バンダイ ROBOT魂 <SIDE MS>
RGM-79SP ジムスナイパー2
さてさてさて。

ガンダム作品群に登場するMSの数が今現在どんな感じの膨大な数量にふくれあがっているのかはもう考えたくもありませんが、
立体化される機体がどういう基準で選ばれているのかは結構物凄い謎になっております今日この頃。
人気がある機体は多くても、構造上・デザイン上の問題なのかプラモ化されなかった機体はそれこそ山ほどありまして、
そりゃガンプラキット化希望アンケートが模型雑誌の企画として定期的に開催されるよなぁ……と毎回思いますね。

1/100では揃わなかったGガンダムとWガンダムの主役5機、アシュタロンだけ1/100では完璧にハブられたガンダムXなどの、
主役勢にも恐ろしく情け容赦なしだった作品もありますし、Vガンなんかは終盤のザンスカール機が異形過ぎて、ドムットリアぐらいしか出てませんしね……。
そう考えるとダブルオーと種とデス種はまぁキット化に恵まれまくったなぁ、とやや感慨深くなりつつも、
積みプラモの箱の様子をみるとあぁぁ胸が痛い。胸が痛いけど作る暇が無い。

そうなってくると必然的に『じゃあ最初から完成してるROBOT魂でいいんじゃね』となるのはごく自然な流れであり、
最近はそっちにも手を出してより一層エライこっちゃになってるわけですが。
……あぁ、言わずとも分かりますねそうですね。


で、そのROBOT魂を作っているのが、いろいろな方向に手を広げすぎてどこへいくのか分からない、それでも確実に言えるのは
『いや、君たちちょっと趣味に走り過ぎだ!!!』なバンダイコレクターズ事業部。
担当者が趣味で作ってる感が全開すぎるラインアップは我々のツボを抑えつつ、
それと同時にお財布をゴリゴリこじ開けてくれるところもあって非常に、こう、困る……(頭を抱えつつ)。

んで今回のリリースは『全世界待望の!!!』と言い切ってもいいでしょう!!!のジムスナイパー2です。

一年戦争当時のGM系機体としては最高クラスの人気と性能を誇りながらも、
今まで一度も立体化されてこなかった悲運の機体。

初登場したポケ戦の中での扱いがひどすぎたからなのか、なんとなく構造が面倒そうだからなのか、
ジムコマンドからの金型流用が効きそうで効かないあたりの面倒さが邪魔をしていたのか、どれが原因とはわかりませんが、
ゲームなどで大活躍しても聞こえてくるのは『B-CLUBから出るよー』『食玩で出るよー』……違うねんそれは違うねん。

「うちらは!!1/144ぐらいで遊べるやつが欲しいのー!!手軽に変えるのが欲しいのー!!」

……いやもう本当に、心の花が枯れてデザトリアンにならなかったのが不思議なぐらいに何度も絶望させられてきたわけですが、
今回ホビー事業部を出しぬいてコレクターズ事業部がやってくれましたROBOT魂での立体化!!

コレも多分間違いなく、コレクターズ事業部の中の人がホビー事業部にブチ切れて、
「もういいよ俺らが作っちゃおうぜ!!!」という流れがあったに違いありませんよ、ええ。もう本当に。

ポケ戦に出てくる機体のリリース情報が全く聞こえてこない中での突発立体化な辺りに不安は尽きないものの、
とりあえず今回のリリースを両手を上げて大喜びしつつ、サクっと購入させていただきましたー!!!
まずは付属品をサックリと。
狙撃用ライフルとシールド、シールドマウント、ビームサーベルが2本と握りこぶし、サーベル握り手、平手、ライフル握り手が付属しています。
あとは魂BASE接続用の股間ジョイントパーツですね。
まずは恒例の全身ぐるり。
GM系としては破格の大水力を感じさせる背中と脚部のスラスターが目を引きますね。
カラーリングは濃紺と水色の組み合わせ、というポケ戦仕様。
上半身はこんな感じで。
頭部のアンテナは硬質パーツになっていて、シャープさは文句なしですが破損がちょっとだけ怖い。
腕の可動範囲はこんな感じで。
肘はデザインのシンプルさもあって180度近くまで曲げられます。
肩には上方への跳ね上げ軸が設けられています。ただし前後へのスイングは殆どなし。

(画像ロールオーバー)

(画像ロールオーバー)
頭部はかっちりした出来ですね。
バイザー部分には可動部があり、差し替えなしで狙撃モードへ移行できます。
首は二重関節でグリグリ動きますね。ちょっと襟足部分が首周りのガードに干渉しますが。
脚部の可動範囲は非常に広く、腰アーマーがシンプルなこともあって180度の開脚も可能になっています。
バックパックはZガンダムで登場したネモに強く影響を与えたんだなぁ、という感じのデザイン。
機体中心線に沿って大型のバーニアを2基、というのは一年戦争当時でも珍しいレイアウトですね。
板状のリアアーマーにはビームサーベルのマウントが2個。
刀身の差し込み軸を使ってマウントする形式なので、あまり保持力は高くありません。
GMスナイパー2の武装といえば、の狙撃用ライフル。
しかしコレも結局実体弾なのか、ビームなのかどっちなんだろう……。
手首の可動範囲はそこまで下方に振れないので、普通に構えさせるとこんな感じに。
ショルダーストックがあるものの、肩付けするタイプの機体じゃないですから仕方ないか。
立膝での狙撃ポーズも再現可能。
脚部が意外としっかり接地してくれるので、安定感がありますね。
感心したのは、シールドを左腕に装備させた状態での狙撃ポーズだと、
シールド上部の切り欠きがちょうどバイザー部分に干渉しない構造なところ。
身体の殆どをシールドで隠しつつ、ライフルとバイザーは何も制限がない、という辺の作りは本当に上手いなー。
肩関節には先述したように情報への跳ね上げ軸が設けられているので、
サーベルでの剣戟アクションが非常に決まりますね。スナイパーだけど。
ライフル装備した状態でのサーベルアクションはフレームに収めるのが難しいですが(笑)。
個人的にはこういう、腰の後ろにサーベル装備の機体だと逆手持ちの方が似合う気がするのです。
なんとなくだけど【チャールトン・ヘストンが乗ったら絶対にこういうポーズとるだろうなぁ】と思ったり。
全米ライフル協会の広告塔みたいだけど気にしないように!!!(何
っということで、ROBOT魂のジムスナイパー2でしたー。

装備品がシンプルすぎてライフルかサーベルでしか遊べない(他に一年戦争の機体がないですしね)という不満点はあるものの、
それ以外は全く文句なし。
待望も待望のジムスナイパー2初立体化としては十分以上に合格点でしょう!!!ありがとうコレクターズ事業部!!!

そして何やってるんだホビー事業部!!!!!(憤怒の表情で)


とりあえずはホワイトディンゴ隊仕様のジムスナイパー2が発売されるのが確定してるだろうなぁと思いつつ、
ポケ戦の機体もリリースして欲しいところです。 HGUCで他の機体が出ちゃってるから難しいかもですが。