バンダイ S.H.フィギュアーツ
仮面ライダーW ハードボイルダー
さてさてさて。

最終回でやらかしちゃった『仮面ライダーディケイド』で10作目を迎えた平成仮面ライダーシリーズ。
そこからの新しい平成ライダーシリーズを引っ張るものとして一年間を疾走し続け、
我々の心に爽やかな風を残していった『仮面ライダーW』が最終回を迎えてから、早くも一ヶ月が経過しました(9月25日現在)。

当初こそ不安がありましたが、非常に素晴らしいアクションとストーリーは、一年間見続けて本当に良かったと思える会心の作品。
これからの平成ライダーシリーズも、これが作れたスタッフたちなら大丈夫だ!!と確信できるものでした。
高岩さんの円熟味を増したアクションもそうですし、永徳さんのアクセルも素晴らしかった……。

また、この作品で非常に大きな特徴が『バイクがちゃんとアクションしていた』所だと思います。
思い返せば仮面ライダーの乗り物といえばバイク、というぐらいに潜在意識へ刷り込まれているガジェットながらも、
平成ライダー作品での扱いは基本的に酷いものでした。

・仮面ライダークウガ……平成1作目だけあって扱い良好。
 ライダー史上初のイタリア車使用による軽快なアクション、チェイスに加え、バイク自体の交代劇という燃え要素も完備。

・仮面ライダーアギト……扱いまぁまぁ良好。トルネイダー使用での必殺技もあり、玩具はオーパーツレベルの素晴らしさ。

・仮面ライダー龍騎……ライドシューターの 物凄い 中途半端感。
 玩具はライダー打ち上げ機と化し、お子様たちを困らせた遠い記憶。
 さすがにまずいと思ってかサバイブでドラグレッダーとダークレイダーがバイクになってのひき逃げアタックが追加されたものの、
 火に油というかトドメを刺したような気がしないでもない。

・仮面ライダーファイズ……オートバジンさんの 凄い 輝きっぷり。
 間違いなくオルフェノクよりもファイズを殺そうとするマシンガン射撃、
 オルフェノクが変身したファイズをボコる時のノリノリっぷり。間違いなく平成バイク史上最高のバイク。

・仮面ライダーブレイド……「剣崎、スリップストリームだ!!」

・仮面ライダー響鬼……バイクとしては超カッコいいんだけどあまりにも外見にパンチがなくて……。
 ただし『バイク嫌いだけどバイクに乗る特訓をするヒーロー』という、何かもう仮面ライダーの概念をぶち壊した展開は見事。
 飛び降りてぶっ壊さなければもっと良かった。

・仮面ライダーカブト……さすがにまずいと思ったのか玩具的ギミックあふれる2大マシンが登場。
 中盤からめっきり消えたマシンゼクトロンはそっとしておこう。 あ、SHFでガタックエクステンダー出してください。

・仮面ライダー電王……確かに乗ってることは凄く乗ってるんだけどそれってお前、デンライナーの運転席扱い……。

・仮面ライダーキバ……俊樹先生もうちょっと玩具販促展開とか考えてあげてください。ブロンブースターェ……。

・仮面ライダーディケイド……ひき逃げアタック専用武器。バジンとサイドバッシャーは輝いてたよ!!

……まとめてみたら何かものすごく悲しい感じになりましたね。
勝ち組としてはクウガ、アギト、ファイズ、あとカブトぐらいでしょうか。4勝6敗て凄いなオイ

そんな感じで『仮面ライダー』でありながらバイクの扱いが悪すぎるという状態をぶち壊すべくなのか、
バンダイさんが三条先生によっぽど口を酸っぱくして言ったのかは分かりませんが、W劇中ではバイクが素晴らしい活躍を果たしました。
ユニット換装ギミックによってリクから空と海へも使用シーンの幅が広がり、リボルギャリーからの発進シークエンスもカッコよく。
劇場版でも最高クラスのバイクアクションを魅せつけてくれまして、久しぶりに『バイクの欲しくなる作品』だったなぁと。
いえ、それ以前にバイクが一般発売されてないディケイドという作品の扱いについて審議する必要がありそうですが。
アレはまぁ魂WEB限定で出るけどねギリギリギリ……。

で、まぁ今現在『出してる商品の3割ぐらいは担当者の趣味で出来ています』と言っても外れちゃいないだろうバンダイのコレクターズ事業部アイテムですが、魂フィーチャーズでの試作展示から半年ほどの時間を経て、やっとこさハードボイルダーが発売となりました!!!
魂フィーで試作展示を見た時の歓喜を思い出しつつ、それゆえに時間がかかっちゃったというか、Wの総括的な部分も踏まえてからレビューしたかったというか(苦笑)。

何はともあれ、サクサクとレビューでございますよ!!!
車体全体を軽くグルっとな。
スケールはフィギュアーツ準拠なので、1/12ぐらいかな?
形状の再現性はかなり良い感じで。タイヤは回転してしまうので、車輪止めパーツが付属しています。

グリーンの塗装が、期待していたよりも安っぽい印象でちょっとガッカリですね。
……というか、前半分と後ろ半分との差が大きすぎて……。
ナンバープレートもランプも塗装されてないんですよねーこれはちょっと。うむぅ。
こういう感じで見るとものすごく出来が良さそうに見えませんか(何)。
コンソール部分は造形こそあるものの、塗装やシールは無しという残念感。
このへんはもうちょっとこだわって欲しかった……。
前後は分割可能になっており、魂WEB限定のブースターユニットタービュラーユニットを接続可能になっています。
保持力は割とカッチリしており、そう簡単に前後がバラバラに、ということはありません。

……あれ、スプラッシャーは?(そういうこと言ってると魂フィーさんがフィギュアーツサイズのリボルギャリーとセットで出してくるぞ)
やっぱり疾走シーンが似合うなぁ……。
ランディングポーズだと全く保持できない(特に車体傾斜させると)なので、di:baseのアームを使って固定してます。
……いやどんだけ万能なのこの子
車輪止めを使わないとウィリーシーンとかは再現できません。残念ながら、アームなどを使って固定する必要がありますね。

また、SHFサイクロンジョーカーには握り手が付属していないため、SHFサイクロンジョーカーエクストリームから流用しています。
……これで飾るとCJXがちょっと悲しいことになるので、最終回のツインマキシマムドライブなキックポーズででずね(ぇー

また、CJX持ってないよ!!と言う人は、
・サイクロンセットのメタルシャフト持ち右手
・仮面ライダースカルの銃持ち左手

を流用してもいいですね(ハードル高いわ)。
何気に映画で初めて披露した、ランディングでのトリガーマグナム使用&マキシマムドライブ。
残念ながら不発、というかヒートドーパントのバイクを破壊するだけでしたが、いやぁカッコよかった!!!!!
マスカレード(フェイク)とやりあうときはヒートトリガーだったかなぁ……と、テキスト打ちながら不安になったけど確かめる手段がないのでこのままで!!!

しかし劇場版Wのバイクアクションは、『仮面ライダー THE FIRST』『仮面ライダー THE NEXT』の功績あってのものです!!
みんな食わず嫌いせずに見ようぜ!!!!!
もちろんジョーカーも搭乗可能。
ただしSHFジョーカーには握り手が付属していないので、魂WEB限定のスカルから両手首を流用する必要があるのがなんとも……!!!
しかし劇場版での風都タワー殴りこみシーンを再現するには必須のアイテムだけに、これは絶対に押さえておきたいところです。

まぁこの後ハードボイルダーはマスカレードたちのところに特攻させられるんですけどね(酷)。
当然のように購入済みですスカルボイルダー!!!
っということでレビューはもうちょっとお待ちください。
っということで、SHフィギュアーツのハードボイルダーでした!!!

正直、価格を考えるともうちょっと頑張って欲しかったなぁ……というところではありつつも、
しかしバイクの扱いがアレだけ悪かった平成ライダー作品群を振り返れば、出してくれてありがとうというべきか(苦笑)。
ちょっと悩むところではありますが、フィギュアーツのWを乗せてアクションシーンを再現出来るのは非常にありがたいので、
「まぁこれぐらいで勘弁したるわぁ!!」という評価にしておきましょうか(何)。

しかしプレミアムバンダイに関しては、とりあえずはタービュラーユニットだけでいいかなぁ……。
ダッシュブーストユニットが全部分離できたらよかったんだけどね、どうもなさそうなのでちょっと悩む。