大阪南港ATC THE NEXT GENERATION パトレイバー AV98式 デッキアップイベント撮影レポ |
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撮影日:2014年8月2日 場所:大阪南港ATC ピロティ広場 | |||||||
さてさてさて。 パトレイバーでございます。 さとっちさん、ガンダムよりもパトレイバーが直撃世代でありまして、自分でもあぁ面倒くさいパトレイバーおじさんになってるなぁなどと思ったりもするわけですが、今現在展開中の実写版プロジェクト『THE NEXT GENERATION パトレイバー』も大変楽しませて頂いております。 劇場版第二作目『TOKYO WAR』から更に10年が経過し、不景気とバビロンプロジェクト第一期工事の収束にともなって衰退したレイバー産業、そしてレイバー稼働機数の減少によって必然的にこれもまた減少傾向をたどるレイバー犯罪、という現実の前に、レイバー犯罪への対抗手段として創設された警視庁警備部特車二課のパトレイバー中隊もまたその存在理由を喪失。 自衛隊のレイバー機甲大隊構想もミサイルを抱えた無人機が空を飛びピンポイント爆撃を成功させるご時世には単なる夢物語どころか妄想の果てにすら実現しないものとなりあえなく破棄され、ライバル関係にあった自衛隊への対抗意識も保つ必要がなくなった警察上層部の思惑によりすでに特車二課第一小隊は解散、残された第二小隊もまた先代隊長の残した「警備部が吹っ飛ぶレベルの」とんでもない爆弾をその腹の奥底に抱えたまま、レイバー運用経験の蓄積と継続という名目、そしてわずかながらに発生するレイバー犯罪への対抗のために存続を許されており、それでも『大飯ぐらいの穀潰し』である特車二課を潰そうとする警備部トップの目論見により日々解隊の危機に直面し続けている世界の中で、ひたすらに続く待機時間を二課棟内で過ごす三代目第二小隊員たちの姿を生々しく描きながらも、それと同時に特車二課を支える整備班と、それを束ねるシバシゲオ整備班長のイキイキとした姿と体育会系的な日々を対照的に描いている本プロジェクト、今のところ文句のつけようがありません(長い)。 アニメ版からの継続キャストはシバシゲオ役の千葉繁氏のみ。 あとは整備班のブチ山に押井守作品おなじみの藤木義勝さんがキャスティングされているだけであり、他はあの懐かしの篠原重工製AV98式イングラムが登場するのみ……でありながらも、そこにあるのは紛れも無く僕らが愛したパトレイバーの世界。 そう、「ロボット作品だけどロボットが動かなくても面白い、むしろロボが動かないほうが面白い」という世界なのです。 あの懐かしくも心地よい空気を見事なまでに現代に蘇らせた辺りには、もう万雷の拍手を送らざるを得ません。 よくぞ。よくぞこんな企画に20億も出したよ、というか20億も押井守総監督に預けたよ関係各社!!!!どんな度胸だよ!!!!!!!!(スタンディングオベーションしながら) で、そんなTNGパトレイバーで最大の見どころが、主役メカ……というか最大の舞台装置であるAV98式イングラムの実物大モデル。 すでにロールアウトから15年が経過しメーカーの在庫部品も枯渇、整備班による現地改修を繰り返し続けた結果、導入当時の面影はすでになくなり、動かせば必ずどこかが壊れるという哀愁さえ漂う状態のイングラム……というのがTNGの特徴ですが、これを本当に人が乗り込めるモデルとして作り上げたのはお見事の一言。 さすがに動かすシーンはCGとは言え、実物があるからこそ出来る演技や撮り方というものがあるわけで、それがあるからこそTNGパトレイバーが問答無用に見ていてグッと来るものになっているんだと思うわけです。 さてそんな感じでまだまだ書きたいことが山ほどありますが、それ書いてるとどれだけ字数があっても足りませんので割愛しまして。 んでその実物大イングラムが全国各地に行く出張イングラムという企画をやっているわけですが、豊洲でのお披露目、吉祥寺駅前でのデッキアップ(中止)イベントに引き続き、西日本へ初上陸!!!! こりゃもう初日の初回に行くしかねえ!!!ということで行ってまいりまして、速報記事はカルラボさんの方で書かせていただいたわけですが、 ・カルラボ:コンディション・グリーン!大阪南港にイングラム、立つ! さすがに熱量を抑えこまざるをえなかったのと、画像を載せきれなかったこともありまして、お蔵入りにするにはあまりにももったいないのでこちらで ガッツリと公開させていただきます……!!!!! |
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開催場所は大阪南港ATCのピロティ広場。空き地じゃないです。広場です。 当日は生憎の雨模様、というか四国に避難準備が出るぐらいの雨っぷりでしたが、 「商業施設の片隅の空き地っぽいところに」「キャリアに乗せられてぽつんと待機中のイングラム」「しかも雨天」 となれば、テレビアニメ版第31話……そう、グリフォンが晴海のレイバー展会場で大暴れした『雨の惨劇』を思い出しますね!!! そういう意味ではたまらないですこのシチュエーション。 『長城号』とはいかずとも、横に『さんふらわぁ号』が留まってるというのもグッと来ます。 |
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地上に降りてトランスポーターを。実際に公道を走れる際に収まってるのが実に良い。圧倒的な現実感!! | |||||||
トランスポーターに寝かせた状態のイングラムの各部を。 マニピュレーターの指付け根部分がおもいっきりボールジョイントですね(笑)。 |
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ブレードアンテナの形状がアニメ版とは大きく変わってるのが面白いところ。ここと反対側のアンテナ、プラモでよく折ったなぁ(遠い目)。 | |||||||
回転灯は昔のスクエアタイプから平たい円形の物に変更されています、時代だ……!!! | |||||||
トランスポーターの前側から見ると、イングラム肩アーマーのパトランプが横にせり出しているのがわかると思います。 これいいのかなぁ、と思いつつ、ちょっとかわいい。 |
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そしてデッキアップのスタート!!!! これの前に真野恵里菜さんのトークショーもありましたが、撮影禁止だったので割愛にて。 なおトークショーでの情報によりますと、第6章あたりで「地下のダンジョンに潜る話」が出てくるようです。 地下迷宮物件くるぞー!!!!!!!(歓喜の舞を踊りながら) あと余談ですが、雨の中でのイングラムのデッキアップは今回が初とのこと。ふはは裏山しかろう関東民……!!! めっちゃ撮影苦労したけどな……!!!!!! |
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街灯の高さを超えます。 | |||||||
よく見るとわかりますが、デッキアップの角度が上昇するに連れ、イングラムの頭部もトランスポーター搭載用に顎を引いた状態から、だんだんと前を向いていくんですよね。このギミックは面白い。 | |||||||
デッキアップ完了の瞬間!! 「ゴゥン」という重量感ある音と共に、一瞬だけイングラムが前方へ傾くのが迫力もあり、恐くもあり(笑)。 |
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デッキアップが終わると、30分程度、直立状態での撮影タイムが。 地面からは1.5m程度の高さの部分にデッキがあるので、劇中で明やシゲさんたちが見てるのよりも少し見上げる事になります。 |
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首の部分は角度変更用のユニットがあるためか、接続は背骨部分だけなんですね、このデッキアップ可能イングラム。 正面から見るとちょっと頼りなくて不安になりますが大丈夫なのか(笑)。 |
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アニメ・コミック版での優しさと精悍さを兼ねたデザインから一点、フェイスガードの大型化やカメラバイザーのラインの変更、額のセンサー前面に保護用ロールバーの取り付けなどで、非常にスパルタンな顔つきになったあたりが面白いですねぇ。実に無骨。 | |||||||
胸部に輝く菊の御紋!金色のワンポイントはやっぱり栄えますねぇ。 | |||||||
肩甲骨の部分に配置されているリトラクタブルライトは展開しっぱなしのままなのかな。 ここもライトをかばう形でロールバーが設置されており、「壊れるなよ、壊れるなよ」という整備員たちの執念を感じます。 |
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腕はしっかりとデッキのグリップ部分を握ってるんですね。これはアニメ版にもコミック版にもなかった要素ですが、なかなかグッと来て良いと思います。 過去作品では丸みを帯びたラインだった肩アーマーも、前後のプレートが懸架式になっているのが特徴的。 これも「壊れてもすぐに破損部分だけ取り替えて修理できるように」なんでしょうねぇ……。 あ、あとTNG、パトレイバー版イングラムで唯一の謎『デッキアップする最中は装備してないのに動き出したら左腕に出現しているスタンスティック装備のシールド』ですが、アレ装備したデッキアップとか無理ですかねぇ……重量の関係上無理なんだろうけど、是非とも見てみたい。 というか映像の中でシールド装着させるシーンだけでもいいや(笑)。 |
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腰回りはアニメ版の名残を残しつつ、ほぼ完全に原型をとどめていない下半身。 | |||||||
コミック版で非常に印象深い活躍(切り札と呼んでも過言ではない)を見せた股間部のワイヤーは、あくまでもリールがあるだけの模様。 人命救助やグリフォンとの戦い、そして劇場版第一作目では零式との格闘で大活躍した装備だけに、TNGでも活躍が見たいものです。 |
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腰劇中では右脚側面のカバー内部にリボルバーカノン……そう、栄光のリボルバーカノンを搭載していますが、左脚側面はどういう扱いになってるんでしょうね。 劇場版第1作目(いわゆる風速40メートル)だと予備弾丸のラックになっていましたが……? |
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足首はよくある『つま先から足首付け根まで装甲が施された』ものではなく、わりと構造むき出しの作りが新鮮でありメカメカしくてワクワクしたり。 割り切った構造が実に良いですねぇ。これは早くプラモで作りたい。 |
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かなり近く(10m無いぐらい)のところをぐるぐる回って撮影できるので、イングラムの背面も撮影可能です。 | |||||||
トランスポーターに積まれた状態での背面、というのは劇中でも見れてないので結構なレアショットかなと。 このトランスポーター、模型出してくれないかなぁバンダイさん(笑)。 |
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そしてデッキアップから30分ほどが経過してからデッキダウン!!! | |||||||
デッキダウンは30秒ほどで終了するという、これまたスムーズなものでした。 想像していたよりもスムーズというか、劇中で見れるあの動きがそのまま目の前で!!という、実に嬉しい瞬間です。 劇中だと出動指令がかかって特車二課のハンガーからトランスポーターへ!というところで行われていますしね。 |
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イングラムの顎の下、胸の内部はちゃんと搭乗スペースになっており、ペリスコープを覗き込める構造が再現されています。 いいよいいよー。 |
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デッキダウン後は本当に整備員の服を着たスタッフさんがトランスポーターに取り付いてチェックを。 こういうのを見ると「いやぁ本物だなぁ、本物のレイバーだなぁ」と嬉しくなりますね。 なお余談ですが二回目(13時半から)のデッキダウンの際、ギャラリーに向かって「パトレイバー、デッキダウン!!」という掛け声を司会のお姉さんがリクエストしていましたが、 パトレイバーおじさん的には「さっさと1号機をトレーラーに乗せろ!!モタモタしてる奴ぁ海ん中たたっこむぞ!!!」ぐらいは言わせて欲しかったですね(真顔)。 あとデッキアップの時も「パトレイバー、デッキアップ!!」という掛け声をリクエストされましたが、そこは「1号機起こせー!!!」とかじゃないと盛り上がらないよね!!!(心底面倒なパトレイバーおじさんです) |
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高層ビルには到底かなわない全高ですが、紛れも無い『本物』が目の前にあるというこの喜び!!! 「日常風景の中にロボットが存在し普通に受け入れられている世界」がパトレイバーという作品であったわけですが、 今回の実物大イングラムの展示というのはまさにその世界を現出させた……フィクションが現実を侵食する素晴らしい企画だったと思います。 ましてやそれが「動かないことが一番の活躍」であるイングラムが立ってるだけ、というイベントだとくれば、それはもう(笑)。 次は関西だと京都国際マンガ・アニメフェア2014で平安神宮前にイングラムが立つ!!という話もあったり。 出張イングラムという企画もありますし、この次はどこにイングラムが現れるんでしょうか……? |
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