかも。
そして「イユの廃棄システム」を起動させる橘さん。腕輪に仕込まれた圧烈弾システムのことでしょうね。
スタンドアロンで制御不能な兵器なんてナンセンスですし、逃げたとなればこれをONにするのは当然でしょう。
・包囲
「突入口が複数あるってことは脱出口にもなるってことだ」とドヤる黒崎さんですが、ぶっちゃけた話様子見だけでいいんですよね、現状。
イユ廃棄システムが作動し終えてから、千翼だけを相手にすればいい。アマゾン2体を同時に相手にする必要はない。
なのに突入を焦った結果が大惨事を生みます。というか札森が到着してその情報を伝えた時点で作戦を立て直すべきだったんですけど……というか札森はそのシステム起動の時点で黒崎とかに連絡しておこうな。
「これで千翼に集中できるってわけだ」というのはあくまでも「イユが完全に廃棄完了してから」の話です。
あと本気で千翼を逃したくないならヘリでの観測と追跡もオプションに入れるべきだと思う。やはり予算か。

・4C隊員、突然アマゾンに
定期的なフィジカルチェックを受けてたということですが、突然覚醒して大暴れ。
圧烈弾を担当していた隊員が襲われ、ウッカリ発射した結果、無実の赤松に直撃して死ぬわ潜入がバレるわの大惨事。
実際の所、教会の外でこの騒動が勃発してたら千翼とイユは逃げおおせてただろうと思うと結果オーライですが、
とりあえず『話をゴッチャゴチャにしたい』という脚本の意図が透けすぎててうーん、となったりも。

・乱戦
よくわからない正義感を発揮して4C隊員アマゾンと戦い始める千翼、4C隊員アマゾンとの戦いに乱入する悠、
4C隊員アマゾンも千翼も両方始末したい4C、という混迷感のある戦いに。
しかし4Cの皆様が持ってるアサルトライフル、およそ効果があるように見えないんですがアレどうなの……。
そこまで接近して撃つならショットガンのほうが良くない……?ボディアーマーじゃない部分に命中しても効果ゼロって本当どうなの……?

・壊れたイユ、大暴れ
自分が父親に食われて死んでいたことを思い出したイユ。見事に千翼の踏み抜いた地雷が炸裂しましたね。
感情を取り戻したら最終的にはそりゃそうなるよね。
そして結果はイユが完全に暴走して乱戦に飛び入り参加し、全方位を敵に回しての大暴れ。千翼も悠も関係なしである。

・キレる千翼
「なんで……なんでだよ……」と叫んだ末にブチキレてオリジナル態になり全方位ニードル射出。
もはや千翼がなぜキレているのかわからない視聴者こそが「なんでやねん」ですよ……?
イユがもともと死んでおり、記憶と感情が全部合致したら破滅するのは火を見るより明らかなのに、自分がその(イユの)地雷を綺麗に踏み抜いておきながらその結果に直面すると「なんでだよ!!」と叫ぶその幼稚さ。
正直こういう積み重ねが「千翼は救われる必要なんてない」という思いを新たにさせてくれます。
もちろん「自分が生きている事自体が許されない」ことに憤るのは勝手なんですが、千翼はまだ「生きるために殺す」という決意を固めてすらいないんですよね。
ただ「自分が人間だということを証明するためだけにアマゾンになってアマゾンを殺す」でしかない。
生きるためではなく『他者から人間だと認めてもらうため』でしかない。それがこの作品の第1シーズンのテーマや、マモルたちの行動とも完全にかけ離れており、そうであるがゆえに見ている側のストレスにもなるんだろうなぁと思います。

・仁さんと七羽さん
仁さんが七羽さんに向ける笑顔の可愛らしさと、との次に見せる表情との落差が……辛いなぁ。

・なんでおれたちはいきてちゃだめなんだよ!!!
イユはもうすでに『死んでいる』ですし、千翼は『人間の世界にとっての脅威だから』でしかない。
千翼が生きたいと思うならさっさとアマゾンたちの側に行くべきで、人間の社会で人間の理論で生きようとするべきではなかった。
まぁ全ては七羽さんが愛情を注いじゃったのが間違いというか、仁さんが七羽さんを愛しちゃったのが原因なんですが。

・次回予告
タイトルは『AMAZONZ』。フォーエバーAtoZかな?
悠の胸に圧烈弾を突きつける美月、どう見ても圧烈弾で左腹部が消し飛んでるマモル、空中に吹き飛ぶ4C隊員など見どころいっぱい。特にアマゾンネオが直接的に人間をふっとばすのは初ですかね。
これを最終回で初めてやりたいから今回無理やり4C隊員をアマゾン化させたのかなーなどと邪推したりもしますが。
どうも令華さんや会長、橘局長らのドラマにケリをつけるつもりはなさそうですし、これはシーズン3がありそう。
とは言えもう残りのアマゾンが数少ないことを考えると、そんな話を膨らませられませんが……。