Gift 1/8
Fate/unlimited codes セイバー・リリィ
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さてさてさて。

2010年9月30日発売予定から『今冬発売予定』への延期を挟んで今現在で9ヶ月ほどの延期を挟みつつ、
まだ発売時期が全く聞こえてこないTYPE-MOONの新作『魔法使いの夜』ですが、
Amazonからの『入荷に時間がかかっております』のメールを見ないと存在をうっかり忘れそうになる今日この頃。
皆様まだアレを楽しみにしておられますでしょうか(昏い目で)。
……いやもう、カーニバルファンタズムとか作る時間があったらまほよを早くですね……カーニ(略)は夏コミ合わせだからそっちを優先したかったのかもしれないけど。

そんな地味にフラストレーションが溜まる一方の本家動向とは違い、
最近またちょっと新作フィギュアのリリースが増えてきたTYPE−MOON作品のキャラクターたち。
絶対にこれは在庫様になるよなと思ってたらあっという間に店頭から消えてて動揺したグッスマのオルタとか、
光沢ありまくりな劇場版仕様の遠坂さんとか、ソリッドシアター時代から4年越しの企画が実現した黒桜さんとか、
久しぶりに再販されたセイバーオルタさん(これはムービック扱いですが)などの、
TYPE-MOONの10周年という節目に合わせた大物(置き場所的な意味で)が出揃っておりまして、
フィギュア好きとしては収集意欲を掻き立てられつつ、財布と置き場所に大ダメージといったところでしょうか(達観した目で)。

7月に延期とはなったものの、セイバー遠坂さんの夏服Ver.がアルターから発売されますし、
まだまだ予断を許さない状況が続きますが、とりあえずうちとしては白い騎士姫をレビューということでー。
まずは恒例の全身ぐるり。
スケールは1/8となっていますが、ベースが非常に大きいのでかなり飾る場所を選びます。
高さは普通の1/8スケールフィギュアと同等、翻ったスカートもそれなりの大きさかな。特に大きいとは感じません。
ただ、全体的にかなりの重量感がありまして、持った時の驚きはすごい(笑)。

台座はかなり大きめの円形ミラーベースになっており、これが一番のネックかな。
かなり床面積を食うので、設置する場所は良く考えないと外のフィギュアが飾れなくなります。
引き続きまして上半身をぐるっとな。
リリィさんらしい清廉な印象の、肩を出した甲冑が非常に良いですねぇ。
どの方向から見てもグッと締まって見える、情報密度の高さと、随所随所の出来は本当に素晴らしい。

ドレス部分は全体的にピンクがかった白で塗装されており、通常のリリィさんよりも華やかな印象です。
試作品展示の時からずいぶん印象が変わったなぁ、と思わされる顔周り。
もちろん悪い方向にではなく、かなり万人に受け入れられつつ、戸田さんのテイストも生きた、絶妙のバランスです。
個人的にはアイプリントでちゃんと光彩が入ってるのが嬉しい(笑)。
青セイバーの時は目が死んでて怖かったんよね……。
非常に艶めかしいリリィさんの口元。薄く引かれたルージュが新鮮ですね。
歯の造形が施されたリリィの立体物ってこれが初めてだったかな?
リリィさんの特徴であるポニーテールもリボンも丁寧な作り。
左手に携えたカリバーンはベースと左手との間にはさみ込むだけで、特に固定方法などはありません。
それなりに安定はしていますが、軽い衝撃でも倒れたりするので、飾る環境によっては一回取り外しておいたほうがいいかも。
カリバーン自体の出来は見事なものですねー。強いて言うなら鞘が欲しかったかな。
パフスリーブも篭手も実に見事な作りになっています。
右手は腰の甲冑に添えた、堂々とした佇まい。
甲冑表面のレリーフや彫刻は、どこを観ても一級品の仕上がりですね。
ブレスとアーマーは以上に美しい造形。
曲面の入り混じる難しい面構成ですが、レリーフなども非常に丁寧に造りこまれています。
インナーの部分もピンクの布地表現になっていますね。
背中造形は絶品ですねー。
肩甲骨が生み出す影のコントラストが絶妙にエロい……。
リリィさんはやっぱり背中と脇キャラなんだなぁ。
リリィさんと言えば、の腋も艶めかしい造形になっています。
腋ちゅっちゅしていきたい。
スカートアーマーは布地部分と甲冑部分の重厚さと布地部分の軽やかさの対比がいいですね。
前垂れの部分はクリアパーツで整形されており、金の装飾やレースの紋様が美しい……。
脚部のアーマーもメタリック塗装が非常に美しいものに仕上がっています。
エッジの立つべきところはしっかり立っており、非常に良いコントラスト。
ベースはミラーベース使用になっているので、かなり綺麗に写りこみます。
……まぁこの撮影してる時はフィルム貼ったままなんですが(待てよ)。
リリィさんの下着はピンクの可愛らしいもの。
ちょっと厚手に見えなくもないですが、まぁこれはこれでそれほど目立たない場所ですしね(笑)。
まぁ、強いて言うならもうちょっと喰い込みとかそういう辺りをしっかりとやって欲しかったかなぁ。
ここはアルター版グッスマ版のリリィさんの圧勝といいますか。
リリィさんのオーバーニーソはトップ部分がピンクのレースで作られています。
ガーターベルトで留められている造形ですが、ちょっとベルト部分が分厚いかな。
まぁここも、普段なら全然見えない箇所なので問題ないんですが(笑)。
リリィさんの下着ですが、ちょっと斜め下から覗き込むと、
スカートアーマー同士の隙間部分からちらりと見えるのが素晴らしい……。
アルター版と並べるとこんな感じで。
アルター版の方が大スケールですが、情報密度ではGift版の方が高いんじゃないかと思えてきますね(笑)。
どちらがお気に入りかと言われたら難しいところです……というか、何でこんなにもリリィさんのフィギュアは出来いいのばっかりなんだろう……。
っということで、Giftのリリィさんでしたー。
出来の方は青セイバー、セイバーオルタの戸田アレンジをしっかり踏襲しつつ、
広いユーザーに受け入れられる絶妙の所へ落としこんできたなぁと思います。
青セイバーみたいに『別の人が作った頭部も付けるよ』じゃない、戸田さん造形一発勝負ですからね。
戸田さんの造形が好きな人にも、リリィさんの出来が良い造形物が欲しい人にも受け入れられるのは良いなぁ。

こうなってくると、去年のトレフェス大阪で撮影した赤セイバーさんの完成品化にも期待したいところですが……どうなるかな?