バンダイ 魂WEB限定
S.H.フィギュアーツ 仮面ライダーエターナル
さてさてさて。

平成仮面ライダー作品の劇場版は数多く作られているものの、
そのなかでも間違いなくトップクラスの完成度と面白さとかっこ良さを兼ね備えた、まさに『傑作』と呼ぶにふさわしい作品、
それが『仮面ライダーW FOREVER AtoZ 運命のガイアメモリ』だと思います。
いや、私見と愛情補正バリバリですけども、何回見ても飽きないしカッコ良さに涙が出るし手に汗握るって大したものだと思うんじゃよ…!!!!

66分間という上映時間ながらもその短さをまったく感じさせず、でも勢い任せに突っ走るだけの性急な映画でもなく、
ペースを緩めるべきところはゆったりとさせ、疾走感あふれるところは全力全開であり
緩急の付け方も見事ならば、登場人物みんなが『カッコイイ』という……。
テレビシリーズのクライマックス時期にうまいこと話を入れることが出来たのも大きいでしょうが、
間違いなく過去の映画作品とは一線を画する、スペシャルな作品でした。
そらBDで3回見て6回泣くっつーんですよ本当にもう。

で、その『AtoZ』で敵役として君臨したのが、SOPHIAの松岡充さん演じる大道克実とその仲間たちの集団『NEVER』であり、
彼らが変身するドーパントであり……そしてこの、仮面ライダーエターナル。

もともと仮面ライダーWという作品においては仮面ライダーVS仮面ライダーという構図は(ほぼまったく)無く、
仮面ライダー同志が戦うというシチュエーションは劇場版などでのごく限られたものになるのですが、
『MOVIE大戦2010』ではスカルに扮したダミードーパントとの戦いだったのに対し、
本作ではまさに『本物の仮面ライダー』同士の戦いになるわけでして、否が応にもテンションは上がります。

T2以前のガイアメモリをすべて作動不全に陥れるマキシマムドライブに対して為す術の無いダブルとアクセル。
そこへ現れるスカルの幻、そして……という続きはBDで、と言いたいところですがみなさんもうすでに見てますよね(断言)。

……いかん、物凄く前置きが長くなりました。


で、そのAtoZに登場したライダーとしては仮面ライダージョーカーが昨年夏の魂ネイションで先行販売、
その後受注販売となってもうすでにレビュ^ーさせていただいたわけですが、
エターナルもまた魂WEb限定で8月から受注が開始され、BD・DVDの発売に合わせて手元へ到着いたしました。

当然ながらBD見ながら開けてブンドドしていたわけですが、コレは熱が冷めないうちにレビューだな…!!!ということで、
前置きの長さとは裏腹にさくさくっとレビューです。
まずは恒例の全身ぐるり。
基本的にはWのボディと共通部分が多いんですが、カラーリングの違いや青い炎のような紋様、
胸部・右上腕・左太ももに追加されたメモリスロットホルダーがプロポーションにうまくメリハリを与えていますね。
引き続きまして上半身。
手首部分や上腕に施された青い紋様は綺麗ですねー。
Wと比べてマッシブな印象のエターナルですが、部品個々はフィギュアーツのWと共通のため、
メモリスロットホルダーでシルエットにボリュームを出してるのが分かります。
頭部は物凄くカッコいい作りになっており、アカレンジャーと同じ構造(左右が眉間部分で繋がっている)複眼も丁寧に立体化。
ホーンクラウン中央部分の赤いOシグナル部分の塗装が、少しだけはみ出していたのが残念ですが、非常に雰囲気は良いですね。
劇中の印象だと目の縁取り部分が全体的に黒いんですが、こちらはこちらでオッケー。

後述するマントを装着する関係で、ちょっと首が長い印象も受けますが、まぁ許容範囲かなと。
エターナル最大の特徴の、ガイアメモリ装填ベストを装着した胴体部分。
ベストのメモリスロットはクリアパーツは中空部分こそ再現されていませんが、非常にシャープなモールド。
このベストがあっても可動範囲に制限は追加されていないのが嬉しいところです。
基本的な可動範囲はフィギュアーツのWの準拠。
表面の質感がツヤ有りながらもシックな印象なので、触ってて手への吸いつき感が良い(笑)。
エターナルでもう一つ印象深いマントも付属していますが、
コレが完全PVCの1パーツ成形な上に肩をがっちりとホールドする形状なので、全身の可動範囲がほぼ死亡します
エターナルはどちらかというとマントを装着しているシーンのほうが多かったので、これはもう本気で残念仕様。

特に最近ではfigma仮面ライダーウイングナイトでの見事なマント作りが印象深いので、
バンダイさんもうちょい頑張れよ、しかもWEB限定アイテムなんだから……と思わずにいられません。
雰囲気はいいんだけどねぇ……あまりにも勿体無いといいますか。自作するかなぁ。
映画を見て急遽用意したというサムズダウンの手首パーツは何故か左側だけ。
左側でサムズダウンしてるのって「あばよ、過去の仮面ライダー……」のシーンだけなんですが、
このシーンだとマントを装着しているのが正しい上に、マントがあると腕をこの位置まで上げられないという、
何かもう「ど な い せ え と」と言いたくなるような残念っぷりです。
五代雄介じみたサムズアップにすることもできますがなんだろうこの強烈なまでの違和感(笑)。

ちなみに余談ですが、ライジングマイティとかアルティメットを並べてサムズアップ祭りしようかと思ったけど面倒だったのでやめたという(ぇー)。
あんまり印象にないけど構えポーズ用の手首は左右ともに付属。
しかしナイフ持ってるシーンとかのほうが印象深いので、バリバリアクションさせられるマントが欲しかった……。
エターナルの主武装であるエターナルエッジはPVCパーツながらも良い造形と塗装なんですが、
トリガー部分に指を入れられないがっかり仕様……。
しかもトリガー部分に人差し指がかからないため物凄く握りが浅くなります。
何かこう、もうちょいこだわってくれませんかねぇコレクターズ事業部さん。
まぁ確かに、この部分にかけられる指を……と思うと作り起こしが必要にはなるとおもうんですが。

どうしても気になる人は人差し指と中指の間の部分にデザインナイフで切れ込みを入れて、
人差し指だけ微妙に独立させるぐらいしか無いですね。実に悔やまれます。
逆手持ちにさせると握りの浅さはまだ気にならなくなるかな。
や、劇中で逆手に握ったシーンというと、クライマックスのWフォームチェンジ連発でエターナルさんフルボッコにされるあのシーンぐらいしか無いんですががががが。
劇中でジョーカーと戦うシーンではマントがあったので、あくまでもイメージですが。
いやしかし本当にジョーカーかっこいい……そりゃBDで『運命のジョーカー』流れだしてからかっこ良さのあまりボロ泣きですよ!!!!!(落ち着こう)
AtoZのライダーといえば、なジョーカーと合わせまして。
この画像のために改めてジョーカーさん触りましたが、いやぁ本当にカッコイイ……(うっとり)

そしてBDを2回3回と見ても完膚なきなまでの悪役を演じた松岡さんとエターナルは、スピンオフ作品で再登場決定。
NEVERの面々も再登場するということなので、須藤元気のあの素晴らしいオカマ演技が見れるかと思うと今からテンションが上がりまくりますね!!!)ぇー

ともあれ、魂WEB限定の仮面ライダーエターナルでしたー。
本体の出来は良いだけにオプションの出来のアレサ加減がより一層残念というか、
『もうちょい細かいところに気を使えよコレクターズ事業部。これ店頭で現物チェックもできねえんだから……』
と言う言葉はかけておきたいですね。
コレクターズ事業部というブランド、フィギュアーツというブランドを信じて送料負担も厭わずに発注かけてるワケなんで、
もうちょいしっかりと考えて作っていただきたい……。
いやまぁ、劇場版限定のライダーのアクションフィギュアが出るなんて3年4年前までなら考えられなかったことなんで、
ある意味では贅沢な文句なのかもしれないけど、ね。