Amazonプライムビデオ:30日以内に見放題終了作品
この週末に見ておきたい5作品をオススメしてみるよ
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更新日:2017年3月10日
さてさてさて。

あと1週間ほどでAmazonプライムビデオの見放題サービスから外れるタイトルの数々ですが、なかなか良いタイトルがありますので、この週末で見ておきたい5本の映画を紹介していきますよ!!
Amazonプライムビデオ:30日以内で見放題が終了する映画作品
Amazonプライムビデオ:30日以内で見放題が終了するテレビ番組
『プロデューサーズ』ズ』
・Amazonビデオ:プロデューサーズ(字幕版)

かつて一世を風靡しながらも、最近は駄作凡作の山を築くだけのミュージカルプロデューサー、ビアリストックのところへやってきた会計士のレオ。
つじつまの合わない帳簿の数字を合わせる中で、レオが発した何気ない一言「場合によっては打ち切り作品の方が儲かるんだ……」という言葉に衝撃を受けたビアリストックの立てた計画、それは

「最低最悪の脚本、最低最悪の役者、最低最悪の演出家を揃えたクソ作品を作り、二重帳簿を付けた上で初日に打ち切られてしまえば出資者にお金を支払う必要もなく丸儲けだ!!」

と言うものだった。
憧れていたショービジネスの世界へ飛び込むレオと共に『最低最悪の舞台』を作るために奔走するビアリストックはついに理想的な『最低最悪の舞台』初日にこぎつけるが、そこにはとんでもない落とし穴が待ち受けていた……!!

メル・ブルックス監督の映画『プロデューサーズ』を元に作られた舞台『プロデューサーズ』を映画化したのがこの2006年版映画『プロデューサーズ』ですが、これが非常に面白いんですよ!!
ショービジネスの世界の闇と恥部に戸惑うレオと「こんなもんだ」と受け入れるビアトリックス、そしてそのビアトリックスですらドン引きするような要素の数々をぶち込んだ文字通り最低最悪の舞台『春の日のヒトラー』のインパクトは抜群で、あの5分間の映像を見るためだけでもこの映画を見る理由があると言っても過言ではありません。
そしてそんなクソ舞台を作るため、もっと言うなら単に『金をボロ儲けするため』の悪徳タッグだったレオとビアトリックスの間に生まれる友情が生む終盤の展開は実に美しく見事で、見ていて非常にハッピーな気持ちになれる傑作です。
エンドロール後にもお楽しみがあるので、ぜひとも飛ばさずに見ていただきたい!!
『2012』
みんな大好きローランド・エメリッヒ監督のディザスタームービー!滅ぶ地球!生き残る金持ち!この世はまさに金と地位!!!

マヤ人たちの残した「2012年あたりに人間が滅ぶ」という説をベースに作られただけ会って、今見るとかなり腰砕けな内容ではありますが、それ以上に
「生き残るのは金持ちだけ!!!!!!他は死ね!!!!!」と言わんばかりのストロングスタイルな作風がたまりません。見ていて「この主人公たち全員死なねーかなー」と思える稀有なディザスタームービーです。みんな見よう。

予言されていた滅亡に備え、世界規模で密かに進められていた『ノアの方舟』計画。
各国の美術品、動植物に加え要人や富豪だけが助かる計画を知った作家のジャクソンとその一家は、ジャクソンが運転手を務めるロシア人富豪のユーリとともに『ノアの方舟』建造場所である中国へと向かうが……

とにかく全編に渡って「金持ち以外は全員死ね」「ジャクソン一家のためなら他のキャラは全員死ね」という清々しさすら覚える筋立てになっており、
このストーリーラインを気にしたら負け、気にしたら負け、気にしたら負け、とつぶやきながら見るのが正義ですね。
主人公たちが死ぬことなど決してありえない筋立て、とにかく派手な世界崩壊映像の数々、バンバン数万人単位で死んでいく民間人たち、といったひどい絵面を見ながらコーラを飲みポテチを食べて悦に入る、というのが正しい見方。
そこさえクリアしてしまえばとりあえずお金の掛かった「スゴイ大破壊ノ映像」だけは腐るほど見られます。
何も考えずにとにかく派手な世界崩壊の映像を見たい、というときには抜群におすすめできる映画、皆様この機会に見納めいかがでしょうか。
『カジュアリティーズ』
・Amazonビデオ:カジュアリティーズ(字幕版)

ベトナム戦争を舞台に、現地の少女を強姦し殺害した上官や仲間を告発するに至った兵士の『戦い』を描く傑作映画。
マイケル・J・フォックスが戦場の狂気に飲み込まれない兵士を演じており、非コメディ系の主演作品としては抜群の出来じゃないかなと思いますよ。

上官と仲間が現地の少女を強姦し、その家族を殺し、少女を拉致して自分たちに同行させ延々と慰み者にし、あまつさえ戦闘の最中に殺害するのを目撃したエリクソン一等兵(マイケル・Jフォックス)。
基地へ戻り司令官へ相談するも「よくあることだ。問題になどする必要はないし忘れてしまえ」と隠蔽するよう指示されてしまう。
そんな中、基地の中で手榴弾により爆殺されかけたエリクソンはそれが少女を殺害した小隊のメンバーによるものだと確信する……。

ベトナム戦争という地獄の中で正気と倫理観を保っていたエリクソンと、上官に逆らえなかったエリクソンの同僚。そして進んで『悪』を犯した上官、ミザーブ軍曹。
彼らを隔てたものは何だったのかを考え込まざるをえないんですが、とあるシーンでその一人が言う言葉が突き刺さるんですよね。
「俺はあいつよりずっと長いんだ。3週間は早くここにいる」。
もしもあと3週間遅くにこの少女強姦事件が起きていたなら、エリクソンもそこへ参加してしまっていたんだろうか。たった3週間で人の倫理観を破壊するほどの地獄だったのか。
それとも時間の問題ではなく「邪悪な人間が犯した罪」だったのか。「邪悪を邪悪と思わず正当化できる人間でも居場所があるのがベトナム戦争」だったのか。
実話がベースになっているだけに、見たあと結構じっくり考え込んでしまう物語ですよ。
『クリスティーン』
・Amazonビデオ:クリスティーン(字幕版)

みんな大好きスティーブン・キング原作の映画。
そう、「映画化されると何故かクソ映画になる率が高い」キング作品の中でも成功例の一つですね!!
監督はみんな大好きジョン・カーペンターということもあり、いま見ても非常に出来の良い映画となっていますよ。

邪悪な意思を持った1958年型プリウス・フューリー『クリスティーン』と、それに惹かれた気弱な男子高校生アーニーの物語。
スクラップ同然だった58年型プリウスフューリーに惹かれたアーニーは貯金をはたいてそれを購入し、自動車修理工場でアルバイトをしながらクリスティーンの修理に励むが、クリスティーンはその邪悪な力でアーニーを徐々に粗暴な性格へと変えていった。
ある夜、自動車工場に忍び込んだ不良たちにより一度は破壊されてしまうクリスティーンだったが、その邪悪な力で自己修復を果たした上、不良たちを次々に殺害してしまう。
その危険性に気づいたアーニーとガールフレンドのリーはクリスティーンの破壊を決断するが……。

プリウス・フューリー自体が結構美しい車でありながら、それが邪悪な意思を持ち、所有者を変質させていく様子にはゾクゾクさせられます。原作小説とは結構違ったアレンジになっており(原作出版よりも前から映画化が進んでたからね)、小説既読の人でも楽しめる作品ですねー。
終盤のブルドーザーVSクリスティーンのバトルも楽しいですし、ホラーというよりはサスペンス・スリラーと言ったほうが良いかな。ホラー苦手な方でも楽しめるかと思いますよ。
『アドレナリン2 ハイ・ボルテージ』
・Amazonビデオ:アドレナリン2 ハイ・ボルテージ(字幕版)

ボンクラ映画にも分け隔てなく出演する僕らのジェイソン・ステイサム兄貴がついに巨大化して戦うよ!!
毒薬を投与されたことによりアドレナリンを分泌し続けないと死ぬ体質になってしまったジェイソン・ステイサムが高度1000mのヘリから落下したけど何故か生きており、その心臓を中国マフィアに奪われて粗悪な人工心臓を埋め込まれ、交通事故により外部発電装置もぶっ壊れたことで「1時間毎に充電しないと死ぬ」体になってしまい、とにかく元の心臓を取り戻すために奔走するハイスピードノンストップバカアクション映画でございます。
ワケがわからない?それはまったくもって至極当然の疑問だと思うので、とりあえず前提条件全部飛ばして
「1時間毎に電流を身体に流さないと死ぬ」というところだけ抑えておけば大丈夫です。
深いことは考えてはいけない、物語は勢いで押し切ればいい。生きるためにはメチャクチャな映画でも大事な存在なのである。そういうとても大事なことを教えてくれる素晴らしい映画ですね。

特にジェイソン・ステイサムが良いです。
心臓の場所を知るため男のケツにショットガンをねじ込んで拷問し、答えないと見るやそのショットガンをこね回すステイサム。
充電しなきゃいけないからと車のバッテリーを乳首と舌に繋いで充電をおっぱじめるステイサム。
充電しなきゃいけないからと競馬場で老婆の尻に股間をこすりつけるステイサム。
充電しなきゃいけないからと競馬場の客席でおねーちゃんとセックスをおっぱじめてコースの中に乱入し、馬が走る中でも構わずに尻丸出しでセックスを続けるステイサム。
セックスの真っ最中に競馬場の係員から放水を浴びてコースから叩き出されそのまま全力疾走するステイサム。
充電しなきゃいけないからと配電盤の高圧電流を握りしめ1人電流爆破デスマッチプレイに挑むステイサム。
キマりすぎて巨大化して発電所の中で大暴れするステイサム。
いろんなB級映画に登場しているステイサム史上でも類を見ない『ひどいばめん』がこれでもかと続きます。

しかしその
『ひどいばめん』の数々が全て大体概ねの場合において「ステイサムの生死がかかった、生きるための充電」が必要な場面であるというですね。
なので見ていて「ひっでえなぁ本当!!!!!!」と思うことも多々あるんですが、だいたいのシーンにおいて「がんばえーすていさむー!」とケミカルライトを振りながら応援したくなるというですね。ええ。
いえまぁ確かに充電以外の『ひどいばめん』も山ほど……というかこの映画、『充電のためのひどいばめん』と『たんなるひどいばめん』の2つにしか分類できませんので、そういう意味でも二重三重にひどい映画です(満面の笑顔で)。

ちなみに前作を見ているとわかるキャラクターが出てきたりもしますが、まぁ速攻でその後死んだりもします。前作を見ていなくても大丈夫です。
あと途中でAV男優とAV女優によるストライキの場面にステイサムが遭遇する場面がありますが、物語上必要だったのかどうかはともかくとして、というかたぶん全く必要ないんですが、妙にインパクトの有る台詞の数々が見られますので、最低限そこまでは頑張ってみていただきたいなぁと思う次第です。
あと脇役キャラも全員どっかしら頭のネジが外れ飛んでおり、ステイサム映画史上でも「マトモな人がいない」ことにおいては多分3本の指には入るんじゃないかなぁと思います。そういう意味でもオススメ。超オススメ。
今回紹介した5本の中でも正直な所まっさきにこれをオススメしたいというのが本音だったりします。

あ、あとエンドロールはNGシーンとかメイキングが収められており、ステイサムの撮影中の良い笑顔とか楽しそうなスタッフたちの姿が見られるので、できれば途中でキラずに最後まで見ていただきたいですよ?