大阪 堂島のお好み焼き
【大阪市北区堂島 たんぽぽ ランチメニュー】
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さてさてさて。

『スマイルプリキュア』を見たいい年こいた大人の中でもごく一部の皆様が真剣に「あのお好み焼きの切り方からするとあかねは似非大阪人」と熱弁を振るった結果、

・「関西民だけどお好み焼きは自由にやればいいんだよ」のお好み焼き自由主義者
・「大阪人なら格子状にコテで切っていけよ」のお好み焼きコテ切り原理主義者
・「え、ピザカットしないとかありえない」の関東お好み焼き独立派


この三者が分立して、ここ数年にないぐらい熱く不毛かつ無益極まる己の主張をぶつけ合い、
興味がない人たちからは「他所でやれ」と煙たがられたりしつつもドンドン議論は泥沼化、
無差別的なお好み焼き画像テロが各地で勃発するに至っては議論を笑ってみていた人たちにもダメージが行き、
最終的には「これはお好み焼き原理主義者を関西の代表格として扱い、普通にお好み焼きを愛好している原理主義者でも自由主義者でもない関西の人たちをも不当に貶める陰謀が進行している……!!!」とか思えるような状況になったりもしていた今日この頃。

さらにそこへ「ドラマ版孤独のグルメ2月29日放送分はお好み焼きだぞー!!」と関東からの声が飛んでくるに至っては、
もはや関西の人間たるもの、全力を持ってお好み焼き画像での先制攻撃(サンテレビでの『あの夏で待ってる』放送前)、
及び放送終了後の絶え間ない爆撃(サンテレビでの『あの夏で待ってる』放送後)という反復攻撃によって、
孤独のグルメが放送されていない地域がいかにまだ戦えるのかという事を関東民に見せつけてやらねば……とかいうこともありまして、今回も今回とて飯レポでございます(長い)。

お好み焼き店の関西での代名詞といえば風月、千房、あとは梅田なら『きじ』だと思うんですが、
今回はちょっと趣向を変えまして、堂島の方にあるたんぽぽというお店。
ガチのお好み焼き屋さんと言うよりは、お好み焼きがしっかりと美味しいレストランバーという感じですね。

堂島アバンザ(ジュンク堂書店が入ってるビル)の斜め向かいという絶好の立地ながらも、
雑居ビルの地下一階、それも細い階段を降りていかなくちゃいけないということでかなり『隠れ家』的な存在かと思います。
場所:大阪府大阪市北区堂島2-1-36 クニタビルB1

ランチ営業時間:11:30〜15:00
(ラストオーダーは14時半まで)

定休日:土曜・日曜

座席数:カウンター6席程度・テーブル5席程度

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入り口はこちらの看板2つを目印に。
赤い看板は高さ90cmぐらいですが、かなり目立つのでそうそう見失わないと思います。
メニューはこんな感じ。
ランチセットは850円でポタージュ・根菜サラダが付いてきて、メインは焼きそば・そばめし・お好み焼きから選ぶ形式。
250円追加でコーヒーか紅茶、350円追加でコーヒーか紅茶とデザートも付きますが、
さすがにそこまでブルジョワじゃないので普通にランチでお願いします。

階段のところには普通のメニューも貼ってありまして、『ワインとチーズが楽しめる鉄板焼き屋』というお話。
何気に大阪の中心部のお店のワリに値段がリーズナブルな気がします。
店内の座席にはこういう感じでメニューが。
そばめし・焼きそば・お好み焼きの全部がトッピングや味付けを選べるのは嬉しい所。
今回はお好み焼きで、オーソドックスに豚玉を選びました。
まずは前菜の根菜サラダとポタージュが到着。
小鉢に入って出てくるかと思ったら大皿で、これは見た目にも嬉しいですねー。
ポタージュの表面にオリーブオイルが浮かんでるのを見て若干荒れを思い出したりしましたが、
このポタージュが美味しいんだ……。
柔らかい味で、全然飽きが来ない感じ。何の野菜を使ってるのか聞いておけば良かったな……。
根菜サラダは大根・人参・じゃがいも・ゴボウ・れんこんにプチトマト、あとは青菜のサラダという編成。
この野菜サラダが美味しすぎてビビる。何この。
特にこの、味がしっかりと残ってるのに、全然アクが残ってないのがすごいよゴボウは。
甘辛く煮込んだりしているわけじゃないのにものすごく『甘みがある』。

れんこんも大根もじゃがいもも人参も、野菜本来味でしっかり勝負してきているのが、
根菜側にはドレッシング無し・塩コショウのみだったことからもわかりますね……あとプチトマトもめっちゃ甘かった(笑)。
青菜のサラダも歯ごたえがシャキシャキしてて美味しかったですし、お好み焼きを待つ時間の前菜……と言うよりも、
立派なメニューの一品だと思わされました。お見事。
そして満を持して登場のお好み焼き!!メニューにあるとおり、注文から15分ほどで出てきました。
混み具合にもよるかもしれませんが、結構早いなぁという印象……Twitterで根菜画像流したりしてたからかもしれませんが

カウンター席の向こうにある鉄板でしっかりと丁寧に焼きあげてくれるのを見ることが出来ますが、
席に持ってくるときはお皿に乗せて。
これは好き嫌い分かれるかもですが、ゆっくりしたいならテーブルの上は鉄板じゃないほうがいいですしね。

マヨネーズはライン状にかけられ、鰹節は花がつおではないシンプルなもの。
このお好み焼き、何が驚いたかってすごく『形が綺麗』なんですよね。
普通のだと底辺が長い台形に仕上がるんですが、これが綺麗に底辺の方が短い台形。
キャベツがベロンとはみ出しているようなこともなく、パンケーキのような印象すら受ける外形です。

マヨネーズとソースの量もすごく『適量』。多すぎず少なすぎず、丁度いいバランスですねぇ。
お皿の上に載って出てくるにはこれぐらいで丁度いい。

テーブルの上にソースや鰹節・青のりの容器は無いので、そこだけちょっと不満を感じる人もいるかも。
不安な人は(受けてもらえるかは確認してないけど)注文するときに「ソース多めで」とか言っておくといいかもです。
でも最初に食べるときはやっぱりお店の出すそのままの状態で……がポリシーですが(笑)。
コテでサクサクっと切ってみましたが、いやぁこれが良い良い!!!
焦げ目などがないのもあるでしょうが、実にサクッと切れてくれます。
この厚みでこれだけ簡単に切れるのは本当に珍しい。

口の中へ入れると、コテで切った時と同じようにサクッと噛み切れるのが嬉しいですね。
山芋などの『つなぎ』が多いのか、生地がしっかりしているのに重たくない。
キャベツもしっかりと歯ごたえを感じさせつつ、短くカットされているので収まりが良い。

食べながら思ったのは、これ、多分『どうカットするのも苦労がない』作りなんじゃないかなと。
全体的におしゃれなバーレストランですし、女性客が多いだろうことを考えると、
一口サイズに小さく小さくカットすることも考えてて、その結果こういう構成になってるんでしょうね。
デートとかで食べても口の周りにソースがつかない、コテで切るときも下品じゃないという。

よく行くお好み焼き屋さんってキャベツはちょっと長めに切ってるお店が多いんですが、
コレ系は初めて食べたかなぁ、良い良い。ちょっと癖になる感じだ(笑)。


とは言え『これが関西のお好み焼きじゃぁぁあ!!!』という感じのお店では無いので、
関西以外から来た人を連れて行くのにはちょっと違う感じかな、それなら普通に風月・千房・きじでいいかも(笑)。
ただ、変わり種のお好み焼き、お昼に食べても服にソースの香りがつかないところを……と思う人にはおすすめしていきたいところです。
夜のメニューも試してみたいなぁ。