バンダイ 1/1000 宇宙戦艦ヤマト2199
宇宙戦艦ヤマト
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発売時期:2012年7月28日
さてさてさて。

毎週日曜夕方5時から絶賛放送中の『宇宙戦艦ヤマト2199』ですが、今はちょうど序盤のクライマックス。
第5話の冥王星攻略において反射衛星砲の攻撃を立て続けに喰らい、冥王星の海へと完結編式沈没を果たしたヤマト(さぁみんなも完結編を見よう)がどうなるか……これは第6話を本当お楽しみに!!!!という他にないんですが、
何気に毎回あの放送枠で楽しみにしてるのがヤマトのプラキットCMだったりします。

古代やら沖田艦長やらがあの声で「もう我慢できない!」とか「プラモ作りの邪魔はさせない!」とか「プラモが子供のおもちゃだと?馬鹿めと言ってやれ」とか言ってるのを聞くだけで本当に腹筋に悪いと言いますかあれ良くGOサイン出したなバンダイ!!!(笑)

まぁ実際ヨドバシ店頭とか見てましてもヤマト関連のプラキットが大量に積まれ-1/350スケールのヤマトが久々に日の目を見てる気がします-、塗料も綺麗に売れて行ってるみたいですし、子供が結構コスモゼロに興味示してたりするのを見ると、
「古臭くて、めんどくさいファンしかいなくて、新規が入りにくいコンテンツ」だったヤマトは綺麗に復権を果たしたなぁ、良かったなぁ……としみじみ思ったり。

で、さとっちさん自身はというと小学生の頃にヤマトのキットがメカコレ含めて一気に再販かかったタイミングで旧キットを組んだものの、
それ以外はほとんど全くノータッチでここまで着ているわけですが、今これだけヤマト2199という作品を楽しんでいるからには、
やはり主役メカたるヤマトを組まずにおられようか……!!!ということで。
サックリと購入し、ちまちまと組み上げてたのがやっとこさ完成したので、さっくりとレビューでございます。
塗装までやろうと思うと一生完成しない病気なので(目を背けながら)、ワンポイント塗装以外はつや消しスプレーで仕上げました。
まずは恒例の全身……全体ぐるり。
スケールは1/1000で、全長333mの威容を誇るヤマトなので長さ33cmという堂々たるサイズになっています。
艦船模型といえば1/700だと相場は決まっていますが、2199登場艦船は1/1000スケールで統一する(航空機は1/72スケールに統一)という方針みたいですね。
まぁヤマトは3年前に1/500スケールキット出してたりするので今更スケールについては驚きませんが(笑)。

スナップフィット部分と要接着部分が混在していますが、主砲以外ほぼすべてのパーツを接着してしまって良いかと思います。
船体には補強用のプレートを挟み込みながら組み上げていくので、持った時にヤワな感じがしないのもいいですねー。
ただ、船体後部の格納庫周りは外装の取り外しや格納庫の出し入れギミックがあるために、
流れがあんまり綺麗ではなかったりするのが難点でしょうか。

ディスプレイ用の台座が付属しているのも地味ながら嬉しいところ。
船体右側の中央部パネルに一部取り外せる箇所があり、そこのパーツを交換することで、バンダイのアクションベースでの展示にも対応します。
まさしく『城』と呼ぶに足る威風堂々とした艦橋周り。
今回は最上部の艦長室の内側にシルバー、表面にクリアグリーンを塗って仕上げています。
あと第一艦橋と第二艦橋はクリアパーツを内側からハメ込む仕様なので、表面にサックリとクリアグリーンを塗装。
ただここはあんまり光を反射してくれないんで画像だと写りにくいなぁ(苦笑)。
これでもかと配置された高角速射光線砲塔(パルスレーザー)は基本的に全部別パーツになっており、プラの質はかなり良いものの、砲身の破損と紛失が怖い怖い(苦笑)。
特に四連装の銃座は、ドーム部分と左右銃身が別の3パーツ構成となっているので、ピンセットでの作業必須です。
しかし組み上げて見るとこの機銃座のレイアウトも納得出来ますし、何よりも精密感が本当気持ちいいですねー。

艦橋後部にある煙突状の部分は8連装ミサイル発射塔で、艦底部にも8門のミサイル発射管が配置されています。
また、連装銃座が4つ並んでる真下に見える8個の四角いパネルは魚雷発射管という設定で。
前部両舷に3門ずつ、船体中央部両舷に8門ずつ、艦尾部両舷に3門ずつとなっており、実体弾兵装も充実してますねぇ。
今回の2199で過去作品群よりも船体が大型化されたこともあり、主砲も口径が48cmへと大型化。
副砲も含めてレイアウトは特に変更されていませんね。
両横に張り出してるのは測距儀で、これで目標との距離を計測しています。

ヤマトといえば波動砲……ではあるものの主砲も舐めんなよ!?と、早々にその威力を魅せつけた第3話は圧巻でしたねぇ。
地球軍艦隊の旋回砲塔では貫けなかったガミラス艦隊の装甲を容易く撃ち貫くショックカノンの威力、
そして副砲からの発射にもかかわらずクリビテラ級駆逐艦を撃破した三式融合弾の威力ときたらもう、身震いせずにはいられませんでした。

あ、あと第一砲塔と第二砲塔の中間下部にある展望室部分の窓にはメタリックグリーン塗ってワンポイントアクセントを。
はみ出したの処理し忘れたのはご愛嬌ということでですね……。
主砲塔で面白いのが、砲塔を左右に旋回させると砲身が連動して順繰りに仰角をかけるギミックが実装されている点。
仕組み自体は簡単なんですが、これは動かしてて本当に楽しいところですなー。
1/500スケールのヤマトで搭載されたギミックでしたが、ほぼ半分のサイズの本キットでもそれを再現してみせるとは……。

ただ、砲身基部のパーツなどをきっちりゲート処理しないと綺麗に連動しないので、ここだけはきっちりと紙ヤスリやデザインナイフで丁寧に処理するのをオススメします。
副砲も旋回と、砲身ごとに仰角・俯角を調節可能。
さすがにサイズが小さいので主砲塔みたいなギミックはありませんが、飾る上でコレは嬉しいところです。
 浮遊大陸への着陸時に大活躍したロケットアンカーは左右両舷前部に1基ずつ。
ここは過去作前部通じて「どう使うのコレ」だったのを、メカデザインの玉盛さんが気合入れて再構築しなおした珠玉の逸品ですね―。
波動砲は砲口部分のライフリングもきっちりと作りこまれている他、砲口奥にはクリアパーツが入れられています。
ただちょっと奥まり過ぎてて普段見えない(苦笑)。
それでも、LEDを仕込めば波動砲発射時の発光が再現できるというのはいいですねぇ。
艦尾部には第三砲塔と後部副砲、それにコスモゼロ発艦用のカタパルトが。
カタパルトは差込式で向きを変更させられるので、ここは接着しないのを推奨です。

1/1000スケールのコスモゼロも2機付属しており、カタパルト部に接着すれば第4話や第5話で印象深い発艦シーンを再現可能ですが、
いかんせん塗り分けがしんどいのと固定方法が接着しっぱなしになってしまうので、今回は完全放置の方向で。
カタパルトのパーツをもう1セット用意して、根元から交換するような方式になってると良かったんだけどなぁ。
艦底部で存在感を主張するみんな大好き第三艦橋!!第三艦橋です!!!!
実況見てると「まだ壊れないのか」とか「意外と頑丈やな」とか言われて何かもう壊れるのを待ち望まれてる感ありますけども!!!
……いや、実際、原典版でもそんな壊れてないんやで……?(汗)。ただちょっと壊れるときのインパクトが抜群ですけども。はい。
とりあえずガミラスの海で第三艦橋溶かした原典版の古代はアレ本当ひどいと思う。

第5話までの時点だと、第2話でヤマトに配属された乗組員たちが第三艦橋後部のハッチから乗り込んでたところが見せ場かなぁ。
今後また見せ場があるのでそちらをお楽しみに!!!(なおネタバレを避ける意味で『あのモード』は撮影しておりません)
第三艦橋の後部、ベントラルフィンに挟まれる位置にコスモファルコンの発艦用ハッチが配置されており、ここは開閉可能となっています。
ただ、付属のディスプレイベースだと後部アームに干渉して開かないので、バンダイのアクションベースを使うのを推奨かな。
メインノズル部分は内側にクリアパーツのが配置されています。
今回はノズルパーツ(部品番号で言うとA2)の底部をシルバーで塗装してから、クリアパーツ(H3)を組み込むことで、
ちょっと光を拾って発光してる風に見せるようにしています。
ここもLED仕込めるぐらいのスペースはあるので、やる気のある人はオレンジ(通常出力)、ブルー(最大出力)のどちらかで発光するようにしてみるのも良いかと思います。
今回のヤマト2199において、ヤマトの設計で大きく過去作品群から変更されたのが艦載機格納システムですね。
今までは「ヤマトの艦載機多すぎだろ」とか「結局どんだけ積んでるのよ」とか「どうやって格納してんの」など、
ヤマトファンからもそうでない人からもツッコミを叩き込まれ続けるポイントでしたが、
2199ではリボルバー式の回転格納庫システムを採用。
さらに駐機デッキを重力制御なしとすることで、一枚の駐機デッキにつき2機のコスモファルコンを搭載できるようにした結果、
コスモファルコンだけで32機という、軽空母並の航空戦力を実現してみせたという。
第5話では発艦シークエンスも丁寧に描かれてましたし、これはもう文句なしに満点の改変であり再設定だといえるでしょう!!(バンバン)

……で、このキットでもその設定をきっちりと再現した格納庫が作りこまれている、わけなんです、が。

これが本当ちょっと組む時のストレス半端無くて早々に挫折しました(更にコスモファルコンの駐機デッキの向きを片側丸ごと間違えたらしい)、
そんな訳でお蔵入りにしたいと言いますか、はい。ええ。

普通に組むだけでも相当ストレスが溜まるので、説明書の手順はある程度無視してしまったほうが良いかと思います。
説明書だと格納庫の本体部分を組み上げてから駐機デッキを挟み込んでいく用に指定されていますが、
ピンセット使っても正直無理なレベルなので、『C6のパーツに駐機デッキのパーツ(F2)を接着してから一気に組み上げる』を推奨したく。
(なおさとっちさんはそれをしなかったうえに駐機デッキの向きを間違えたので何かもう本当どうしようもない

あとこれを素組で艦体に組み込むときもクリアランスはギリギリなので、
少なくとも『C15・C13・C14C6』のパーツ群はペーパーで一皮剥いて置いたほうがいいでしょう。
塗装する場合とかもう考えたくもないけどね……どんだけクリアランスかつかつやのん……。

ここは胴体パネルを取り外して格納庫を見せれたりもしますが、そもそも取り外すのを前提にされてないパーツ構成なので、
「パネルを外せるようにしたい!!」という人は磁石を使うかピンをぶった切って保持力弱めるかしないと、
本当に痛い目を見ることになるんじゃなかろうか……。ギミックとしては面白いだけに惜しい。
むしろここのストレス解消して手軽に組めるようにした上で発艦シークエンス前部再現できるヤマトの大サイズキット出ないかな…。
っという事で、素組にワンポイント塗装だけですが、2199版のヤマトでした!!
本体組み上げに2時間、機銃座とアンテナ周りの組み上げに2時間、格納庫周りは……まぁ置いといても5時間ぐらいあればひと通り形になり、
主砲の旋回連動ギミックが楽しめるうえ、サイズもそれなりに常識的な範囲で収まるというあたり、非常に良いキットだなーと思いますね。
もちろん、格納庫周りのあれこれはちょっと擁護できない感が激しいんですが……まぁそれはそれとして。
あそこは無視して組めばいいという意見もありますしね……(昏い目で)。

個人的には今回の反省点踏まえてもう一隻組んでみたいなーとか思いつつ、
でもまずは他の艦船も欲しいよね、という思いが湧いてきたりで、大変よろしくありません(笑)。

今後のキット化としては地球軍艦艇はもう……地球軍艦艇セットのカラバリを出すぐらいしかありませんが、
航空機としてはコスモファルコンの1/72スケールキットがリリース決定していますし、コスモシーガルも出て欲しいなぁという。

対するガミラス側はもうすぐまさかのボルメリア級強襲航空母艦がリリースされますし、
その次はガイデロール級航宙戦艦(とクリビテラ級航宙駆逐艦2隻)セットが発売、更にその後は待ちに待ったメルトリア級航宙巡洋戦艦+次元潜行船UX-01のセットがリリースされるという、さとっちさん大喜びの展開が待っているわけでして、いやーどこに飾りますかねこれは(苦笑)。
……まぁその後には1/1000スケールでも73cmというバカサイズになるゼルグート級とかも予定されてるぽいんですが……。

いずれにしてもガンダム系のキットとはまた違う「航宙型艦船」のキットがドンドン発売されるのは本当に嬉しいですし、
若い世代がヤマトのキットを組んで楽しむ流れが続いてくれるといいなぁ。