DVD『よみがえる空 ‐RESCUE WINGS‐ 第7巻』 特別限定版付属 UH-60J “ヘリオス78” |
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さてさてさて。 皆様が今年見られたアニメは、何本あったでしょうか。 1桁の人もいるでしょうし、2桁の人もいるでしょうし、3桁に突入する豪の者もおられるでしょう。 ではそれらの作品の中で、「一番凄かった」作品は、何でしょうか。 『涼宮ハルヒの憂鬱』を挙げられる人が一番多いかと思いますし、私もそれはほぼ確定だと思います。 しかし、絶対に忘れたくない作品がありました。 今年だけではなく、ここ10年の作品の中でも、絶対に忘れたくない、未見の人に見て欲しい作品。 それが、『よみがえる空‐RESCUE WINGS』です。 |
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航空自衛隊小松基地の航空救難団、小松救難隊を扱った『よみがえる空‐RESCUE
WINGS』。 今年放送されたアニメの中では、群を抜いて地味な作品だったと思います。 萌えや派手なアクションとは程遠く、ともすれば他のアニメの影に埋もれてしまいそうな作品。 しかし、そうならなかったのは本作が真正面から『救難』というテーマに向かい合った結果だと思います。 どんなに力を尽くしても、発見できない要救助者。 発見できても、救難隊が危険ならば、助けることなく引き返さなければならない現実。 そして、発見し、搬送しても、助からない救助者。 それらを叩きつけてきた第3話『苦しい仕事』、第11話『ビバーク』は、見ていて本当にダメージを受けました。 生半可な覚悟では出来ない脚本と、演出でした。 |
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『よみがえる空』の主役メカである『UH-60J ヘリオス78』が、DVD第7巻の限定版特典として付属です。 スケールは1/144。エフトイズの『ヘリボーンコレクション3』のUH-60を航空自衛隊救難団仕様にリペイントしたものですね。 実機のUH-60はアメリカ、シコルスキー社が開発した多目的ヘリコプターです。 傑作機だったUH-1イロコイの後継機として設計され、ボーイング社・バートル社とのコンペに勝利。 1974年の初飛行を経て、1979年から正式採用となりました。 搭載容量は非常に大きく、強襲作戦に使用されたり大統領を運んだり、本当に『多目的ヘリ』ですね。 映画『ブラックホーク・ダウン』では、こいつが撃墜されることによって起きた市街戦を描いていました。 アメリカ軍が正式採用したブラックホーク以外のバリエーションも豊富であり、救助用ヘリとしても使われています。 自衛隊でも採用しており、海上自衛隊では対潜哨戒機としての『SH-60J』と、救難用の『UH-60J』が。 航空自衛隊では救難隊仕様の『UH‐60J』が配備されています。 |
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UH-60Jが配備されている航空救難団ですが、墜落した戦闘機などのパイロットを救助するのが本来の任務です。 しかしその装備や隊員の練度は他の追随を許さないほどの物になっており、 救難を任務とする警察や消防のヘリが出動不可能、あるいは手に負えない案件が発生した場合に出動を要請される、 『最後の砦』なのです。 杉山隆夫さんの『兵士を見よ』という本には、救難隊員のインタビューなども掲載されています。 『よみがえる空』好きには必携の一冊かと思います。 |
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塗装は少々残念と言うか、しっかりマスクして塗り分けてくれよ……と思いますねぇ。特にテイルブームの黄色とか。 『危険 近づくな』の文字は面白い。 |
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左右のドア部には小松救難隊のエンブレムが。 テイルブーム部の機体番号は、本郷二佐がメインパイロットを務める機体の物になっていますね。 なお、『ヘリオス78』というのはコールサインであり、UH‐60J全体の呼称ではありません。 |
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胴体上部、ジェットインテークの付近には『DANGER』のマーキングが。ここって実機でも英語表記なのかな? 機首部後方、パイロン横の円形の張り出しはバブルウィンドです。 身体を乗り出すようにして、救難隊員は要救助者を捜索するわけですね。 第7話『Blight Side of Life(後編)』での発見シーンは非常に印象深いものでした。 |
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胴体左右、濃緑色の物体は燃料タンクです。魚雷じゃないよ? この増槽があることで航続距離が伸び、救難エリアを広くカバーすることが可能になるわけですね。 この駐機状態だと、実機のメインローターは結構垂れ下がるんですが。 さすがに模型では無理ですな(苦笑)。 |
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スケールが同じ、HGUCのヘイズルとサイズ比較を。 ヘイズルも寝かせれば、ローターを含んだUH-60とサイズが大して変わらないのに驚きました。 |
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同じスケールのAH‐1コブラと。 ヘリというカテゴリーは同じでも、ここまで様相が一変します。 どちらが良い、どちらが悪いのではなく、どちらも含めて『自衛隊の装備』なのです。 |
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そんなわけで『UH-60J ヘリオス78』でした。 『よみがえる空』を未見の方、このレビューで少しでも興味を持ってくれれば幸いです。 なお、実機のUH-60Jはこの白と黄色のツートンカラーをやめ、 2005年生産分からはダークブルーの洋上迷彩塗装に更新されています。 すでに配備済みの機体がいつ塗装変更になるのかは判りませんが、少し悲しいですね。 ですが、『塗装が変わっても、この機体は人命を救う』という事実は忘れないでいたいところです。 なお、『よみがえる空』は現在、バンダイチャンネルで配信中となっています。 第一話は無料配信していますが、あまりに地味かな……(苦笑) しかし、第三話まで通して見れば。 必ず、あなたの心に何かこみ上げてくるものがあるはずです。 |
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