バンダイ HGUC 1/144 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
MSN-04 サザビー
さてさてさて。

世間に所謂『ニッパチ』というものがありまして、2月8月はモノが売れないと申します。
モノが売れないということはつまり「じゃあ販売しなくてもいいんじゃねぇ?」というコトにもつながりまして、
まぁ見事なまでに今回はフィギュアなどの到着が無い週末(08年8月23日〜24日)を迎えることになりました。

となればゲームやったり同人誌を片付けたり同人誌を片付けたり同人誌を片付けながら読みふけったり、
ゲームしながら同人誌を読んだりゲームしながら同人誌を読みつつ片付けたり
してもいいんですが、
どうにも積みプラモが増えているのもまた事実。
つまりこのタイミングを逃すとまた積みプラモを消化しないまま月末ラッシュへ突入することになるのでありまして、
それはちょっといかんなぁと一念発起。
7月だかの発売直後に買ってたはいいけれど表面処理やら何やらで色々と時間がかかっていたサザビーを完成させることとなりました。

とはなお、今回は表面を半光沢のトップコートで仕上げた他は、スミ入れなどの作業をおこなっておりません。
基本的に面構成で魅せてくれるタイプのキットですし、
あんまり「スミ入れで強調」というのが好きではなく……。
いえ、
単に面倒だった、と言うのも確かにありますけれども。ええ。

ということで、皆様ご容赦くださいませ。
塗装されたサザビーは、ゴエさんがレビューされていますのでそちらをご覧いただけましたら。
(倉庫→バンダイ系プラモデル→HGUCで見られます)
まずは全身をグルリと。
1/144スケールではありますが、元々の機体サイズが超大型のため、1/100スケールと言われても信じられるぐらいのボリュームです。
ちなみにお値段も1/144としては破格の2940円(定価、税込み)。
一昔(二昔かもしれませんが)前ならMGが購入できる値段ですね。

機体カラーの赤は明暗2種類の色で成型されており、少し変わった印象を受けます。
シャアのヘルメットがデザインモチーフの頭部はかなり良い感じの出来です。
モノアイは残念ながらクリアパーツではありませんが、可動式ですこのサイズで。
……まぁウッカリ接着しちゃったんでその機能は失われたんですけれど。

なお、モノアイ真下の『V』型の切れ込み部はキットのままだとだいぶ分厚くシャープさに欠けますので、
デザインナイフと目立てヤスリで仕上げなおしてやりましょう。
首の基部には可動部が設けられており、大きく上を向かせることが可能。
このデザインでありながら、ほぼ真上を向けるというのは実に素晴らしい。
今回、肩アーマーの内側とその下部のバーニアバインダーの内側、及び腰サイドスカート内側をグレーで塗装しました。

肩アーマーの内側は別パーツになっており、パーツ同士の接続用ピンなどは一切見えなくなっています。
こういう仕組みづくりは非常に良いですねバンダイ……。
サイドスカート、脚部フレアの内側にもバーニアが設けられています。
νガンダムの思想とは違い、大推力のブースターの推力で強引に高機動力を実現する感じ。
このフレア内側もグレーや白で塗装してあげれば良かったかな。
手首は左右の握り手と、ビームショットライフルの握り手(右)、平手(左)が付属しています。
左右の握り手はビームサーベル(トマホーク)の握り手兼用のため、ポッカリと穴が空いています。
キャスバル・ダイクンの『C・D』をアレンジしたパーソナルマークはテトロンシール。
薄さはかなり頑張っていますが、やはり段差が目立ちました。
今回は貼った上から半光沢トップコートを吹き重ねた後、紙ヤスリの1200番→1500番で磨きます。
そこにトップコートを吹いてやり、さらにそこから1000番→1200番→1500番で磨き上げ、出来るだけ段差が目立たないようにしています。
作業する際には出来るだけ水研ぎをするようにしてあげましょう。

なお、これはシールド表面のマーキングについても同じ方法で。
腹部にはメガ粒子砲。ジェネレータ直結のため威力は非常に高い……んですが、射角をまったく取れない(正面のみ)ので、
使いどころが難しい隠し兵装といったところでしょうか。
武装一覧はこんな感じで。 ファンネルは6基とも、展開状態のものが付属しています。
しかし飛行状態再現用の軟質プラ棒は付属していませんので、自分で用意するかヤクト・ドーガから流用しましょう。
一応サザビーのフル装備状態。
ごく一部以外の塗装・スミ入れは行っていませんからちょっと寂しいですね。
ビームショットライフルは銃身が二連で、収束ビーム弾と、拡散ビーム弾をそれぞれ撃ち分けるものとなっています。
サザビーのイメージではもっともっと大きい方が!!!という方もおられるかもしれませんが、さとっち的にはコレぐらいでジャストかなと。
並のビームライフルよりもはるかに大型ですしね。

もしも「どうしても大きいのが良いんだ!!!!」と言う方は、MGのサザビーから流用しましょう。
ちなみにアッチはちょいと小さすぎると思うんです。
シールド裏面には3連ミサイルとビームトマホークのマウントラックが。
ここも塗装してやれば良かったかもしれませんね。
付属するビームサーベル系兵装は合計4本。
ビームトマホークは大型ビームサーベル状態のものと、片刃のビームトマホーク状態の刃が。
ビームサーベルは2本付属しています。
トマホーク・サーベル共にグリップには四角いダボがあり、握り手に設けられた突起で固定することになります。
アクションポーズを付けやすいのは直刀のビームサーベルですね。
トマホークの大型ビームサーベルは根元部分が大きく広がっているので、
結構装甲に干渉します(苦笑)。
ファンネルコンテナは左右に二基。
今回はちょっと趣向を変えて、コンテナの内側をオフホワイトで塗装しています。
これはちょっと以前レビューした雪風に触発されたといいますか……。
コンテナの縁までオフホワイトにしてやることで、収納状態でも白でスミ入れしたようになりますよ。

側面は多少ヒケが多く出ていますので、しっかりと紙ヤスリで仕上げてやりましょう。
400番→600番→1000番で磨き上げて、半光沢のトップコートを吹いてあげるだけで、非常に良い質感になります。
ここはバンダイの成型色チョイスの勝利ですね。

(マウスオンで画像ロールオーバー)
ファンネルコンテナの展開は、展開する蓋の部分を一旦持ち上げてやった後、左右にそれぞれ開くように。
無理にいきなり左右へ開こうとすると破損に繋がるので注意してください。
赤と黒が基調のサザビーに、ホワイトが入る事でちょっと目先が変わるかと思います。
ホワイトサーフェイサーで仕上げてやった後、トップコートを吹いてやるだけで済むのでお試し下さい。
収納状態のファンネルは3基1組で一体成型されているので、ブリッジ部を切り飛ばしています。
そうすることで、こういう「1基だけ射出」というシーンも再現できますからね。
何かこの年代のモビルスーツは、それほど大きなアクションポーズをつけているイメージがありません。
この前改めて『逆襲のシャア』を見直したら、νガンダムもサザビーも見栄切りポーズなんて無いんですよね。
射撃に関してもビームサーベル抜刀に関しても。
動きの中で射撃したり抜刀したり、という「無駄が無い」行動をとっているので、
その一連の動きがカッコイイ、というのはあっても
「そのポーズがカッコイイ」ではないのが素敵です。

いえ、別に種とかデス種とかOOを否定するワケじゃありませんけれど。
ストイックなガンダムシリーズもまた見たいなー、と思うだけです。
買った当時に「デカっ!!!!!」と思ったヤクト・ドーガと並べてみたら、
ヤクトが子供みたいに見えました。
何でしょうかこのサイズ差は……。

というところで、サザビーでありました!!!
MGの時は雑誌などで見ても
「あぁ、ライターさんが誉め方に困ってる」と思うぐらいにトンチンカンなプロポーションでしたが、
今回はその辺りを踏まえてキッチリ修正してきましたね。
金額的には結構凄いですがヨドバシなんかだと3割引きでの販売がありますし、
機体ボリュームのワリに組むのにストレスはありませんし。
オススメしたい一品でありましたよ。

あとはギラ・ドーガとジェガンが出れば一通りは揃うのかな? ……遠そうですけどねその道のりはorz