ヴェルテクス 1/7
ToLOVEる -とらぶる- ダークネス 金色の闇
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発売時期:2013年5月29日出荷 原型担当:五味田智
さてさてさて。

『完成品フィギュアのメーカー』も一昔前と比べると随分増えまして、クオリティも全体的に上昇してきたなぁと思う今日このごろ。
ギミック、統一感、意外なチョイス、同一フォーマットによる互換性などなど、各社独自のカラーが明確になってきて、
ライバル同士で潰し合うと言うよりはきっちりと自分の守備範囲を作り上げてきたなぁ、と思ってたりします。
特にWaveなんかは1/10スケールの水着フィギュア、という路線をブレさせること無くきっちりとブランド化に成功してますしね……。

で、そんな中でもどんどん若い企業、新規で完成品フィギュア市場に殴りこんでくるメーカーさんも有りまして、
いや違う、アルカディアじゃない。やまとからアルカディアってその名前の遊び方で大体の経緯はわかるけどそれじゃない。
色んな意味で注目の企業っていう意味では同じだけど注目のベクトルがやや違うので今回は置いときましょう、はい。

なにはともあれ今回はそんな『完成品フィギュア界隈に新規で殴りこんできた』中でも異色さの際立つヴェルテクスさん。

ヲタ界隈への殴りこみ商品一発目が まさかのN2ミサイル抱えてゼルエルさんに叩きつけようとする零号機をUSB卓上扇風機のモチーフにする『エヴァンゲリオン零号機USB卓上ファン』であり、
アイデアの勝利っぷりに「そうきたかー!!そうきたかー!!!」と大いに笑わせてもらったメーカーさんですが、
その後も『初号機暴走からくり時計』とか『ネルフ本部型加湿器』に、『モンハンの肉焼き器型タイマー』とか……。
インパクト抜群で色々と予想外のアイテムを家電方面で叩きこんできた……かとおもいきや、
『1/8スケールのアスカのフィギュアです。 ただし長さ80cmを超えるエントリープラグのインテリアが付属します』という、
もはやどっちが商品のメインなのかさっぱりわからない上に購入と持ち帰りと展示のハードルが凄まじいことになってるアイテムも出してきて、
「あぁこのメーカーは挑戦的というレベルを飛び越えたところにある楽しみ方をしてるなぁ」としみじみ思ってたわけですが、
そんな中、まっとうな(失礼な)スケールフィギュアがリリースとなりまして!!!
『ToLOVEるダークネス』のメインヒロイン格のヤミちゃんですが、ダークネス版としての立体化はこれが各社含めて初ですかね―。
予想以上にまっとうな(失礼な)商品内容でいささか驚いたのも事実ですが、
「アレだけやんちゃしてるメーカーさんの真っ当な(失礼な)完成品フィギュア、さぁどんな出来してるんだろう…!?」と思い購入してみたところ、

いやぁ これは すっっっっごく良かった……!!!!!!

ということでサックリとレビューでございますよー。
まずは恒例の全身ぐるり。
スケールは1/7で、髪の毛のボリュームがかなり大きいものの、基本的にはおとなしい立ちポーズのため、ベースのサイズ以外はあんまり気にしなくてもいいかと思います。
ただベースは非常に大きいので(後述)、これがなかなか……。

衣装は制服を脱ぎかけでスクール水着を着用、という、こちらの世界に馴染んだヤミちゃんの可愛らしさを引き出したものになっていますなぁ……!!!
引き続きまして上半身をグルっとな。
えっらいことになってるスク水の質感が非常に素晴らしいぞこれ……あと胴体の起伏を妥協なしに表現した造形とかもなかなかこいつは……!!!
それに制服のブラウスを脱ぎかけにしたこのポージングも本当に良好で、脱衣ギミックがあるとは思えないぐらいの作り。
これは本当、真っ当というか凄いフィッティングですよ……!?
頭部はこんなかんじで、ヤミちゃんの『表情に乏しいけど無表情とはいえない顔』を非常に上手く再現していると思います。
アイプリはさすがに高精細!!とまでは言えないものの、必要十分なクオリティは満たしていますねー。光沢強めなのが撮影してて厄介でしたが(苦笑)。

前髪のシャープさなんかも良い感じですし、特に今のところは文句が見当たらないのが素晴らしい……。
そしてこの、ツンとした形状のおっぱいとスク水の質感ですよイィィィィィィィヤッホォォォォォォォッゥ!!!!!!(落ち着きましょう)。
スク水は敢えて光沢というか粒子感の強い塗装にしたことで非常に上手く質感を再現されており(ベタ塗りだったらこのエロさは無かったと思う)、
それが妥協なく作りこまれたお腹周りの起伏を強調してですね、もう……もう……!!!!!
こういう『水着越しの身体のライン』をここまでエロティックにマニアックに作りこんできたのは本当評価したい…素晴らしい……。
引き続きまして下半身をグルっとな。
脱ぎかけのスカートを髪の毛でくいっと引き上げてるのが、ヤミちゃんのメタモル能力を踏襲しており、シンプルながらも芸が細かいなぁと感心します。
フトモモはもうちょっとむっちりしてるほうが好みというかヤミちゃんらしいかな?とは思うんですが、あまり成熟した感じになるのもそれはまた違うか……うむむ、と思ったり。
左フトモモに巻かれたベルトが実に良い感じのフェチ心をくすぐるワンポイントアクセントになっていますなぁ。
ベースはこういうフィギュアには珍しく二重構造となっています。
大型の台座は塗料を吹きつけた金属仕様で、紫のスタンド部分はABS成形という変則タイプですねぇ。
この構造の面白いところは、ABS成形のスタンド底面に磁石が仕込まれており、台座の上で自由にポジションを変更できる点ですね。
今月(13年6月)発売予定の黒崎芽亜と並べて飾ることを意識した構造だと思うんですが、
『台座一つにフィギュア一体、決まった位置で展示』……という既成の概念をぶっ壊して、『組み合わせて飾る方法』を考えされてくれた非常に良い作りだと思います。素晴らしい。

強いて言うならスタンド部分の色が紫色という、そんなに良い感じの色じゃないのが残念かなぁ。
あと差し込みが長方形のプレート状で、左右への同様には非常にしっかりとした安定を示すものの、
前後に揺れるとあっさり足裏から抜けて倒れちゃうという……この辺りはちょっと補強したいところかな。
スタンドに足裏のダボ穴をきっちり差し込んだ(押し込んだ)つもりでも実際にはちょっと浮いちゃうのが惜しい。

あ、髪の毛と左足とで支えるスカートは非常に良好な造形とチェック模様の再現が成されています。お見事。
髪の毛の 隙間から 見えるお尻という 幸せ。
そして脱衣、というかすでに脱ぎかけだったブラウスとスカートは共に外すことが可能となっています。
頭部と両肩が外れるので、それにともなってブラウスも、髪の毛に引っかかってたスカートも……という感じですね。
左手の所在無さ気な感じが出てきてしまいますが、ヤミちゃんのボディラインをたっぷりと堪能できる素晴らしい仕様だと思います。ありがたい……。
頭部を外すと、髪の毛に隠れて見えなかった背中のラインがはっきりと見えるようになりますね…….
適当な頭部が無いかと探したんですが、ダボ穴の径が合わないのばっかりでぐぬぬ(苦笑)。

しかし、この、スク水の裾を指でくいっと引っ張って位置を直す仕草……たまらんな……!!!!!!!!!!!
お尻の谷間へキュッと食い込んだスク水布地の表現もお見事ですし、うむ、素晴らしい水着フェチフィギュアだわ…!!!!
下半身も改めてグルっとな。
髪の毛に隠れがちではありましたが、膝裏の造形をまったく妥協せずに作りこんでる辺り、良い仕事されております……。
っということで、ヴェルテクス製品の初購入となった金色の闇でした!!!
こういうアイテムって本当「まだ買ったこと無い会社のだけど、出来どんなもんなんだろう……」と及び腰になってしまいますが、
そういう不安感を軽々と吹き飛ばし、今後の商品展開も楽しみにさせてくれる素晴らしい一品でしたねぇ……!!!

もちろん不満点や要改善ポイント(主に台座とスタンド周りだよなそれ)があるにはあるんですが、
総合的に見れば充分合格点のスコアを提示できる、非常に満足度の高いアイテムだと思います。脱衣ギミックもあるしね!!
最初はちょっとお値段が高めだなーと思ってましたが、それも芽亜と並べて飾れる仕様の金属台座のためだと思えば納得出来ますし、
こういう試みはドンドンやっていただきたい……!!!!!