バンダイ MG 1/100
ボール Ver.Ka 限定クリアパーツ付属版
さてさてさて。

バンダイの1/100スケールガンプラのスタンダードとなっているマスターグレードシリーズといえば、
『出来が良くて、よく動いて、パーツ数がやたらと多く、組み立てに壮大な時間がかかる』
というのが皆様の共通認識だと思います。
さとっちさんもかなりの数のMGを組んできたような気がしますが、大体もう組み上げたらぐったりしてしまい、
シール貼るとか勘弁してくださいよ……となってしまったり。
特に社会人だったりすると、1ヶ月に1体作るぐらいが関の山じゃないでしょうか。

なのでついつい1/144に流れてしまうわけですが、それでもやっぱりMGシリーズはそれはそれで魅力的なんですよねぇ……。

で、そんなMGシリーズを含めたガンプラが今年で30周年ということもあり、
MGシリーズでキャンペーンが展開されています(10年3月現在)

キットの外装パーツランナーをクリアパーツにしたものが一枚付属し、
メカニックモデルっぽく組み上げることができるようになる、というこのキャンペーン。
中には当然微妙なのもあったりしつつ、それでも一定の購入動機にはなるんだよなぁというのを痛感しておりますが、
特にこのキャンペーンが威力を発揮しているのがこのボール ver.kaでございます。

Ver.Kaフォーマットと言うことで、カトキハジメ監修により尋常ならざる情報量と出来になっているボールですが、
このキャンペーン適用のパッケージが店頭に並ぶと、
「いまだかつてこれほどまでボールが人気を博したことがあったろうか!!!」
と叫びたくなる勢いで、店頭からガッツンガッツン消えていきましたinヨドバシカメラ梅田店。
いやもう本当驚きましたアレほどボールをプッシュしてる店頭初めてだよ……。

っということで、サックリと組んだボールのレビューでございます。
まずは恒例の全身グルリですが、基本的には左右対称なので5面だけで。
1/100ということもあり、結構ボリューム感があります。
キットには密度満点のデカールなどが付属していますが、
貼り込んでいくのはしんどいので今回は使用していません(たまには正直にね)。

使用しているベースはキットに付属しており、トラス状のフレームでボディ下部を支える構造。
ただ、このベースが付属するためなのか、フライングベースを接続するためのダボ穴などはありません。
まぁダイナミックなアクションを取らせたりするわけでも無いので、別にいいっちゃいいんですが。うーん?
アームの爪部分にはちゃんと滑り止めのモールドが。
アーム後部の赤いケーブルはビニールパイプで再現されています。

アームの基部は軟質パーツですが、保持力には少々疑問がある感じ。うちのは左側が厳しいんですよねー。
下部のアームは180度近い可動範囲があり、折りたたんでしまうことも可能。
折りたたむと、昔懐かしいボールのスタイルに近くなりますね……。
クリアパーツは本体横のサブカメラ(?)と、本体正面のハッチ部分に採用されています。
コクピットハッチは開閉可能で、内部にはちゃんとコンソールと合わせてパイロットが。

(左画像ロールオーバー)
ボールの唯一と言っていい武装である180mmキャノンは回転・上下可動が設けられています。
キャノン基部にはギア状のモールドが有りますが、可動ギミックには特に関係がありません。
ボールの外装パーツを外すとこんな感じで、
内部フレームというよりは、『本体』がきっちりと作りこれており、実に見ていて気持ちが良いです。
金色の部分は軽くガンダムマーカーで塗装してアクセント付けした箇所。
球体のボディを組んで、その上にフレームを貼り付けていくきっと設計になっており、
実機があったらこうなるんだろうなぁ、と思わされる構造なのが組んでて楽しいポイントでした。
で、今回ボールを購入した最大の理由であるところの『ガンプラ30周年記念クリア外装パーツ』を使った状態がこちら。
外装パーツがランナー1枚に収まっている関係で、
ヤケを起こしたとしか思えないぐらいのクリアパーツ比率になります(笑)。
アーム基部(本体下部)もクリアパーツなんですが、内部構造が一切再現されていないため今回は使用していません。
というか、これでもあと3割近いクリアパーツが残っておりましてですね……。

もともとマスターグレードシリーズは内部構造が作りこまれているキットが多いですが、
その中でも屈指の作り込みであるボールさんだからこそ、この外装パーツが活きますねぇ。
もともと外装パーツの内側には、構造材や補強材のモールドが入っているというのもまたポイント高し。
まぁ本来これが正しい使い方だよね、ということで、通常の外装パーツとのハイブリッドで(笑)。
しかしこれはあれですよねー、昔発売されていたメカニックモデルが欲しくて仕方が無かった、
オールドファンの心の琴線をくすぐりまくりますねぇ……。

ちなみに現実の軍用機でも、空母サンディエゴ博物館で展示されているF-14(退役済み)みたいに、
外装の一部が透明になっているものもありますから、
博物館で展示されているジオラマを作ってやってもいいですねー。
っということで、マスターグレードのボール Ver.kaでしたー。
組み上げにかかった時間は2時間もなく、ガンダムマーカーでちょちょっとアクセント部分を塗ってやるだけでも大満足。

まぁボールが好きな人は、という条件こそ付きますが、
手軽に組み上げるも良し、デカール貼り込んだりしてガチっと組むも良し。
クリア外装があることでさらにプレイバリューが広がりましたので、
何かサックリ組めるマスターグレードを……と探してる人にはオススメですよー。