バンダイ 魂WEB商店限定 ROBOT魂<SIDE MS>
機動戦士ガンダムUC バイアラン・カスタム
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発売時期:2012年4月27日出荷
さてさてさて。

とうとう今週末(5月18日)にガンダムユニコーンEP5の先行上映を控えたということで、
ここで一発やっておかなきゃいかんなーというのがEP4で登場した機体のレビュー。
特に、EP4最大のサプライズであったバイアランカスタムについては、もう今後出番がないだろうことも踏まえますと、
今やらないと間違い無く積む(開けてるけどレビューしないまま終わる)事になりそうなので、
駆け込みでのレビューでございます。

公開直前に「この機体が飛べるからという理由で好きな人に出会ったことがない」とか言わしめたバイアランが、
まさか2011年になって新規にデザインを起こされ、大空の勇者として映像に蘇り、
飛行可能なMSとして縦横無尽の大活躍を魅せるとか、5年前の自分に教えても「ねえよ」と一蹴されること確実なんですが、
いやもう本当に衝撃的かつ素晴らしいものを見た気がしましたねアレは……。
さすがにちょっと優遇されすぎた感じもあり、いくらなんでもやりすぎだーという人がいる感じではあるものの、
原作から大きく改変・再結合されたトリントン基地攻防戦の激戦を一気に覆す爽快感は、
やはり『飛ぶ』ということへの浪漫を喚起させるものであり、個人的には超歓迎したいところではあります。

で、そんなバイアランカスタムが、元の機体も含めての初となる完成品でリリースとなりまして、
魂WEB商店限定とは言えこれはちょっと買わないわけにいかんだろう、ということで、さっくり購入いたしました。
もしかしたらこれがバイアラン最後の完成品化、もとい下手すると最後の立体化にもなりかねませんしね(不吉だなオイ)。
まずは恒例の全身ぐるり。
ROBOT魂のブランドではありますが、サイズがえっらい事になっています(笑)。
ボリュームとしてはスパロボ超合金のスターガオガイガーぐらいの感じですね……さすがに重さはあちらほどではありませんが。
バイアラン自体がもともと1/220スケールでしかプラキット化されていませんし、
こんなにもデカイ機体だったとは思ってなかったというか……いやぁ実に飾りごたえがあるサイズ。

異形のMSだったバイアランが更に魔改造を施されてさらなる異形のMSになっていますが、
実に良いプロポーションバランスで作りこまれていると思います。
スカイブルーと濃紺のツートンカラーに差し色の赤が鮮烈で、頭部の黄色アンテナがそこはかとなくガンダムっぽさを演出してますねー。

水貼り式のデカールが付属しており、肩部の『E.F.S.F』マークなんかはそれで再現することに。
ただ、デカールは剥がれたりするのでトップコートは必須かなぁ。
「バイアランってどんな顔してたっけ」「そもそもバイザーだったっけあれ」と劇場で思ったのが今でも印象深いんですが。
バイアランカスタム自体はバイザー形式……の下側にツインアイが。あぁややこしい(苦笑)。
設定資料見てるとバイザーの下は複合式のカメラアイで、中央部分にはモノアイの意匠も残ってるみたいですが、本品に於いては再現されず。
…そこはかとなく、こう、テッカマンっぽい顔デザインですね。ええ。カッコイイけど。
原型機のバイアランから若干大型化(フェアリングが追加されたからかな)された肩部エンジンはボールジョイント接続で全周可動。
スラスター部分のカバーが開くとかのギミックがあれば嬉しかったんですが、これでも充分ですね。
塗装はシンプルですがびしっとエッジの立った造形が心地よい。
肩ブロックの下部に配置されているスラスターと、推力偏向用のスラスターベーンはそれぞれ可動。
スラスターノズルはボールジョイントで前後左右に角度調節できます。
背中のスラスターは基部でボールジョイント接続されており、上下方向に可動。
角度がついての可動なので、下方向に傾けるとスラスター噴射口がちょっと内側を向くという事にもなりますが。

さらにそのスラスター横にマウントされた大型プロペラントユニットもボールジョイント接続。
ここは軽量なこともあって、サイズのワリに保持力はバッチリです。素晴らしい……。
大型プロペラントの末端部分に付いているのは大型のスラスター。
両サイドにあるベーン部分を開くと、スラスターノズルがぐいっと奥から手前にせり出してきます。
ここは地味なギミックながらも触ってて面白い(笑)。

……ところでここのスラスターノズルって片側に2基ずつありませんでしたっけか……。
バイアランと本機とで一番大きくシルエットに変化が出て、異形感を演出するのに一役買っているのがこのクローアーム。
ガブスレイのものを転用しているという設定ですが、本来の腕部の外側に後付された作りになっており、
腕の長さが倍近くになっています。
本来手首があった部分はメガ粒子砲に換装されており、マニピュレータはクローアームに一任する感じでしょうか。

クローアームは展開可能で、ボールジョイント式なのでかなりダイナミックに開かせられます。
これならゼー・ズールに掴みかかってそのまま格納庫の壁面にめり込ませたりも怖くないな!!!
肉抜き穴が目立っちゃうのが唯一の難点かなー、これがなければかなり見栄えが変わるんですが。
可動にものすごく制約の有りそうなデザインの肩部〜腕付け根部分ですが、
上手いこと色々処理されておりまして前後左右に可動範囲は広い感じ。
ただし肘関節(クローアーム内側の、本来の肘部分)はほとんど曲がらず、ちょっと苦しい。
あ、脚部もバイアラン純正のものから変更され、カカトはバウンド・ドックのものに。
もうここまで来ると「パーツ余ってるからこれも使っちゃうかー」「そっすねー」みたいなノリを感じます。
必要かどうかは多分考えてないぞこの開発スタッフ……!!!
カカトもつま先も可動部が仕込まれており、かなり自由度が高くなっているので接地性が良好。
リアヘビーな機体デザインですが、非常に優秀な安定性を誇ります。実際、ウチだと未だ一回も後ろに倒れてないのよね……。
唯一のオプション、ビームサーベルの刀身部分は2本付属。
メガ粒子砲の砲口部分に差し込んで固定しますが、取り付け軸が細いので破損に注意ね。
っということで、サックリとでしたが(何せゼー・ズールもマラサイも組んでないしな)バイアランカスタムでしたー!!

価格は6000円オーバーという豪快な設定でしたが、非常に満足度の高い逸品ですねー。
先述の通り、初の1/144スケール立体化だしなバイアラン……。

今後のラインナップがガンキャノンディテクターにザクスナイパーにボリノークサマーンということで、
どう考えてもこのバイアランカスタムを最後に温存しといたほうがよかったんじゃないかという気がしないでもありませんが、
何はともあれイフリート系を早くですね……1個作ったら地味なパーツ変更で4種類出せるんやでバンダイさん……?