グッドスマイルカンパニー 1/8
Fate/Zero セイバー&セイバー・モータード・キュイラッシェ
TOPページ HOBBY LOG DIARY LOG PROFILE 映画 感想 購買予定表
発売時期:2012年6月27日出荷 原型担当:河原隆幸
さてさてさて。

分割2クールで全25話足掛け9ヶ月、見事な作画と演出で終わりを迎えた『Fate/Zero』ですが、
スケール立体物はやっと今から始まります……という所か。
マスター、サーヴァントともにセイバー陣営ぐらいしか立体化されていないのは痛いところなので、
メガハウスが商品化を進めているライダー(イスカンダル)辺りは当然として、
ギルガメッシュあたりもしっかりと立体化して欲しいところですね。でもまずはfigmaかなぁあの場合……。

そしてFate/zeroの登場キャラの中でも、主人公陣営ながら非常ーーーーーーーーーーーーーーーに不遇
ものすごーーーーーーーーーーーーーーーーーーく恵まれない立ち位置を見事に遂げたセイバーさん。
stay/nightで救われるからまぁいいんだけども、いやぁ見事な不遇っぷりでしたね。
バーサーカーとの決着シーン辺りはどう考えても諸々カットされてるので、BDでの補完を楽しみにしたい所……
いやまぁ補完されるっていうかより一層悲惨さが際立つことになるんだけどね(遠い目)。

んで、そんなセイバーさんがちゃんと輝いた戦いと言えば……第2クール冒頭の大海魔との戦いと、
ライダー追撃戦でのエクスカリバーVSゴルディアスホイール(※ただし勘違い)だったわけですが、
今回はそのライダー追撃戦で輝きを放ったV-MAXとのセットで立体化。
連続する疾走に限界を迎えたV-MAXを、セイバーの魔力で補強してまさしく甲冑を着込んだ騎馬へと変貌させたデザインは見事の一言で、小説版の時からワクワクしておりましたが映像になると(出番少なかったけどね)シビレましたねぇ……。

しかし立体となると元のV-MAXのサイズ自体が鬼門になるし無理だろうねぇとか思ってたらグッスマさんがまさかの立体化。
しかも1/8スケールという、フィギュアとしては普通ながらもバイクの立体物としては大型のスケールで立体化ですよ!!!
これのデコマスを持って全国をグッスマ営業部がサンプル展示行脚をしたり、実写のV-MAXを改造したキュイラッシェを展示したりと、
実にユーザーの心をくすぐる販促活動をしていたことも印象深かったですしね……。

そして予約開始から6ヶ月、延期こそありましたが見事に発売となりまして、
いやーーーーーーーーーーーーーーー本当に、箱のサイズがでかかった……(白目)。
まずは恒例の全身ぐるり。
スケールは1/8ですが、『セイバー・リリィ〜Fate/Unlimited codes セイバー・リリィ 〜全て遠き理想郷(アヴァロン)〜』とほぼ同じ程度のベースのサイズ。
ポージングの関係でそれほど高さはありませんが、着地から横滑りに制動をかけた、実にダイナミックな動きを感じさせるものとなっています。
ちょっとライティング変えてみたり。
夜の戦いでしたし、こういう照明で飾っておきたい所……問題は場所だけどね!!
黒いスーツに身を固めたセイバーさんはMAXファクトリーの製品に次いで4年ぶり2回目のスケールフィギュア化ですが、
こちらは非常に動きを感じさせる作りが素晴らしい。
左手に携えたエクスカリバーは風王結界なしのものになっていますが、これに風王結界有りのものが付属してれば完璧だったかなー。
手に握らせる際にはグリップエンドの金色部分を外してから左手へ差し込み、改めてグリップエンドを差し込むといういつもの形式です。
右手はハンドルをしっかりと保持。
袖の内側でボールジョイント接続(抜くことは出来ない)担っているので、持たせる際のストレスなどはありません。
ハンドルとのフィット感もピッタリで、取ってつけたような感じはありませんね。
メロンパンではなくポニーテールにしているため、風を受けてたなびく髪の毛が実に見事な造形です。
アイプリントや口元の造形なども非常に丁寧で、1/8スケールのセイバーさんとしては決定版似近いクオリティでしょう。
ちょっとイケメンすぎるきらいが無いでもありませんが、このシークエンスならまさに正解かなと。
風を受けて翻りまくるスーツの上着はこれでもかというシワの入り方が素晴らしい……。
またパンツもお尻〜フトモモへとぴっちり張り付いたところが仄かな艶めかしさを出しています。
ここのフィット感はすごく良いなぁ……。
車体に隠れて見えにくいものの、ベース部分には制動をかけるタイヤの衝撃で抉られた路面が。
ダメージの表現、実にお見事です。
キュイラッシェの本体はサンプル展示で見た時とまさに変わらぬシャープさ、重厚感。
フロントフォークの後部にあるインテーク部分も、しっかりとメッシュが再現されており細かいところまで気を抜かない作りが光ります。
タイヤのトレッドパターンも完璧な作り。
ベースとバイク本体の接続は後輪の1点だけ(それにセイバーの左足裏)で行われますが、
金属棒でがっちり固定されるので安定感はそこそこしっかりとあります。
とは言え、バイクだけで持ち上げるとベースから外れかねないので、持ち上げる際にはベースと本体を一緒に持って、が基本かな。
リアカウルの左右にあるクリアパーツは丁寧な質感。
ここに発光ギミックがあったら完璧だったような思いもありますが、さすがにコスト考えると無理は言えない…。
後輪のサスペンション部にあるスプリングもしっかりと再現。
ただし前輪・後輪共にサスペンションが効いてたりステアリングが切れたりはしません。
まぁこういう固定モデルが動いても安定感がなくなるだけですしね。
リアカウル部分の重厚感もいいなぁ……この積層艦が良い良い。
マフラー部分は樹脂製パーツですが、塗装が実に丁寧かつ重厚で、金属パーツかと思うぐらいの質感に仕上がっています。
パッケージ状態だとキュイラッシェから唯一分割されているのが左右のステップですが、
ちゃんとセイバーの右足がしっかりとかかる作り。
ABS製でそうそう壊れないとは思いますが、取り付け・取り外しの際には慎重を期するようにしましょう。
っということで、グッスマのセイバー・モータード・キュイラッシェでしたー!!!
間違いなく今年前期に発売された各社アイテムの中でもトップクラスのクオリティを突っ走る、
今年を代表するアイテムの片翼を担う逸品だったと思います。もう片翼は後半に出るアルティメットまどかさんになるだろうけどね(笑)。

今後もfigma用のex:rideと、ねんどろいどでキュイラッシェは立体化されますが、
このアイテムの満足度を超えることは無いんじゃないだろうかと思いますねぇ……それぐらい見事なアイテムでした。