『仮面ライダーアマゾンズ シーズン2』 第10話「WAY TO NOWHERE」 」感想
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Amazonプライムビデオ:『仮面ライダーアマゾンズ シーズン2』
更新日:2017年6月9日
何はともあれプライムミュージックで『Armor Zone』と『DIE SET DOWN』が聴き放題来ましたよ。
Amazonプライムミュージック:仮面ライダーアマゾンズ SEASON U/仮面ライダーアマゾンズ 主題歌「DIE SET DOWN/Armour Zone」
オリジナル・カラオケはともかくとして、英語版も聴き放題なのは地味に嬉しい所。というか海外でみると英語主題歌になってたりするんですかね……。

・炸裂の圧烈弾
一番大変なことになっているのは志堂さんのような気がしないでもない周辺被害。
仲間の手によってはじき出されたマモルも重傷ではありましたが、志堂さんは負傷してるところにあの圧力(爆圧と風圧)食らってますからね……。
それでも透明のオリジナルには決定的なダメージともならず、福田と元駆除班はマモルと志堂さんを連れて撤退、美月と悠で追跡に。どちらかと言えば追跡に十分な人数を確保できない状態で逃走されてしまった感じなのが辛い。

・死傷者19名
むしろよくそんな程度で済んだな……と思わざるをえない4C本部の大惨事。
橘局長は8箇所の複雑骨折で手術中ということで、前回のあのギャグみたいなCGが最後の出番になるかと思いきや、どっこいまだ生きておりました。
加納さんは明確に死亡したと言われちゃったので完全に出番終了っぽい……お疲れ様でした。
そして空白になった指揮系統は、政府から出向してきている札守くんが局長代理に就くことで一時的に問題を解決。
こんな状況で局長代理(実際の指揮は黒崎)とかババを引いた以外の何物でもありませんが、枝守くんは強く生きろ。
機動部隊とやらが主要道路を封鎖して千翼を追跡しているそうですが、まずあのバイクにGPS積んどくぐらいしましょうよ4Cさんよぉ……。腕輪だけにGPS積んどけばいいってもんじゃ無いでしょうよぉ……。
トラロック事件後に悠に乗り逃げされた経験が全くフィードバックされていないのは組織の怠慢ですよね。

・黒崎さん、後ろ
まさかのユーチューバーヒロキ、完全部外者なのにスクーターで鉄火場へついていくという意味不明の行動に。
正直、こう今までの平成ライダー作品ならグリドンとか黒影のロックシードで変身する役回りがあったかもしれませんが、この作品だと死亡フラグしか残っていない……。
そして黒崎さんも「めんどくさ。もうほっとけや」と投げやりなのがまた。まぁ死なれても「不幸な一般人」扱いできるしね…これが4Cの建物内だと責任問題問われそうですが。
一方、10分前に腕輪の信号はキャッチされていたとのことなので、探知されたポイントを中心として半円状に封鎖して追い込むなど、それなりに的確な指示を出しているのはさすがというところでしょうか。
札守くんはまだ局長代理就任の許可も降りない中で突然の中間管理職モード。つらい。

・いきなり事故る千翼
自分の蛮行に思いを馳せて泣いてたら車にバイク跳ね飛ばされる千翼マジ。車にひき逃げアタック食らう主役ライダーなんて初めて見たぞ……。
そして車の運転手はこれナチュラルにひき逃げなんですが大丈夫なんですか。この描写。どうせなら千翼が運転手食っちゃうシーン入れてくれても良かったのに……。
あと「俺はただの人食いだ」って苦悩してましたが、実際には「食うために殺した」わけでもないので、単なる殺戮者でしかないんですよね。

・会長のお宅
元駆除班をバックアップしていたのは令華さん。会長自身じゃなかったんですな。
あとマモルはともかく、一度は4Cに行った福田のことを令華さんが結構恨んでるのはちょっと意外。
元駆除班との最初の契約は「オリジナルの細胞サンプルを入手すること」だったようですが、事ここに至ってはその方針を転換、「オリジナルを殺すこと」に。
トラロック計画での本当の目的は『強い個体の選別』でしたが、それ以前の「すべてのアマゾン実験体を駆除する」方向にやっと戻ってきましたね。
・福田ァ!!
一度4Cに戻るように指示を受けた(札守くん嬉しそうでしたね)福田の元へかかってきた電話。運転中だけどハンズフリーだからセーフ……?
それはともかくとして「入院中の病院から、歩けないはずの福田の母親が失踪した」という知らせ。
そしてその背後にはアロマオゾン社のウォーターサーバー。そう来たかー。
しかし普通に考えればあの報道が出た(第2話かな)時点で使用禁止になってたろうとは思うんですが、そこからずっと『使用禁止』のままウォーターサーバー入れ替えてなかったのか……競合他社の営業は努力が足りないと思います。
入れ替えさせて数字作るチャンスなのに!!!
あとまぁ発症遅くないか、というのは「感染する・しないには個人差」「進行速度も個人差がある」と言われてるので、まぁしょうがないかなーとは思うんですけどね……福田が母親にこまめに会いに行っていれば気づけてたのかなぁ。

・目の前に母がいる
どう見ても自ら感染してアマゾン化が進行している……どころか服に飛び散った血からするとすでに「何人か殺ってる」感じがバリバリと。
福田の「母親の介護入院費用を稼ぐため」という戦う理由を木っ端微塵にぶち壊してくる脚本怖い。まぁ海外ゾンビ映画だとよくある話なんですけどね……。
息子の入院手術費用を稼ぐために駆除班へ入った志堂さんは、手術は成功したもののそれっきり連絡が取れなくなっている……ということで「戦う意味」は(少なくともシーズン2の開始時点で)変わっていましたが、福田だけはシーズン1からこのシーズン2第10話まで、唯一ずっと同じ動機で動いて来たはずなんですよね。それをここで完膚なきまでにぶっ壊したこの脚本作り、いやぁ良いなぁ。
「生きるために戦う・殺す」は肯定され、「誰かを生かすために戦う・殺す」は否定される。
守りたいものを守るためのエゴイスティックな戦いが許されるのは悠だけ、という完全ピラミッド構造の厳しさが炸裂してしまいました。
果たして次回、福田は母親に引導を渡してやれるのでしょうか。

・執着する会長
オリジナルを消してしまうことに難色を示す会長。まぁ会長からすれば『トラロック』の本当の目的だった個体選別から生まれた、ある意味では最高の到達点なので無理もないか……。
それ以上に「終わらせようとして常に始めているのだ」「終わらせることはできない」と繰り返しているのが一番の不穏なポイント。
終わらせようとして戦い続ける仁さんの「始めてしまったこと」、悠が「始めてしまったこと」などを考えると頭が痛いんですが、ならば終わらせようと動いた令華さんや駆除班、黒崎隊の「始めてしまったこと」とは何だったのか。

・バイク事故後の千翼
まさかジャングレイダー(千翼用)、
「車に跳ね飛ばされてぶっ壊れてそのままリタイア」になるのでは……。
そしてちょっとキレイめのお姉さんを見て「人間食いてえ」を隠さなくなった千翼、もうコレダメですよこの人。人じゃないけど。

・千翼VS黒崎隊
イユで急襲し、追い込んだ先で銃器による一斉射撃を浴びせて動きを止め、追いついてきたイユがさらに追い打ちをかけるスタイル。
しかし銃弾は間断なく浴びせ続けるべきなんじゃないですかね黒崎さん……。
ヘリでの追跡もないのは予算面(主に番組制作費)の方で理解はできないこともないんだけど。銃撃だけはなぁ。
結果、アマゾンネオへの変身を許し、暇を持て余したヒロキがイユを止め、その間にネオが逃走するなどというクソみたいな脚本になってしまった……。

・お前が人でなくなったら
仁さんがあの小屋に描かれた七羽さんの絵から読み取ったのは「千翼が人でなくなったら(死の世界へ)送ってやってくれ」。ただそれもどうなんだろうなー、勘違いじゃないのかなぁと思わないでもありません。

・でも俺は、生きたい!!
父と子が本気で殺し合う展開。明確に「生きたい」という欲望を出した千翼は、そのシーンだけ見るとまぁカッコイイんですが、『生きている事自体が世界にとっての脅威』なので、「うるせえさっさと死ね」と言わんばかりの仁さんの方を応援せざるを得ません。
生まれてしまったモンスターの悲劇として考えるならフランケンシュタインみたいなもんなんですけどね……。

・透明オリジナルの追跡戦
作中時間だと千翼が仁さんにボコられるまで丸々半日は経過しているはずなんですが、悠と美月がオリジナルに遭遇したのはいつ頃の話だったのかなー。
ともあれついにその姿を表したクラゲアマゾン、その顔はどう見ても……ねぇ、七羽さん……。

七羽さんがどういう経緯で今の状態になっているのかを考えますと、「千翼を生む→育てる→ある日食欲を持て余した千翼に噛まれて感染→千翼を育てながら徐々にアマゾン化、というところまでは分かるんですが。
ただ、そうなると千翼が保護された一方で「あたり一面に飛び散っていたアマゾンの肉片」は何だったのか、というのがちょっと疑問な所。
あの切断された腕は七羽さんのものだったのか、それともオリジナル態の千翼の背中から伸びる腕だったのか。
ここは次回以降で明確になるでしょうか。

・次回予告
今回でひき逃げアタックを受けてぶっ壊れたかと思ってたジャングレイダー、どうもまだ出番があるようです。
そして七羽クラゲアマゾンVSニューオメガ、イユVSネオ、クラブ跡地での仁さんVSネオなど……え、千翼まだそんな点々と逃げ回るの?という展開になりそうです。
予告にその姿がなかった福田さんの顛末が一番気になるんですが、まぁおよそろくでも無いことになること間違いなしなので本当に辛い……。
サブタイトルは『XING THE RUBICON』で、「ルビコン川を渡る」
ですかね(本来だとCross the Rubiconだけど)。
この作品で渡るべきルビコン川、下すべき決断って言うともう……嫌な予感しかしないんですけど……。