マックスファクトリー 1/8 Fate/Zero 衛宮切嗣 |
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さてさてさて。 昨年末のコミケ73にて発売された第4巻『煉獄の炎』で、無事に完結した『Fate/Zero』。 第5次聖杯戦争の前日譚である『第四次聖杯戦争』の帰趨を描くということで、完全にバッドエンド一直線のストーリー。 『読む人を選ばない』とは口が裂けても言えないものではありますが、いやぁ素晴らしかった素晴らしかった。 登場するキャラクターたちも魅力的でありましたが、 第4巻でとうとう語られた切嗣の来歴には涙を禁じえず、 ライダーコンビの最後も合わせて涙の連続であり、強く心を打たれましたとも。 それはもう何というか、予定から外していたこのフィギュアを購入決意させられるぐらいの衝撃でしたとも。 |
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初の立体化がマックスファクトリーでトンプソン・コンテンダーでロングコート姿、というのはどれだけ幸運なのでしょうか。 スケールはいつもの1/8であり、静かな立ち姿なのでそれほどのボリュームはありません。 ただし、ほぼ黒一色の佇まいは、圧倒的な存在感を持って君臨してくれます。 |
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第四次聖杯戦争当時の、戦闘マシーンだった切嗣。 静かな佇まいと、強い意思を感じさせる眼差しが印象的です。 |
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この乾いた視線が堪りません。 コレでドラマCDの声優さんが小山力也さんなんだから困るぜ……。 |
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ほぼ水平位置から顔を正面、あるいは右横から見ると顎が長めなのが気になりますね。 でも基本的には目線を合わせた背中アングルなので、特に問題は無いかな? |
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黒のロングコートと黒のスーツ、ダークグレーのシャツに黒のネクタイというファッション。 シックな装いですが、多分これも魔術礼装の一環かと思います。 願い事一つだけ叶えてくれるなら(古)、やはりコートとスーツとネクタイの質感は 塗装で区別して欲しかったところですね。 |
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革靴はブラウンで、光沢が本当に素晴らしい。 ただ、個人的には切嗣なら戦闘を想定してコンバットブーツやもっと軽快なシューズを選んでそうな気がします。 ベースはプラ(ABS?)製で、ひび割れた路面を模したもの。 |
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切嗣の魔術礼装にして最強の『魔術師殺し』、トンプソン・コンテンダー。 アメリカのトンプソン・センターアームズ社によって作られた狩猟用拳銃です。 おそらく『美しさ』という意味合いでは、この銃に勝るものはないんじゃないでしょうか。 なお、アメリカ陸軍のM1A1トンプソン短機関銃とは何の関係もないので注意。 トンプソン短機関銃はオートオードナンス社の銃ですからね。 ひたすらに、一発の弾丸を最大の精度で放つことを目的に作られた単発式拳銃であり、 機構も弾丸を放つ最低限の要素のみ。 回転式弾倉もなければボルトも無し。中折れ式の銃身に弾丸を込め、 発射したらまた中折れ式の銃身から空薬莢を指でつまみ出す、というアナログ極まるシステムです。 ただ、そのシンプルさゆえに強度は抜群に高く、ライフル弾の発射も可能。 さすがに『Fate/Zero』劇中のように、フルロードのスプリングフィールド.30-06弾という非常識な物体を発射できるかどうかは不明ですが……。 現在ではスポーツ射撃競技に用いられることが多いため、 一般的には小型ライフル弾が使用されているようです。 ちなみに一般的に『最強の弾丸』と思われているであろう.44マグナム弾 ―まぁこれも.50AEやら.454カスール弾の登場によって時代遅れの弾丸と化しておりますが― と、.5.56mm×45弾では口径こそ圧倒的にマグナムの方が上ですが、保有エネルギーは圧倒的に5.56mm×45弾の方が上です。 伊達に軍用ライフル弾ではございません。そもそも初速が倍近く違いますからね……。 そしてこの銃を語る上で決して欠かせないのが、ジャン・クロード・ヴァンダム(WOW!!)主演の映画 『ハード・ターゲット』です。 この映画の悪役であるエミールを演じるランス・ヘンリクセンがトンプソン・コンテンダーを使っていますが、 もう惚れ惚れするぐらいカッコいい。 多分あらゆる映画作品の中で、最もカッコよくトンプソン・コンテンダーを扱った俳優であり作品だと思います。 そもそも殆ど使われてねえ、という現実は認めません(ぇー) ちなみにコミックスだと現在迷走を続け続けてもはや四次元屈折立体の如くなっている『スクールランブル』でも、 校内サバゲーの回で烏丸がコンテンダーを使っていました。 これまた見事な持ち方扱い方であり、思わず感心したとか何とか。 初期の路線を続けてくれりゃ良かったのになぁ……(憤怒の表情で) |
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ちなみにサイズはピッタリなので、ナディに付属したガバメントを持たせることも可能です。 やや人差し指が長いので、トリガーガードに指をかけた状態になりますが。 切嗣のイメージだと、H&Kとかグロックではなくこういう少し泥臭い銃が似合いますね。 あ、でもSIGのP210だけは別。絶対に似合うと思うんだ。 |
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『漢の背中』作品であるFateシリーズに相応しい背中。 黒一色で、装飾もなく、ただひたすらに黒いコートなのに……なんでこんなにも見応えがあるんでしょうか。お見事。 |
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っということで、マックスファクトリーの衛宮切嗣でした。 Fateからは初の、1/8スケール固定ポーズ男性キャラフィギュア、になりますかね。 男性キャラシリーズ(続くかどうかは不明)の先陣を切るのが、物語の発端である切嗣である、というのは良いなー。 個人的には第4次聖杯戦争のライダーを希望したいんですが、 冷静に考えると『山を突くようなむくつけき大男』なのでありますから、 ちょっと厳しいか。厳しいよな。そうですよね。 とはいえ、この切嗣フィギュアの出来が本気で素晴らしいのは事実ですから、興味のある方は是非とも。 この売れ行き次第でランサーとかアーチャーとか金ぴかの立体化の可否が決まりそうな気がするんですよ……。 っということで、ここからは『Fate/Zero』読了当時の感想を転載。 実はMixiの方で書いておりました。 とりあえずなんだ、アレだ、この感覚は 『マルドゥック・スクランブル』の結末を知った上で読んだ『マルドゥック・ヴェロシティ』の時と同じだ。 それはもう、真っ黒の掛け値なしのバッドエンドが存在しなくては、 その続編である『Fate/stay night』も『マルドゥック・スクランブル』も生まれないのであって、 それが例え破滅への疾走であろうとも、そのあとに確かな『希望』が見えている限り、 やはりこれは救いの物語なんだろうと思います。 覚悟を決めて読み進めても絶望に襲われ寒気が走り、それでもページをめくる手が止まらなかったのもまた同じ。 久々に『疾走感』溢れる物語でありました。 ラストシーン、衛宮親子の会話は『stay night』と同じでしたが、 その重み、その喜びというものは、これでまた違った意味合いを示すことになりました。 ……PS2版でボイスありのを聴いたら本気で泣くかもしれません。 それぐらいに、本気で素晴らしかった。 ……とここまで真面目に書いておいてアレですが、 ・セイバー苛められすぎ ・イスカンダルがカッコよすぎます。 ・ギル様ステキすぎる。VSライダーには本気で痺れた。 ・雁夜さん悲惨すぎ&桜さんすでに真っ黒。しかも無自覚に真っ黒。 ・『デスモドゥス』セイバーVer.(ぇー)を立体で見たいです。3Dでも可。 ・麻婆神父は10年前からしてすでに真っ黒でしたというかド変態。ドS。 ・浪川さん頑張った。胸を張れ。堂々と歩め。 あとゲームは1日30分で。 ……さぁ、これで再びPS2版Fateを起動する準備は整いました。 やるか、諸君。 |
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