海洋堂 リボルテックNo.034
超時空要塞マクロス TV版VF-1J スーパーバルキリー 一条輝機
さてさてさて。

皆様の心の中にある、アニメの『オールタイムベストストーリー』は何でございましょうか。
さとっちさんは迷わず答えましょう、『超時空要塞マクロス』第27話、『愛は流れる』だ、と。
確かに劇場版の『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』も素晴らしくて素晴らしくてオールタイムベスト映画の筆頭ではありますが、18分間の映像としてはやっぱり『愛は流れる』が最高峰になっちゃうなーと思うわけですよ。

『超時空要塞マクロス』自体は成功した作品ではあるものの、そのTV放送分はかなり壮絶な箇所も多々見受けられ、
もしもあの時代に2ちゃんねるが存在したならばアニメ板は毎週お祭り騒ぎ、と同時に作画崩壊の言葉が乱れ飛び、ヤシガニ、キャベツ、マクロスの三題噺扱いになったりスタジオぬえに罵詈雑言が浴びせられたり河森正治氏が悪魔扱いされたりしたんだろうなぁ、と思わず遠い目になってしまうワケですが、それでも第27話は別格ですよお父さん。
どこがどう最高なのか、それはもう語るより見てもらう方が早いので、興味ある人はレンタルビデオ店に走りなさい。28話以降は借りなくていいから(ぇー

で、その『超時空要塞マクロス』の主役機であり、その後の可変ロボットキャラクター全般に大きな影響を与えたメカニック、それがVF-1バルキリー。
F-14をモチーフとした戦闘機形態から、戦闘機とロボットの中間であるガウォーク形態、そして二脚歩行のバトロイド形態への三段変形をシームレスにこなし、戦闘機好きとロボット好きの心をガッチリ掴んだ、初代ガンダム以降で最も成功したロボットだと思います。
その人気の程は、モデラーの間で常に
『ハセガワかタミヤがVF-1のファイター形態をキット化してくれねえかなぁ』
という飲み屋トークが展開され、ハセガワがそれを実現するや否や問合せが殺到、通常の航空機キットの5倍以上の売り上げをまたたく間に叩き出し、その後もバリエーション展開を続々と果たし、あまつさえハセガワ初のロボットプラモとしてバトロイド形態までキット化するというノリノリっぷり。

そんなこんなでまだまだ商品として立体物として魅力的なバルキリーですが(ここからが本題)、案の定リボルテックシリーズが食いついてきました。
元々山口勝久氏が得意としていた立体物ですし無理もないこと。そしてアクションフィギュア内でのバルキリー市場の小ささからすれば当然の帰結でありまして、さとっちさんも予約受付開始直後にサクッと予約してしまいました。
まずは通常のVF-1J型から。
通常仕様であるVF-1Aを新中州重工がライセンス生産する際に、武装強化を図って頭部を九重重工製のものに換装したタイプです。
J型っていうのは生産ロットではなく、生産地域を表すものですね。航空自衛隊のF-15JとかF-4EJとかと同じですよ。
J型は生産数が少なかったため、小隊長機やエース用機として運用されておりまして、主人公だった一条輝もこの機体を駆っておりました(TV版)。
ロイ・フォッカー少佐の戦死後はフォッカーの乗機であったS型に乗り換えますが、『超時空要塞マクロス』の主役機と呼んでも過言ではない機体ですね。

バランスはやや上半身がマッシヴで下半身が貧弱に見えますが、肩のリボルバージョイントの大きさゆえに腕全体が外側へオフセットして配置されているのが原因かな、と。
イエローサブマリンの『関節技』にあったL字ジョイントとかを使うとかなりその印象は緩和されるんじゃないかな?
背部ウイングは展開が可能になっています。
収納状態ならちょうどいい大きさなんですが、展開すると小さいなーと思ってしまいますね。
この辺は二次元の嘘のすごさと言うか何と言うか……。
胴体内にはリボルバージョイントが仕込まれており、前屈が可能になっています。
ここの可動は地味に効果が高いので嬉しいところですね。
あと機首部下(ファイター時のキャノピーから前)にはロール軸があり、腰の可動も実現してくれています。
J型の特徴はカメラアイが五角形、アゴ付き、レーザー対空機銃が2門に増強されている点。
ここもシッカリと立体化されています。レーザー対空機銃は同軸で繋がっており、同じ角度になるようにセットされています。
主兵装のガンポッド。正式名称は『ハワード GU11 55mm3連装ガンポッド』だったかな?
兵器の分類としては55mmですから機関銃ではなく『機関砲』に分類されます。
さとっちさんの脳内メモリーにはあんまりバトロイドでの銃撃シーンが無いので何となく……。
やっぱバルキリーっていうと、ファイター形態での運用がメインって感じがするんですよねぇ。
で、遅ればせながらではありますが付属品一覧を。
・スーパーパック 一式
・ハワード GU11 55mm3連装ガンポッド×1
・UUM-7マイクロミサイルポッド×4
・手首パーツ(握り手左右、ガンポッド持ち手左右、開き手左右、敬礼用右手)

となります。欲を言うならAMM-1対空ミサイルも付けて欲しかったなー、あの3連装ランチャーで。
はい、そんなワケで商品名になっているスーパーバルキリーでございます。
OTM導入で実現した熱核反応タービンエンジン搭載により、酸素が存在する大気圏内では事実上無限の航続距離を誇ったバルキリー。
しかし酸素の存在しない大気圏外では自機に搭載できるプロペラントのみが頼りとなるものの、機体の小ささ(F-14の2/3程度です)ゆえにその搭載量は少なく、従って航続距離、しいては継戦時間も短くなるのが欠点となりました。

それを補うべくFASTパックを装備し、ついでだし火力と機動力も向上させちゃおうぜ的思考から生まれたのがこのスーパーバルキリーとなります。
……まぁスーパーといいましても通常のバルキリーに増加パーツを付けただけ、それも全部爆砕ボルトで即パージ可能というコトもありまして、バージョンアップとか強化タイプというのではなく増加装備仕様と言ったほうが正確かもしれません。
しかもアレ、中盤になるとこの仕様の機体がウゾウゾと出てくるから、特別機でも何でもないんですよねぇ……。
脚部に装備されたのはFASTパック。
出来る限り外形のラインを損なわず空力が狂わないように設計された、大型のプロペラントタンクです。
現代で言うとF-15ストライクイーグルがエアインテーク横に装備してますね。スーパーバルキリーのはプロペラントだけじゃなくて姿勢制御用スラスターもありますが……。

腕部のは連装ミサイルポッドですが、このデザインって劇場版のじゃないのかなぁ……と思ったり。
TV版のはもう少し肘に向かって緩やかなアールが付いたラインだったような気がしますよ?
背中に装備されたのは液体燃料形式のロケットブースター。
統合軍マークが入っている部分から上のブロックは兵装ステーションとなっており、このタイプはマイクロミサイルポッドを装備した物になっています。
一番印象強いマウザー2連装ビームキャノンは、強力だが高価すぎるため、隊長機であるS型にしか装備が許可されなかったという設定がありまして。この辺は今度発売されるフォッカースペシャルで堪能しましょう。
板野サーカスの命の源、UUM-7マイクロミサイルポッド。
装弾数は15発ですから、ポッド1機につき3斉射が可能というコトですね。
……ただしコレ、背部ウイングのパイロンに装着している関係上、発射位置は脇の下になります。
どう考えてもそのまま発射すると真っ先に自機の両腕を吹き飛ばすコトになりますので、弾頭部を外側に向けて配置するのが正しいかと。
あぁでもカッコいい。スーパーバルキリーはやっぱり好きだなぁ……。
こうなってくると、マックスとミリアの機体も欲しい。
イマイチわかりにくいと思うので大きさ比較。
同じリボルテックの零号機(新劇場版)と比べるとこんな感じです……って小さっ!!!!!
まぁスーパーパックのボリュームがあるので、触ってて気持ちのいい大きさではありますが、うん、やや動揺しましたとも。
我が家のガウォークさんと(ぇえー)。
いや、リ・ガズィがあったら一度は実行するでしょコレ!?

そんなワケで、リボルテックのバルキリーでございましたー。
来月には劇場版の通称『ストライクバルキリー』、フォッカースペシャルが発売ですし、まだまだバリエーション展開が可能な機体ですしね。
マックス機、ミリア機、柿崎……はどうかなぁ……(ぇー)、アーマードバルキリーにエリントシーカー、ミンメイ・ガードもありますし。
うまくいったらVF-0もVF-19もYF-21も行けますぜ!!!!!!

…………あぁ、何か宮脇専務の高笑いが聴こえてくるわぁ……orz 見事に術中にハマってますかさとっちさん。