コトブキヤ 1/8
戦国ランス 上杉謙信
さてさてさて。

『何年経っても色あせない傑作エロゲーは何か』という問いに対し、多分向こう10年ぐらいは名前が挙がり続けるであろう、
アリスソフトの傑作『鬼畜王ランス』。
まぁ実際のところランスシリーズはその前からあるんですが、今やっても『鬼畜王ランス』は抜群と言うか絶妙と言うか時間パニッシャーというか、無限にやり込めそうな気がしてなりません。何あの奇跡的なゲームバランス。

その『鬼畜王ランス』以降のランスシリーズ(他にアリスソフトの大作は一通り)を一通りはプレイしているさとっちさんですが、つい昨年発売された『戦国ランス』も大変にお世話になっておりまして、多分100時間では効かないぐらいの時間を捧げていると思います。

いやー、いいよ戦国ランス。
開始早々に原家を滅ぼして徳川に喧嘩売ってタヌキに滅ぼされたり武田に喧嘩売ってそこそこいい感じじゃねえ?と思ったら武田四将の騎馬隊に蹂躙されまくったりザビエル軍の魔物将軍達と九州の入り口でスターリングラードもかくや、というぐらいに果てしのない泥沼消耗戦に突入してみたりウルザ様と謙信の特殊能力で敵を行動不能にしてフルボッコにしたり2000人まで増やしたマリア部隊の三式弾で敵の武士部隊を一撃で殲滅してみたり柚ちゃんの部隊を1500人とかにして、一発で島津兄弟の部隊を壊滅させたり。

マゾいプレイをしようと思えばナンボでも融通が利き(ぇー)、鬼畜というか楽勝プレイをしようと思ったら多少のコツは必要だけど、2回ぐらいゲームオーバーになる覚悟があれば簡単にコツは掴めたり。
そして何よりも集め甲斐のあるイベントが盛りだくさんで、まだイベントCG欄埋まってないですしね……。

……そんなこんなで新作なハズの『超昴閃忍ハルカ』をまだインストールどころか開封すらしてない原因の幾ばくかは確実にこの『戦国ランス』にあるワケですが、如何せん立体物が少ないのが悲しいところでありました。
あったとしてもボークスの異様に高いスタチューでしたしね……orz

ところがどっこい、コトブキヤが何を考えたのか、PVC完成品シリーズで『戦国ランス』に参入してまいりました。
奇しくもボークスがPVC完成品の発売に関してアリスソフトとガッチリタッグを汲むことを発表しましたし、さらに言うならアルターもワンフェスの時点だかで『超昴閃忍ハルカ』の立体化を発表したタイミング。
恐ろしい勢いでアリスソフトにPVC立体化の風が吹いておりまして、やっとランス好きアリスソフト好きが報われる日がやってきました。
まぁ去年はアルターから素晴らしい出来のエスカレイヤーの立体化もあったんですけどね?某クレイズからもか。

で、話を戻してコトブキヤの戦国ランスシリーズ第一弾は上杉謙信。 作中でも最強クラスの武将でして、正直初回プレイでは勝てる気がしなかったりしました。まぁイベントでほぼ自動的に仲間になってくれましたが……。
さとっちさん的には主力で、なおかつ『戦国ランス』から新規参入したキャラの中ではトップクラスに好きなキャラですから、
これはもう買うしかございませんでした。

……あらかじめ申しておきますと、『もえコン2』で実物サンプルを見たときに「あ、ちょっと顔が微妙?」と思ったのは事実です。
まずは全身グルッとな
スケールは1/8ですが、翻りまくったスカートやら大きく差し伸ばされた刀やらで、非常に大きなボリュームを誇ります。
ぶっちゃけ箱の大きさにちょっと眩暈が起きて、実際に撮影してても眩暈がしましたどこに置くんだろうさとっち……。

今までの立体物っちゅーのがボークスのガレージキットぐらいしかないので一概に比較は出来ませんが、
全体的にややダルい感が見受けられますね。

あと抜刀からの抜き打ちにしては体が流れすぎてるなー、と思うんですが、このポーズってどういうシチュなのかしら。
こちらが謙信の付属品。
兜、帝ハチマキ、刀と鞘(柄部分別パーツ)、帝ソードとなっています。
あとは帝リングを再現するためのシールもありますが、ここは別パーツとかでも良かったなぁ……。
日本刀と帝ソードはこんな感じ。
日本刀の納刀状態は柄部分が別パーツになっており、抜刀状態も再現可能です。
帝ソードは両刃の、それこそもう『ソード』という形状ですが、柄周りはちゃんと日本刀の意匠を汲んでいますね。
これらの武器やらオプションに関しては非常に良い感じで文句なし。やたらめったら出来が良いです。
ダイナミックなポーズのため、顔を見る角度が結構難しいんですが……右側〜中央に振って見るのが一番カッコよく決まるかな。
左顔から見てしまうと目線の関係もありますし、造形も角度限定なので結構キツかったりいたしますから。
ただ、どの方向から見ても頭部は少々上下につぶれた感があります。
兜を被せるためなのかなー、と思いつつ、ちょっと悲しい。
大きく刀を振り抜いた身体の流れ方は美しいんですが、それと『ポーズ自体の必然性』が噛み合ってない感があります。
この辺はもうイメージで捉えるしかないかな?
兜は飾りではなく、ちゃんと被らせることも出来ます。
その際には頭部のリボンパーツを外し、兜の内側にあるダボをハメ込むことになりますよ。
コレを被せると一気に雰囲気が変わりますねー、うんうん。
戦闘パートなんかではこの兜姿になりますので、ある意味非常に思い入れの強い姿でもあります。
刀や鞘を握った手首周りはこんな感じ。
鞘はちゃんと?の部分が開口されているのが分かるでしょうか。 ここに柄パーツを差し込むことで、納刀/抜刀を切り替えます。

また、手首と刀・鞘との接続は、小さいダボによって行います。
ただ、刀握り手の方はちょっとユルい感がありますねー。個体差かなぁ……?
ダイナミックなポージングが目を惹くアイテムですが、難点も見受けられてしまうのが悲しいところ。
大きく翻った髪の毛の造形はダルいですし、頭部のリボンももう少しシャープに出来たと思うんですよねぇ。
元イラストというかキャラデザでもそんなに超シャープな髪の毛、というコトはありませんが、
やはり立体物としての見栄えを考えると、もっともっと頑張って欲しかったところです。

甲冑の袖や草摺部分の別パーツ感は良い感じですが、強いて言うならここはプラパーツだと嬉しかったかな?
袴ではなくスカートな腰周り。 翻った造形は見事で、モールドの入れ方もナイスです。
ただ、裾の金色ラインは結構はみ出してたりで悲しいかなー。 ちょっと今回雑な仕事が目立ちますねぇ……うーん。
そしてこちらが帝モードの謙信。
帝レースで勝利したらこのモードになりまして……というか正確には謙信ルートの後半でこのモードになりまして。
『帝の威光で降伏勧告』という、魔軍以外に対しては攻略もヘッタクレもない凶悪なコマンドが出現するわけですが……そこに行くまでがすっげえ大変なんですよねぇ……個人戦で謙信に勝利させなきゃいけないし、謙信のレベルは1まで落とされるし。
大量に捕虜を放出して『幸福ポックル』大量ゲット→大量消費で無理やり押し上げたりしたのも良い記憶です。
全能力+1の効力を持つ(そして二度と外せない)帝ハチマキもちゃんと別パーツで再現。
通常状態のリボンと違い、大きくたなびいた造形が栄えますね。
帝ソードも、通常の太刀と同じで手の平のダボで接続します。
太刀と比べると少々重いので、長時間の保持力にはちょっとだけ不安が残るかな?
袴パーツは脱着可能。
いかに戦国武将といえども女の子、さすがに褌いっちょで気合全開!!!!!というコトにはならないようです(そりゃそうだ)。
そして相変わらずさとっちさんの好みにフィットしないフトモモの細さが残念です。
やはりこう、バットであれ刀であれ、鋭い振り抜きには絶対にシッカリとした下半身が必要ですゆえに。
こういう細ッこいフトモモは何か間違ってると思うんじゃぜー。
立体物として一番まとまりが良いのはこの通常状態かなーというのが本音かしら。
プレイバリューは高いですし、なかなか良い感じに楽しませてもらってるんですけどねー。

……というか、やっぱり角度限定になってしまっているのが残念極まりない。うむ。
ただこう、角度がバッチリ決まると本気でカッコいいのは見事だコトブキヤ。
で、ふと思い立って謙信と同じレベルで場所を喰う1/8娘さんって誰かしらー?と探してみたらいました管理局の白い悪魔が。
まぁ何が一番困るかって言いますと、白い悪魔の方がずーーーーーーーーーーーっとウチの一軍にいることなんですが……。
いや、出来いいんですよこのお方……。

まぁそんなこんなでコトブキヤの上杉謙信でございました!!!
いいたいことは結構な数あるんですが、まぁ価格とサイズとボリュームを考えればギリギリ許容範囲内……かな?
ただ、アルターやグッスマが立体化してたらもっともっと良い物になっただろうという想像をすると、
やっぱりコッチはもっと頑張れたんじゃないか!?と思わざるを得ないですねぇ。たまに出るコトブキヤの悪い癖が全部出ちゃった感があります。
次の鈴女も好きなキャラなので、是非とも満足のいく出来にして欲しいものですが!!!、