ボークス モエコレプラス
1/6 初音ミク
さてさてさて。

ボークスが『トゥルートレース方式』をブチ上げて完成品PVCフィギュア業界に参入してきた第一弾の『閃忍ハルカ』を購入したところ、
語りつくせぬほどの怒りと恨みを抱かずにおられなくなってから早くも3ヶ月近く。
大口叩いてこのレベルか!!!!!と今でも愚痴を言いたくて言いたくて仕方が無いんですが、過ぎ去った過去よりも未来を見つめる方がまだ生産的で前向きですよね、うんうん。
……いえ別にそんな、『次も酷かったらどうやって罵倒してやろうかしら』とか考えてるわけではございませんことよ?多分。

で、市場・ニュースサイト・レビューサイト含めた全体的にスルーされた感の強い第2弾『四宝堂ナリカ』を無視して今回は初音ミク。
1/8ならグッスマが決定版をリリースし、デフォルメならねんどろいど版、可動ならfigmaがある……という、立体3つ目にして早くも頂点極められた感のあるキャラクターではありますが、モエコレプラスは1/6スケール。
大スケールならではの情報量を、どう使ってこちらへアプローチしてくるのか……?という楽しみ半分、
またひどい事になるんじゃないかという怖さ半分に自虐的快感半分(またネタに出来る)、と言う感じで待っていたさとっちさんですが、
……予想よりマトモで拍子抜けでした。
まずは全身グルッとな。
1/6スケールというコトですが、他社の1/6フィギュアと並べると一回りぐらい小さい感じ。 1/7スケールに近いかな?
パッと見の印象は良好ですね、特に『どの方向から見て欲しいのか』『どのアングルが一番メインなのか』が分かるのが良い良い。
前回のハルカは酷かった……どこから見ても中途半端なポーズってそれはどうよと(以下略)
続きまして上半身ー。
グッスマ版と比較して、かなりメタリックなトーンが強いミクになっています。
服に使われているメタリックグリーンとほぼ同じ色が、髪の毛にも使われているのが原因かな。
ここは素材も違うんですから、似た色調でもメタリックのトーンは落として良かったんじゃないかと思います。

(画像ロールオーバー)
ネクタイは軟質樹脂で成型されているため、お腹のラインもバッチリ見えます。
しかし服の裾のギザギザ部分の成型の甘さがちょっと目立ちますね……。
ミクおっぱいは控えめに。 しかしここまで大胆気味にワキやら肩を露出しているのはセクシャルすぎます初音さん。

あとここの残念ポイントは、襟元部分に緑の塗料がハミ出している点ですねぇ……。雑だ、雑。
顔は可愛くまとまっていますねー。
グッスマ版と比べると目が小さく、ちょっとロリっぽい顔つきになっていますがここは好みの問題かな。
こっちは上目遣いなのが反則ですな!!ということで、さとっちさんはどっちも好きです(ぇー)。

前髪の分割は結構大味で、ここはグッスマのミクに軍配が。
ツインテール付け根部は正直アレだ、ナメてんのかボークス、という出来です。
四角い髪留め?はヨレヨレですし、ツインテールは合わせ目がバッチリ出ていますし。
グッスマ版にもねんどろいど版にも及ばないどころか、コレは立派に『失格』レベルかと思いますよ?
こういう細かいところを適当にしているから、『ボークスのフィギュア=雑な出来』ってイメージが付きまといます。
両サイドの髪の毛は別パーツ。
重量対策ゆえかプラスチック成型で、それぞれ2パーツ構成になっています。
その分、接合ラインが見えてしまったりというマイナス点もありますし、グッスマ版と比べて圧倒的に大味ですね。
スケールが1/6と大きい以上、もう少し作りこんで欲しかったところです。
ツインテールを外すとショートカットなミクさんに。
ダボ穴がかなり大きくガッツリ空くので、このまま飾るのは難しいかな?
各部の模様はちゃんと盛り込まれていますが、グッスマ版(多分タンポ印刷)とは違ってテトロンシール仕様の模様。
上からクリアコートを吹かれているため、剥がれることは無いと思いますが、光の具合ではシールの段差が目立ちます。
ここはもうちょっと細かい気遣いが欲しかった。 というか、前回のハルカもそうですが、全体的に細かい気遣いが足りません。雑。
うなじがセクシー……というのは確かに言いたいところですが、結構各部各部でゲート跡が目立ちます。
前髪の右側なんかは結構パーツのエッジがエグれた感じになっているのはちょっとどうかと。
右腕は腕を前に伸ばした交換がパーツ付属。 どうせなら左手を胸に当てたパーツも付属すればよかったのになぁ……。
右腕だけ交換しても、そこまで大きく印象は変わりませんからね。
交換は肩の部分から丸ごと行います。
合いは良好で、変な隙間などはありません。 しかしノースリーブの肩とか腕とかワキって本当に良いモノですね……。
ミニスカートがドッキドキなミクのスカート&脚周り。
グッスマ版と比べてかなり黒が濃いカラーリングになっていて、表面の模様などは潰れ気味。ここは勿体無いですね。
単なる『黒オーバーニーソの模様入り』だということなら納得ですが。

それにしてもこの絶対領域っぷりとか危うくパンチラしそうでしない、けど小さく見えてるぜ?的なドキドキ感はたまりません。
仰げば尊し、ミクパンチラ。
フトモモへの密着度が高いゆえにガードも固いフロント側も、角度によっちゃ何とかなるものです。
後ろは比較的ガード薄く、チラリチラリと白いものが。
ミクミクぱんつは白ぱんつ。
残念ながらスカートは脱衣不可のため、ウィッチ状態は再現できません(そもそも公式にありません)。
このぱんつの出来はかなり良く、特にお尻側の食い込みは珠玉。超引っ張りたい
縞パンでも無いようですが、さとっちさんは縞パン派じゃないので別にどうでも良かったりします。むしろ喰い込みが大事。
我が家の初音ミク軍団。 ……よく見るとアレだな、左から右に向かっての進化図になってますねコレ(ぇー)。
というか本当にもう早く開封しなさいFigmaミク。何ヶ月寝かせるつもりださとっち……。

っということで、ボークスの初音ミクでございました!!!
今回もハルカ的なクオリティだったらそれこそもうボロカスに罵倒したおしてやろうと思っていましたが、
まぁ『そこまで悪く無い』という感じでしたね。
ただ、1/6スケールでもこの雑さ、となると今後ボークス製で1/8スケールの完成品フィギュアを買うのは鬼門の予感。
まぁ1/6だろうと1/8だろうと、ボークス自身が細かい気遣いを持って開発から製作までしてくれないと一緒ですけどね。
さて、魔想さんは一応予約していますが、どれほどの出来になるかなぁ……。
せっかく『造形村』などという強力な部隊を構えているんですから、意地を見せていただきたいものですね。