劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 【新編】 叛逆の物語 感想 | |||||||
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上映開始日:2013年10月26日 | |||||||
暁美ほむら一世一代の大仕上げ!! 本懐果たして大勝利!!! まどかさんとの明るい未来へレディー・ゴー!!!!! そうとでも言いたくなるような、テレビ版からの地続きの話としてはこれ以上なく納得できる、暁美ほむらの物語でした。 まどかを救うために何度もループを重ね、「魔法少女になったまどかが最悪の魔女になる」結末こそ回避はしたものの、 結果としてまどかと家族を別離させ、まどかを失い、まどかを一人にしてしまった…というのが今までのほむらの物語でしたが、今回はそれを神の位置から再び現世に引きずり戻す、というのが本筋でしたね。 TV版と劇場版の前編後編は一つの物語としてはたしかに綺麗に完結したし、大好きですし、 魔法少女が魔女になってしまうという構造を再構築して魔法少女たちに救いを与えた物語でしたが、 ほむらが果たして救われたか、ほむらの願いは叶ったか…?というとそうでもないよね……というモヤっと感はあっただけに、この新編は完全新作として、そして新編として、非常に良い物語になってたなぁと思います。 ほむらちゃん大好きな方々の心境やいかばかりか、という気がかりもありますが、 結果的にはあまり悪いことにはなっていないような気がしないでもありませんし、 ほむほむがガハラさん……と言うよりは撫子みたいなことになってしまったのを気にしなければ、 ワリとこう……ハッピーエンドっぽくありません?インキュベーターどもの世界がどうなってるのかはともかくとして。 いや、本当、ラストのボロ雑巾みたいなことになってるQB見た瞬間腹筋が。腹筋が。 目とかもう濁りまくって「やべえ人間マジやべえ思春期の女子マジこええ」という感じでしたしな……。 ほむらが今までに見せてきた情念、その全てが見事にこの展開を納得させるものにしているなぁと感心しつつ、 百合をこじらせすぎるとロクなことにならねえ、という感想もありますが。 ガチレズほむらbotとか出てこないだろうな今後……。 まどか自身は円環の理から人間としての人格を分離されつつも、まだほむらの改竄能力では御しきれないところもあるようですし、ほむらが言っていたように、まどかとほむらが戦う未来がこの先にはあるんだろうなぁと思いつつ。 その結末はきっと語られない方が良いんだろうなーとか、そこはきっと我々の中で空想していくのが幸せなんじゃないかなと。 あと眼鏡の扱い…は…うん、まぁ、なんとか。 というか、ほむらが眼鏡を外したのも、結果として見れば『眼鏡をかけたまま悪魔に堕ちるなんて許されない。眼鏡を穢してはいけない!!!』という眼鏡への愛が成させたことかもしれませんし(真顔)。 まぁほら、あと前半のナイトメア退治してるときのほむほむ超可愛かったし!! 前髪上げるふりをしてさり気なく指輪ソウルジェム見せるシーンとかもう!!あのフィルムくれ!!!!!! さやかちゃんは「え、なんでさやか生きてるの」という疑問から入ったわりに、 ものすごく良い描かれ方と役回りで、これはさやかちゃんの時代来るで…!!!と思ったり。 オチは、うん、まあ、相手が悪かったですよね(目をそらしつつ)。でもほら、杏子ちゃんとのイチャイチャがさ。 あと「マミさんはチーズ」が定着してしまいそうで、その、どうか。どうなのか。 |
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【バトルシーン感想】 監督が宮本さんになったこともあってか、演出もカット割も大幅にスピードが上がり、見ていてぐいぐい引き込まれましたねー。 というかそれこそバトルは全編ドリームマッチというか、 途中のマミさんVSほむらのあれはもうどう見てもガン=カタじやねえか!!!てのもありますが(笑)。 使ってる武器もどんどんマニアックになっていってて、それこそスコーピオとかはともかくMG42のサドルマガジン乗せなんか、あれはもうあの世界だからこそ具現化した武器ですな(笑)。 対するマミさんはリボンをほむらの脚に巻きつけて『つながる』ことでほむらの時間停止の影響を受けないようにしつつ、 マスケット銃フル展開での近接戦闘を挑むのが良かったなぁ。アレが戦闘経験の差というものか! 対するほむらはMP40→スコーピオ→MG42(サドルマガジン仕様)→ジェリコだったかな? やべえよ……日本国内で手に入る範囲の銃火器じゃねえよもうこれ……。 ただお互いにそれらの弾幕を物ともせず、銃弾を銃弾で迎撃し、銃口を捌き、弾きながらの攻防はお見事の一言。 いやもうどう見ても本当ガン=カタなんですけども、あそこまでガン=カタをキッチリやってのけたアニメって他に思い浮かばないなぁ(笑)。 もしかしてあの世界だとほむらとマミさんでいっしょに『リベリオン』とか『ウルトラヴァイオレット』とか見てたんですかね……。 それでも最終的には経験の差か、マミさんが優勢勝ちするのが面白いところだったり。 さすがテレビ版の3話でほむらをリボン拘束して封殺しただけのことはあるわ……。 あとマミさんが「ほむらちゃんの能力は、コンビネーションで攻撃力を圧縮できるの」って話しててなるほどなーと思わされました。 ああいう視点は銃火器が主武装のマミさんならではですな。 で、最大のファンサービスというか『これが見たかたんだ!』という方向での頂点が杏さやコンビといいますか、 さやかと杏子ちゃんのコンビネーションはまさしく感涙もの。 最終決戦なんか、杏さや派というほどでもないさとっちさんすらボロボロ涙出てきましたので、果たしてガチの杏さや派の皆様は大丈夫でしょうか。 全身から変な体液噴き出しながら踊り狂いつつ絶叫、とかにはなりませんでしょうかあれ。 手をそっと握りあうシーンとかもうアレ破壊力高すぎですよ……。 まぁその後に出てきたマミさんによる列車砲ティロ・フィナーレで爆笑しかけたわけですけども。 マミさんちょっとあなたそれは。楽しんでませんかあなた。 円環の理に導かれたあとのさやかが魔法少女としての力と、魔女としての力を両方とも振るえる、とかも良かったなぁ。 ……うん、本当、さやかちゃんがマトモに輝けて本当に良かったよ……。 エピローグでは円環の理からは切り離されて、指輪型のソウルジェムだけ……つまり『魔獣と戦っていた魔法少女』の力まで戻されてるっぽいですが。 まどかが覚醒したらまたさやかも力を完全に解放出来るようになるんでしょうか。 |
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【総評】 まどか☆マギカという物語の【新編】と銘打ち、完全新作劇場版というならこれぐらいはやってもらわないと!! と思えるぐらいに満足感と、脳の疲労度合いがハンパない映画でした(笑)。 好き嫌いは極端に分かれるシナリオ展開ですし、人からしたら「なんだよこれ蛇足じゃねえか!!!」というのもあるでしょうが、個人的には大満足。 まぁちょっとハッピーエンドというにはアレな感じもありますけども、 トータルで見ると「まぁそんな最悪の事態ってほどでもないしなんとなく収集付いたよね」というあたりは、 『白貌の伝道師』を思い出す感じですね。あれもオチは本当にひどかった(遠い目)。 ただ、個人的にはものすごく満足で、どちらかと言うと『THE MIST』を見終わったあとのような清々しい気持ちでいっぱいでして、いやぁ本当これはもう2回3回と見直したいなぁ。 もっというとこの新編を踏まえた上で、劇場版の前編・後編、TV版の全話、と見てみたくもあり。 まどかという少女ではなくほむらという少女の願いと情念の物語、としてシリーズ全体を捉えると、 非常にしっくり来る作品だったなーと思いますしね。 さぁデビルほむらの立体化を!!!立体化を!!! |
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