『仮面ライダーアマゾンズ シーズン2』 第11話「XING THE RUBICON」感想
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Amazonプライムビデオ:『仮面ライダーアマゾンズ シーズン2』
更新日:2017年6月9日
何はともあれプライムミュージックで『Armor Zone』と『DIE SET DOWN』が聴き放題来ましたよ。
Amazonプライムミュージック:仮面ライダーアマゾンズ SEASON U/仮面ライダーアマゾンズ 主題歌「DIE SET DOWN/Armour Zone」
オリジナル・カラオケはともかくとして、英語版も聴き放題なのは地味に嬉しい所。というか海外でみると英語主題歌になってたりするんですかね……。

・ニューオメガVSクラゲアマゾン
流石に触手の連続攻撃には歯が立たないニューオメガ。距離を詰めれないのがネックですね。
あと美月が撃ちまくってた短機関銃、良く弾丸保ったなぁ……というか、弾切れして「ダメ、七羽さん!!」のほうが良かったのではと思わないでもありません。
しかし悠を見ても躊躇なく殺そうとした一方で、美月の「七羽さん!」の叫びで手を止める辺り、クラゲアマゾン七羽さんの行動原理がちょっと謎。「我に返った」だけなのかな……?

・僕の場合、手当はこっちのほうが
悠くんそのハンバーガーいつ買ってたの……大丈夫……?買ってからまる一日ぐらい経過してません……?
その一方で廃棄ハンバーガーに食らいついて即座に吐く千翼。シーズン1のマモルが「あんまり美味しくない」と言っていた症状から更に進むと「普通の人間用の食べ物が食べれなくなる」ところまで行くのかな。

・3分休憩
3分ってトイレにも行けないですし、5分ぐらいは時間取って良いんじゃないの……?
そしてどう考えてもヤバそうな案件に、スクーターでついていくヒロキは本当に「善人だけどバカ」というか。
致命的に考えが足りていないというか……千翼の駆除をやめろと言う割にその脅威を全く理解していない……。

・千翼は次は絶対に人を食う
「俺はそっちのほうが見てらんねえがなぁ」と言い放つ黒崎さん、なんだかんだでガキに分からせようとする良い大人であると思えないでもありません。ヒロキは間違いなくガキですしね……。

・食事タイム
「もしかしたら、先に溶源性細胞を持っていたのは七羽さんかもしれない」という悠の言葉が重い。
仁さんこれ本当知ったらショック死するんじゃないですか……(真顔)。

・僕は後悔してないよ
七羽さんを助けたことも、イユの父親を殺したことも、後悔していない悠。
「殺したいものを殺し、守りたいものを守る」という第1シーズンラストで得た信念を貫いております。
そして美月からの問いかけに対して「人は食べてないよ」と答え、「5年前と同じ、僕はアマゾンだ」と距離を取る悠は本当にカッコイイ。そして圧烈弾を出して「分かってる」と応える美月もカッコイイ。
自分の出自を自分の中で咀嚼して「自分はアマゾンである」というスタンスを崩しておらず、でも守るべきものは「事情にかかわらず自分が守りたいと思ったものだけ」と言うのはなかなかに身勝手で、第1シーズンのときは「えぇー……」と思ったりはしたんですけどね。
この二人にも幸せな結末は訪れそうにありませんが、幸せであって欲しいカップルだよね。

・「オーナーすいませんでしたぁ!!!」
詫びから入るヒロキ、でもそこにいるのオーナーじゃないんですよ……ということで千翼とのご対面。
千翼がクラブ跡地に戻ってきてたのは、ヒロキたちがTeamX時代に溜め込んでいた『千翼用のチューブゼリー』のため。
捨てられてなくてよかったね千翼……。
「人を、食べそうだったから」とつぶやいて何かシンミリした雰囲気になってたら、そう、路上プロレスの時間です。

・やってきたパパとのぶらり路上プロレス
目が見えない割に移動速度早いな仁さん……そして見ている側としては仁さんの「母さん殺したろ」などの台詞が辛い。
仁さん、それ全部勘違いなんですよ……自分が原因であると認識してるのは救いと言えますけど……。
そして始まるぶらり路上プロレスinクラブ跡地は、やはり仁さん優勢。千翼はゼリー飲料で空腹を凌いだとは言え、元の戦闘経験値の差が大きすぎるかな。
カウンターテーブルの上に千翼を乗せての顔面パンチは「うわぁ」って声が出ました。

・叫ぶ!光る!DXヒロキのショットガン
志堂さんがチューブの中に弾丸を入れたまま保管するようなポンチ頭じゃなかったおかげで、装填に死ぬほど苦労するヒロキ頑張れ。
そして普通に撃ってもまず当たらないな、ということで即座に超至近距離からの密着射撃で首元を狙うあたりは非常に、あの、殺しのセンスを感じます。そら仁さんも変身が解けようというものです。
そして仁さん、目が見えないがゆえに不意打ちを許してしまったのは悔しい。

・「親が子供殺すのかよぉ!!」
両親との不仲が原因で家を飛び出し、半グレみたいなことをやっていたヒロキからすると、「親が子供を殺す」は相当センシティブなところに刺さった模様。
しかし仁さんは「子供である以前にあいつアマゾンだから殺さないといけないし」で動いてますからね……。
「親でもなぁ、殺すんだよ」「の言葉や「クソ親……」「知ってるよ」の言葉はいろいろと重い。
そして仁さん、
関わった人間全部不幸にしてる辺りが本当にどうしようもない。
ヒロキは絞め落とされただけでありまだ生きてる……と思いたいですが、まぁ死んでても別にいいかな……。
・お目覚めのマモちゃん
元駆除班の仲間たちを見た瞬間にちょっとこぼした笑顔が切ない……。
その一方で実験体の連中を「僕の仲間」と言い、「いつも殺されるのは僕達だ」と嘆息するマモルと、
「もう意味はねえだろうし、実際俺たちもお前に何をしてやれるかわかってねえ。それでも、お前にもらったこれは、捨てられねえんだな……俺達は」と独白する志堂さん。
そんな言葉を聞きながらも、マモルが屋敷に留まることを選ばず、これ以上誰かに何かを成すことも誰かに危害を加えることもない道を捨て、もう一度オリジナルの元へと向かってしまったと言うのは悲しい話です。
いずれは処分される運命だとは言え、駆除班の人たちといっときでも穏やかな時間を過ごせたかもしれないのにね……これでマモルはまた追い立てられて狩られて殺される側になってしまった。

・「まったく……どれもこれも出来損ないばかり」
アマゾン実験体を生み出し、ひいては今の大惨事の元凶でもある令華さんアンタ……。
この後に続くのは
「でも私が生み出した悠は完璧だわ……」という自画自賛になるだろうことを考えると、事態収束のために動いているとは言え、やはり令華さんもちょっと頭のネジがトンだ人だよなぁと思わされます。

・「お前が俺を殺すって言うなら、俺はお前と戦うよ。だって俺は、生きたいから!お前と一緒に!」
千翼の一世一代のラブコールですが、ここで気になったのは「あれ、イユのバックアップをする4Cの実働部隊は?」だったりしました。何でスタンドアローンで出しちゃったんだろう。
仁さんにボコられて満身創痍の千翼は奮戦するもダブルノックアウト……かと思いきや。

・路上プロレス第2ラウンド
倒れ掛かったイユを抱きとめて事情を察する仁さん。「そうか……もういい、あとは俺がやる」とかすごくカッコイイんですけど、あのすいません
その娘のアマゾンシグマ化の原因も仁さんなんですよ。
そして始まった路上プロレス第2ラウンドは、ボロッボロの千翼を一方的にボコる展開。仁さんのヤクザキックで千翼の変身も解除され、さぁトドメと思ったら……ねぇ……。
ここでもさっきと同じく「視力の著しい低下で周囲の環境が良く把握できず、不意打ちに弱い」という弱点が炸裂してしまったといいますか。
1話の中で2回もやるのは流石にどうなんだというか。
イユが初めて千翼のことを気遣うという衝撃的なシーンのはずなのに「天丼ネタかよぉー」ってなってしまったからね……。
ちょっとここは本当、あの、どっちかにしてほしかった。どちらかと言えばヒロキの方が要らなかった(言うな)。

・楽しい局長代理ライフ
橘さん重傷に伴い一時的に局長代理の座に就いてはいるものの、現場に出なくなった代わりに電話で黒崎からどんどん無茶ぶりをされ、政府筋との間で板挟みになっていたら、血まみれで現れた福田が震える声で「圧烈弾を出せ」って迫ってきたときの
札森君の気持ちを答えよ(配点20)。
前回、アマゾン化した母親と遭遇して「靖子ぉ!!!」とみんなが叫んだであろう福田さんのドラマはワリと今回すっ飛ばされたな……と思ってたら、このラストで衝撃の登場でしたが、なんかもう鬼気迫るを通り越してドリフとかコントの爆発後おじさんみたいな感じになっているような気がしないでもありません。
この服だと母親の話は次回の冒頭あたりでやってくれるのかな。

・会長と令華さん
令華さんの言葉からするに、実験体はもう明確にマモルしか残っていない模様。
1000体近くの生き残りは5年でそこまで減ったか……。残るはオリジナルである七羽クラゲアマゾンと千翼を始末すれば、とりあえずは事態は終息。
ただ、「アマゾンはすべて消滅します」と言っている令華さんの言葉は「悠は生かしておく」ことを前提に組み立てられているのが気持ち悪いですよね。この人もまた随分と身勝手に生きております。
それに対する会長の言葉は「生命の研究とは支配することではない。生きようとするものを止めることは出来ない」。
追い込まれたアマゾンたちが反攻に出たこと、千翼がオリジナル態となり脱走したのも、まぁそういうことですよね。

・イユを廃棄処分に
誰だこれ……と思いましたが、よく見ると橘さんかなこれは。全身の骨折られたワリにICUにいるわけでもない感じですし、なんかこう……思ったより軽傷……?

・ウォーウォーウオーゥオーゥオーゥオーォォー
EDへの入り方が滅茶苦茶にカッコイイ今回。なにせ画面に映るキャラのうち、マモル以外の全員が「千翼絶対ぶっ殺す」になってますからね……。コレほどまでに全方位から殺意をぶつけられる主人公(一応)ライダーなんていたかな……。

・次回予告
海岸でクラゲアマゾンと向かい合う仁さん、「マモルから手を引くべきじゃなかった」と語る福田、工場の中で4C部隊と交戦するイユと千翼。
イユが感情を表に出している辺りは驚かされましたが、どのみち4Cの施設でのバックアップがなければイユは早々に機能を停止するわけで(これはアマゾンシグマの欠点ですね)、いよいよ千翼とイユの別れが近いなぁと思わされます。
……なにせアマゾンネオとの戦いのダメージを修復もされていないしね……。
そしてタイトルは『YELLOW BRICK ROD』。
童話「オズの魔法使い」に出てきたエメラルドシティへと続く黄色いレンガ道のことですね。
同作では「この道を通ってエメラルドシティへ行き、オズに会えればきっと故郷へ帰してくれるよ」と教えてもらったドロシーが歩むことになる道ですが、さてイユと千翼が歩いて行く道の先には……何があるんでしょうねぇ、本当……。