視聴映画感想 07年度
■12月23日 『DOA デッド・オア・アライブ』

各所で超話題(ある意味で)の『バイオハザードX』を借りようと思ったら新作扱いだったので、
サックリと断念しましたしかし3本あるうちの2本が貸し出し中だったのはどうなんだろう。
バカ映画と知らずに借りた皆様お疲れ様です!!!!!

っということでアッサリと方向転換しまして、バカだバカだと判ってるけど『DOA』ですよお父さん!!!!!!

いやまぁ実写になると聞いた時から「やべえバカ映画の臭いがプンプンするぜぇっ!!!!!」と盛り上がってたら、
雑誌の映画情報でティナ、かすみ、エレナ、クリスティンが階段の上で日本刀を八双に構えてる写真を見た瞬間に、
期待を上回るバカ映画だという確信を持たせていただきました!!
結局劇場には観に行けなかったんですけどねー。気付いたら公開終わってたぜ……orz


ッというコトで今回サックリと見たわけですが、もうね、開始30秒から
CG丸わかりのチャチな孤島にズームイン→高い山のてっぺんに紫禁城→中国だか日本だかわからない正体不明のサムラァーイブシドォーウがイッパイイパァーイ→島居をくぐると同時にテロップで『日本・石狩山脈』どこだそれーーーーーーーーーー!!!!!?????

ここまで全力で初っ端から『It's BAKA EIGA!!!!!』と力強く宣言しやがるバカがいるとは思いませんでした本当に。開始30秒ですでにお腹いっぱいです。

そして現れるほぼノーメイクであろうデヴォン青木と何だかよくわからない忍者コスのケインコスギ。
ここがキツかったぜ本当に……。デヴォンの肌、荒れすぎ。
ちなみに途中でトレーニングしてるデヴォン青木の後ろの岩には『伊勢の神宮』とか書かれてます。
島だろ!!!ドアテクアイランドって島だろそこは!!!!!(笑)

そんな感じでいちいちツッコミを入れ続けたら疲れ果てる作品ですが、
登場俳優をキャラに似せようとしている努力はかなり買えます。
特にザックとかザックとかザックとか。ゲンハーはどう考えても無理あったけど。
というか気がついたら消えてたな若者に無理やりアゴヒゲくっ付けて年寄りくさく見せようとしたゲンハー
途中でさすがに気付いたか……?
でもそれ以上に哀れなのはレイファン。そんなゲンハーに負けて、気づかぬうちに退場してました(涙)。
でもまぁ一番似てたのはザックで次がバイマン、3位がクリスティンでしょうか。
ティナの親父は良いキャラしすぎてた(笑)。
ハヤテも何か中途半端なジェット・リーみたいな役者さんでしたが、結構頑張っていたかと思います。
そしてそんな努力を木っ端微塵にするデヴォン青木
ちなみにあやねも登場しますが、紫のヅラでかなりのインパクトがあります。危うく麦茶吹くとこだった。
しかしラストで絶対に哀川翔と武内力が登場するものと思っていたんですが出てきませんでした何でかなぁ……(帰れ)

ヒロイン連中の中ではエレナが一番可愛かったと思います。 次点がやっぱりクリスティンでしょうかねー。
どっちも良い感じにビーチバレーのシーンではおっぱいが揺れておりましてええ。
何で突然ビーチバレーなんだ、という疑問は『DOAだからな!!!』で納得しましょう。
そしてそんな努力を木っ端微塵にするデヴォン青木

まあ格闘シーンを期待してこの映画を見る奇特な方がいるとは到底思えないんですが、
格闘シーンも一部頑張ってました。ワイヤーバリバリだけど。
まぁ緊迫感は無いっちゃ無いというか、格闘映画の分際で血が一適も流れませんけどね!!!!!
日本刀振り回そうが雨の中で殴りあおうが流血無し。君らの皮膚と血管は何製だ。
まぁ最近多いからあんまり気にしませんけどね?
そしてそんな努力を(以下略)。

でもラスボスが結局オッサンなのはどうなんでしょうか。
しかも格闘家のデータを集めてそれを自分の中に取り込んで強くなるってどっかで聞いたことある話だなぁオイ!!!!!

でもまぁデヴォン青木とケインコスギの演技に目を瞑り極力見ないようにしつつ、
「エレナ可愛いなぁエレナ」で見ていれば中々楽しめるステキバカ映画だと思います。
というか、途中から明らかにかすみ→エレナに主役が交代してるのはどういうこった(笑)。
ジャケットもクリスティンがセンターに来ていてなんだかもう(苦笑)。

あとDVDに収録されてた未公開シーンを見ますと、公開版を軽々と飛び越える下品バカ路線を突っ走るつもりだったようで。
ドアテク側の野郎二人、君らスケベすぎだ!!!!!(笑)
・10月8日 『10月第一週スタートアニメ 視聴感想』
(注:このテキストはmixiで書いたものを転載しております。一部修正しつつ。)


10月も第一週が終わりまして、無事にアニメも(関西では)概ねスタートとなりまして。
何か地方局バッサリの感がめっさ強いですけども、何とか今期も関西は持ちこたえておりますよ。

で、今期の見るリストがてらに感想とか。

【月曜】
ダカーポU
前作まるっきり知らないうえに、原作はメーカーの姿勢が大嫌いでいっそ「消滅すればいいのに」と思ってすらいるサーカスということで、ちょっとこう継続視聴は困難かも。
『絶望先生』の後枠だっていうのもあるしなー。学園恋愛モノとなると『キミキス』があるのでソッチにシフトしてしまいそうです。


【水曜】
実写版ネギま!
 視 聴 決 定 。
何かこう、デビ的な意味で悶えながら見続ける所存です。


バンブーブレード
これは良い!!これは良い!!
タマちゃんがそのうち「でっかい○○です」って言い出しそうな気はするんだけど(しません)。
細かいところの仕草がエロくて困った困った。カレー食べるシーンとか靴下を脱ぐシーンとか靴下を脱ぐシーンとか靴下を脱ぐシーンとか(以下略)。
テンションの高さも良い感じですし、あとはミヤミヤ@桑島さんの暗黒面が非常に楽しみなのですよ?
……あ、あと剣道の面と小手と胴と胴衣と竹刀の握り手はホンマに臭いです。ホンマに臭いです。ホンマに(以下略)。


スケッチブック
視聴決定!!
原作はぶっちゃけ1巻しか読んでない上に今後買う予定もありませんが(ぇー)、
この癒しっぷりは良い感じだコンチクショウ。
主人公のボイスが花澤香奈@カミナギだというのも好印象。


ナイトウィザード The ANIMATION
主人公が「俺を学校に行かせろぉぉぉー!!!!」って叫びながら大気圏突破したりヘリに吊り下げられたうえにモンスターの上にダイブさせられたり巫女さんが左腕のガントレット一体型ボウガンだったりで楽しみすぎます。あと冒頭にでてきた75mm砲立射少女とか。うむ。
制作がハルフィルムメーカーで、某ディーンじゃないし、脚本が藤咲あやなさんなので破綻とかも無い(某シャイニングのことを言ってるわけではありません)でしょうし、うん、これは安心して見られそうな予感です。


【木曜】

シャナU
よりによって前クールに同じコンビで『ゼロの使い魔』があったのが致命的というか何と言うか。
そのうちシャナが「このエロ犬ぅぅぅー!!!!!」って叫びながら炎をぶちまけたりしませんか(しません)。
平井さんがおっぱいで迫ってきたりしませんか(しません)。


【土曜】

ガンダムOO
もう一回見ておこうと思って見返しましたが、いやぁ第一話なのにここまで心に残らないというのも凄いなぁ……。
心に残るのはどこまでいってもコーラサワーと巨乳チャイナ。作品として軸がぶれている。
そういう意味では、第一話を終えた時点での『期待度』は種とかデス種の方がマシだった気がします。
どっちも低空飛行なのに変わりはありませんが。


キューティーハニー
何でテレビ大阪放送なのに、実写版ネギま!と比べてこんなに面白いんだろうなぁ!!(ちょっと待て)
主題歌はワイルド三人娘でイメージ良好。栗の子のボイスが合ってますね。エロいし。
第一話はナニゴトかというぐらいにブルマが無駄に挿入されて嬉しかったです。女子高生のブルマだぜ!?(何
あとハニーの演技もそこそこ良かったし、アクションシーンはややアホ臭いけどそこが良い……。
ハニメーションほどクレイジーで一般人置いてけぼりでもなかったしね。
第二話はキャバクラに潜入とかなってましたけどこれまた楽しみですよ?
でも全話終わってスク水が出てこなかったら泣く。むしろ哭く。


ULTRA SEVEN X
今までのウルトラシリーズとはうって変わってハードSF&ロックな感じ。
でも放送時間帯が時間帯ですし、『牙狼』とか『エコエコアザラク』が好きだった層からしたら大歓迎じゃなかろうか。
第一話を見た感じではナイトシーンが多くなるのかな?と思いつつ、新型セブンのマッチョッぷりに吹いた。ゴツすぎる。
これも視聴決定でございますねー。


キミキス〜pure rouge〜
制作体制が大ピンチだとかいつまで経っても場面画像が公開されなかったとか悲惨な話もありますが、
第一話はフタを開けてみればかなり良かったんじゃないでしょうか。
主人公を『相原浩一』から『相原』と『浩一』のダブルにしたのも正解じゃないかと思います。
しかし第一話からマイスウィートハニー二見さんのキスシーンが来るとは思わなかった……。そして深月が出てこないとも思わなかったorz
い、いいんだよ本命真打大将は最後に出て来るんだよ!!!!!(落ち着け)
とりあえずJ.C.STAFFが『スカイガールズ』との二本体制に耐え切れるのかどうかが心配ですが、視聴決定でありますよ。

……ところで柊のキャラクター、どう考えても腹の中真っ黒ですよねアレ。福山ボイスだし。
きっと映画研究会の裏の顔は某騎士団だったりするんですよ(しません)。


スカイガールズ
新EDのあまりのクソっぷりにリアルタイムで見ていて凍りつきました。
おじいちゃんはこんなことのためにソニックダイバーを(以下略)!!
前のED曲は良かったし画面作りも非常に上手かっただけに、余計に今回のクソ具合が引き立ちますねぇうん。
前まではEDも飛ばさずに見てたけど、今週からは早送り決定です。


……という感じですかね、関西の10月第1週スタートアニメは。
前クールからの引継ぎがスカイガールズとひぐらし解、電王の3本だけとはいえ、
視聴本数が現状10本を超えているのでいささか動揺気味であります。
しかも来週はここに
プリズム・アーク
みなみけ
ef - a tale of memories.
レンタルマギカ
CLANNAD
が入ってきたりしますダムンシットorz
……・何か久々にハードなスケジュールだわうふふふふ。

特に水曜と土曜が鬼なので、ここは何とかしたいところ。
土曜は夜更かしできるけど水曜はしんどいからなぁ……。
HDレコーダーを買うわけにもいかない(金がない)ので、PCで録画して見るとしましょうか。
・8月10日 『死霊のはらわた3 キャプテン・スーパーマーケット


っということで、昼も昼から高校野球を見るでもなく、
『死霊のはらわた3 キャプテン・スーパーマーケット』を見ておりますよ!!

前作『死霊のはらわた2』はゾンビ映画の傑作でしていやまぁ正確に言うなら傑作だった『死霊のはらわた』を徹底的にブラッシュアップしてチェーンソー分を過剰に補給して、ついでにショットガン分も入れたのが『死霊のはらわた2』ですが。

何故か前作(2ね)の最後で愛車や装備品諸々と一緒に暗黒の力の渦に飲み込まれたアッシュ、行き着いた先は多分西暦1300年ごろのブリテンで、アーサー王(聖剣とか聖鞘とかアルトリアとかそういうのじゃない単なるオッサンです)が率いる騎士団と共に暗黒の軍団と決戦を繰り広げると言う、酔っ払った脚本家がついウッカリ3時間で書き上げて、見直すことも無いままノリで提出したダメ脚本が企画を何故か通ってしまったかのようなストーリーなのですよ!!


しかもそれを撮るのがサム・ライミ
スパイダーマンとかスパイダーマン2とかスパイダーマン3とかの、いまや巨匠と呼ばれているあのライミ監督です。
この作品の前に監督したのが『ダークマン』だという辺りで、もうすでに素敵最高絶頂ッぷりは発揮しておりました(声真似の練習してるダークマンつーかベイトンが可愛いんだ)が、そのノリをさらに全力全開フルパワーで加速させてしまったのが『死霊のはらわた3』というわけです。

……まぁタイトルが『キャプテン・スーパーマーケット』と言う点で、誰もが確実にマトモなホラー映画とかそういうのを期待するのはやめてると思いますけども。
ちなみにDVDには劇場公開当時の予告編(英語版)が収録されておりますが、案の定どう考えてもマトモにホラー映画として客に訴求してないなぁ、と思ったとか。雰囲気で言うならアレだ、木曜洋画劇場のノリだ


中世に無理やり放り込まれても、相変わらず切り落とした右腕にチェーンソーを装着して、レミントンの水平2連ショットガンを背中にブチ込み、ゾンビを蹴り回しドツキ回しボッコボコにし、軽やかにチェーンソーを振り回してゾンビをぶった切るアッシュ(途中からチェーンソーの姿が消えますが)の姿は、何かもうゾンビ映画とかそういうのを超越したところにいる感があります。強いて言うなら一人特殊部隊員。特殊の意味が大きく違ったところにありますが。

アッシュ役のブルース・キャンベルは確か前作から6年ほど経ってるハズですが、相変わらず素敵なアゴと素敵なオーバーアクションと素敵なアゴ素敵すぎるアゴで頑張ってくれていて、やっぱこの人あっての『死霊のはらわた』なんだろうなぁ、と思わずにいられません。

ただし。(若干ネタバレ反転)
小さいブルース・キャンベルが大きいブルース・キャンベルをフォークで刺したり箒を脚に絡ませて転ばせたり口の中に飛び込んできたり、大きいアッシュがガリバー旅行記の巨人のごとき有様になったりアッシュとアッシュが殴りあったりするあたりには、果たして自分が何の映画を見てるんだかまったくサッパリ判らなくなりゲシュタルト崩壊を起こして軽い危機感を覚えるわけですが、これも一種のホラー体験だと言えるかもしれません。言えないかもしれません。どっちでもいいや(ぇー)。

……まぁ何ていうか、元々はゾンビ映画のはずなのに、ゾンビと戦ってるシーンが最初だけで、途中からゾンビじゃなくて死霊でもなくてガイゴツの軍団との戦いになったり、でもそれ以上にブルース・キャンベルの一人芝居の方がどう考えてもメインだったりしますし、うん。色んな意味で特殊すぎるんだこの映画。予算不足とかそんなんじゃなくて。

ただし、終盤の攻城戦(あるいは防衛戦)たるや、ロード・オブ・ザ・リングにも勝るとも劣らない面白さになっております。CGとか無しでよくここまでやった!!と誉めたくなるぜ!?
バリスタ、焼夷矢、破城槌、魔改造にも程があるオールズモビルなんかが大活躍する辺りには思わず喝采を送らずにいられないワケですが、何かこう……明らかに間違ったホラー映画の楽しみ方だよねと思わずにいられなかったり。
このシークエンスは全体的にちょっとアクションがモッサリしてるのが難点ですけどね……。いや、香港映画とかマトリックス並にやれとは言いませんけどね。



この作品は、強いて言うなら徹底的にエンタテイメント、あるいはギャグ、あるいはコメディに徹した作品、
正確に言うなら無駄に全力投球した素晴らしきバカ映画だと断言できますので、ゾンビ映画とかホラー映画が苦手な人でも多分これなら大丈夫。
まぁ見終わったあとに何だかよく判らない疲労感に襲われることは確実ですが。
とりあえずブルース・キャンベルの顔はしばらく見たくなくなります。確実に。




あとエンディングの屈指のくだらなさは必見。
ありとあらゆる『脱力』の中でも、トップクラスのモノがあなたを襲うでしょう。
・7月24日 『秒速5センチメートル』
(注意:この感想は7月21日にmixiで書いたものを転載しております)

ということで、『時をかける少女』を見た直後に返す刀で『秒速5センチメートル』を観るの巻。さとっちさんは切なさに溺れて死にたいのかもしれないとか思われそうですが強ち間違いとも言い切れません(ぇー)。

ちなみに書き終ってから読み直しますと、いささかさとっちさんのセンチメンタルが暴走気味で、やや見るに耐えない醜態を晒している気がしないでもありませんが、その辺は温かな目で見てくださると幸いです。そんな目で俺を見るな!!(どうしろと)


まず全体的な感想から。

もしかしたらこれは『One more time, One more chance』のために出来た作品なのかもしれない、と。
それぐらいに曲と映像と物語がマッチしてて、軽くこう意識が遠のきかけました(実話)。
イヤ、別に眠かったからとかいう理由ではなくですね。

とにかくこう、少年から青年になって、大人になって、無くしてしまったものに気付かないことの悲しさや切なさ・やるせなさ……そういうものに気付かされる、といいますか。
本当に大切なものを知っていたのに、どうして僕は忘れてしまってたんでしょうね……。


とにかくもうどの作品も心の琴線をピンピン鳴らして鳴らして鳴らしてくれてですね。
ヤッカイな青春時代を過ごしちゃったりしていた人にはもうある意味で『堪らない』作品であることは間違いなしです。


・第一話『桜花抄』
しょっぱなからやられました。
何ですかアレは。何ですかこのさとっちさんの心の奥底の記憶を揺り動かす話は。
本当に好きな人に、どれだけの時間をかけてでも会いたいという想いがあったんです。あったんですよぅ……orz


・第二話『コスモナウト』
届かない。

届かないんです。

どんなに想っても届かないんですよ一報通行どころかすれ違いどころか思いっきり射程距離が足りてないんですよええ。
相手は手の届かないところにいるのが判っていて、それでもやっぱり大好きで、届けたいのに届かない、それでもやっぱり大好きで大好きで大好きで、一緒にいられるだけで嬉しくて、でも届かないのが悲しくて哀しくて、二人でいるときにもそんな日がありました。

そんなことを思い出して思わず軽めに遠い目になったりした作品ですねコレ。
……あったんですよ信じられないかもしれませんけど。まず自分自身がやや信じられませんけれど。



・第三話『秒速5センチメートル』
表題作にして、一番心をガタガタと揺さぶり倒す作品。
多分こう、人によっては致命傷になりかねない(ぇー)。

あの人は今どうしてるんだろう、俺は今何やってんだろう、何を無くしちゃったんだろう。
日々仕事に追われて、休日はフィギュアのレビューでおっぱいおっぱい叫んでスパロボやってるだけで、
俺は大好きだったあの人の顔も声も思い出せなくなってるんじゃないのか?
昔見ていた夢を叶えることはもう出来ないんじゃないか?昔見ていた夢を覚えてないんじゃないか?
と切実気味に想ってみたりしましたとも。

そして流れる『One more time,One more chanse』。人はこういうのを反則と呼びます(ぇー)。


そんなこんなで、たかだか63分の映像作品に危うく息の根を止められそうになり息も絶え絶え満身創痍、大ダメージを受けるにも程があるだろうと思われても仕方の無いさとっちさんの感想ではありましたが、是非ともオトコノコの皆さん、オトコノコだった皆さん、これからオトコノコになる皆さんには見ていただきたい一本ですコンチクショウ。
コレでダメージを受けたり心を揺さぶられたりしない人はよほど図太いか、よほど充実した人生を送ってさとっちさんの敵と見なされるべき人か、人生がそもそも2桁に到達していない人だけだと思いますゆえに(ぇー)。


あ、あと忘れてましたが映像美は本当の本気で最高クラス。
背景マニアの皆さんには是非ともジックリと見ていただきたいところですね。
・6月17日

ハウスオブザデェェェェェェーーーーーッド2ゥゥゥゥゥ!!!!!!щ(゚Д゚щ)
をサクッと視聴!!
ちなみに一緒に借りてきたDVDが『ハウスオブザデッド』と『プロデューサーズ』なのは一体どういう組み合わせなんだ。


ゾンビ映画というか古今東西のゲーム原作の映画としてみても、史上稀に見るトップクラスのバカ映画に入るであろう前作(上記参照)から、監督も主演も交代しての作品です。
ちなみにアメリカでも劇場公開されず、ケーブルテレビでTV映画として放送された、という曰くつきの作品であり、当然のように日本でも劇場公開されてません。同じ『日本未公開』でも、ショーン・オブ・ザ・デッドとはエラい違いだな!!!

で、監督も交代してて、主役も変わってて、舞台も変わっててどこがどうハウスオブザデッドなんだ(それは前作もだよな)と思ってたら、今回はなんと主役がAMSの人間だったよ!!ワーォジョニー、これで誰がどう考えてもハウスオブザデッドだね!!(何)
無茶な論理だと言われるかもしれませんが、前作に至っては
『劇中で登場するSEGAのロゴ』
『何故か無意味に挿入されまくるゲーム画面』
の二つに、ラストで登場するスーツ姿の男性を合わせて
「ほぅら、これでハウス・オブ・ザ・デッドだYO!!」というごり押しを成功させてましたから今回はだいぶマシですよ!!
何せ前作のゲーム画面をデッドライジングにすれば映画のタイトルを『デッドライジング』に出来るぐらいですからね!!

……世間的にはどっちもどっち、目くそハナクソの世界だというのは内緒です。

今作は冒頭からバカな若者が大挙して登場し、おっぱいも出て「おぉ、これはまさしくウーヴェ・ボルの魂を引き継いだか!?」と思ったんですが、バカな若者達のドンチャン騒ぎは冒頭2分で終了でしたアルェー?
足りないよ!?おっぱいとバカが足りないよ!?

で、お話としては
・死体を生き返らせる実験してた教授がついウッカリ実験に成功
ついウッカリ噛まれて犠牲者第1号に
・レストランのシェフがゾンビに噛まれて居合わせたAMS職員が感染したシェフを射殺(噛んだゾンビは放置
・ゾンビの発生源は大学だぜ!!
・ゾンビいっぱいの大学に特殊部隊と共同で潜り込んで調べてきてくれ!ちなみに夜半には爆撃して大学ごとゾンビ吹き飛ばすからヨロシク
・コマンド?  うつ
       → かくとう
         にげる
・一番頻度が少ないのは「うつ」でした。特に脇役の皆さんは。予算不足か。

ちなみに序盤、大学内で拡大しまくるゾンビの犠牲者の映像は、OPクレジットの合間合間に挿入されるだけでした。
あと10分ほど尺があれば劇中でちゃんと見れたかもしれないのにこれは残念。


……まぁこれ以上はネタバレになるので書きませんが、比較的オーソドックスなゾンビ映画だと思います。

訓練された特殊部隊はツッコミどころ満載で、指揮官が曹長だったり銃を持ってるのにゾンビに格闘戦を挑んでサクッと噛まれたり自分が撃ち殺したおっぱいゾンビと記念撮影したり持ってる銃がホンコン銃(弾数無制限)だったり見かけた人間(ゾンビ)に不用意に近づいてはピンチになったりで、何かもう楽しすぎました。
そうか、前作に出てきたバカな若者達の魂は特殊部隊に受け継がれていたんだネ!!(ぇー

あとは何ていうか、ゾンビの感染力の高さがちょっと面白かったり。
前作ほど元気一杯に飛んで跳ねて走って泳ぐゾンビじゃ無いんですが(そもそもそれが少数派だ)、
その代わりアホほど感染力が高いです。 何ていうか、噛まれて2分で発症ですからね。
ゾンビ映画に付き物の、『噛まれた仲間を連れて』とか『噛まれたことを隠して』とか『治療するために連れて』という、どう考えてもラスト周辺で仲間を涙ながらに射殺フラグのシーンが発生しえません。
ゾンビと戦った→噛まれた→グッバイ!!だもん!!何だこのマッハ射殺の素晴らしさ!
ちなみに序盤、ゾンビに初めて遭遇した特殊部隊員なんか武器を捨てていきなり格闘戦を挑んで噛まれて感染したからつって仲間の特殊部隊員に刺し殺されて、でも死ぬ直前に自分を押さえつけてた仲間に噛み付いて、自分が噛んだ仲間もろとも指揮官に撃ち殺されるという素晴らしさ。
コレだけのドラマがたったの2分で展開されます。超展開ってこういうことだったっけ!!

あぁ、あとゾンビは可愛かったです。
こう、生前の習慣に従うから図書館で本を読んでるゾンビとか、図書館で静かにしろと注意してくるゾンビとか、アメフトのボールを投げてくるゾンビとか!!
何だ、アレか、この映画は萌えゾンビ映画なのかコンチクショウ。


オチは…何というか、どっかで見たオチというか、極一般的なゾンビ映画のオチというか、うん。
まぁ普通のバカゾンビ映画としては平均ラインの出来だったかなー。
……期待していたラインよりずいぶん上にあって、それが何ていうかすごく残念ではあるんですが。
もっと下というか、もっとバカなものを期待していたさとっちさんの心は若干やるせない気分で一杯ではあります。
でも深いことを考えずにボケーッと見る分においては良いんじゃないかなと思ったり。
・6月3日 『ハウス・オブ・ザ・デッド

セガのガンシューティングゲーム『ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド』を原作として、ラジー賞の『最悪監督賞』常連なハリウッドの反逆児というかハリウッドで相手にされない大バカ野郎、ドイツ資産家のボンボンゆえに金に糸目をつけず版権買い取って好き勝手に映画を作ることにおいて定評がありすぎるウーヴェ・ボルが世界に(色んな意味で)注目された出世作デスヨ!!

話としては『孤島でのレイプパーティーに遅れたバカな若者達が漁船チャーター、夜になって到着すると会場に誰もいねえよ!?やべえワケわかんねえけど楽しいぜとりあえず酒呑んでヤっちゃおうぜ!!となってるところに大量のゾンビが襲来、襲われるぜ襲われるぜーよっし船で脱出せずに島の真ん中にある館に立て篭もろうぜ!!』という話です。
……すごく頭の悪い粗筋説明になったけど、本当にこうとしか説明できないんですよネ……。

何せそもそもゾンビが全力で走るわクロールと平泳ぎで泳ぎまくるわジャンプしながら斧を投げつけてくるわで、
殆どのゾンビ役者がゾンビの演技をしてません

ここまで元気なゾンビなんて『ドーン・オブ・ザ・デッド』でも見れないよ!?

登場人物たちもほぼ全てが、ゾンビ映画に必要不可欠な『バカな若者』を抽出して煮詰めて濃縮還元したかのようなバカっぷり。
「この扉を開けたらゾンビが雪崩込んでくるぞ!」って言ってた人間が、扉のすぐ近くでダイナマイトを炸裂させて扉崩壊させたり、銃があるのにゾンビに格闘戦を挑んでアッサリ噛まれたり、何ていうかもう!!もう!!!!!(嬉しそう)
しかも途中まで主人公が出てこないうえ、誰が主人公なのか途中までまったく判りません。
さらに言うなら主人公の活躍よりも、女性陣のおっぱいっぷりの方が目立っていると言う素晴らしさ。
何だろう、この構造欠陥っぷりは(ボルだし仕方ないんだよ)。

戦闘シーンもダラダラと、ギャグでやってんだか脳味噌が99年で止まってるんだか分からない画面グルグルのマトリックス演出が多用され、観ている者を薄ら寒い気分にさせること間違いなし。
単なるバカの若者達が銃を握ったとたんにスーパーソルジャーになり、刀でゾンビを切ったりカンフーでゾンビと戦ったり元気な元気なゾンビを弾丸一発でブチ殺したりします。しかもそれを一人一人に見せ場作って、画面グルグルするもんだからもうね、すごいデスヨ?
ちなみにリボルバーランチャーなのに撃ってるのはグレネードじゃなかったりデザートイーグルだろうがジェリコだろうがMAC11だろうが反動なんて存在せず、実に都合の良い時だけ弾切れになります。途中まではどう考えても無限弾丸銃だったのにな!!
通常のゾンビ映画なら心胆を寒からしめるのが普通ですが、この映画は空気を氷点下に叩き込んでくれます。やったねこれで冷房がイラナイヨ!!

……ここまで来ると何がどう『ハウス・オブ・ザ・デッド』なのかサッパリ分かりませんが、
・画面内に登場する『SEGA』のロゴマーク
・場面転換、戦闘シーン、その他各所で流れるゲーム画面

の二つによって、きちんと『ハウス・オブ・ザ・デッド』になっています。どう考えても無理やりだけど。

まぁ世に数あるB級ゾンビ映画の中でも一際異彩を放ち、B級どころかZ級。
現代に甦った『死霊の盆踊り』と呼んでも差し支えない、時間の無駄もここに極まるクソ映画だと断言できます。
あまりにもクソすぎて面白いので、物好きな人は是非視聴を!!

……ちなみにこのボル、同じくゾンビゲームの傑作『アローン・イン・ザ・ダーク』も映画化し、『ポスタル』の映画化で物凄い批判を喰らったのに、『メタルギア・ソリッド』の監督候補になっています。
あの、小島さん、もうちょっと人を選んだ方が(汗)。
ボルの監督映画に関しては今後も見ていくつもりなので(マゾめ)、また書くかもしれませんよー。