バンダイ HGUC 1/144 機動戦士ガンダムUC
MSN-001A1 デルタプラス
さてさてさて。

劇場での先行上映がスタートし、初日からいい感じの状況となっていたガンダムUC第三話『ラプラスの亡霊』ですが、
第二話ラストでちらっと登場したデルタプラスも活躍するパラオ攻略戦に加え、
ラプラス残骸でのシナンジュ強襲戦というクライマックス級の戦闘シーンが2個あったこともあり、
濃厚すぎるほどの情報量に大満足。
BDの限定版も買ってきて、皆様よりも一足早く4回目の鑑賞を堪能しまくっております。

んで、さすがにコレを観たからにはレビューというか組まなきゃいかんよなぁと言う事で、
土曜の晩に帰ってきてから組んでたのがこのデルタプラスです。
半年放置してましたが、放置じゃなくてこの日のために温存していたんですけどね!!!(キリッ)
まぁいつも通りシールは目だけ、スミ入れとかゲート跡の処理は無しの完全素組でお送りします。


Z計画において開発されながらもムーバブルフレームの強度問題を解決できなかった為に、
非可変機『百式』として完成しグリプス戦役・第一次ネオジオン戦役を戦い抜くこととなったデルタガンダムではありますが、
その百式が蓄積した実戦運用データと、Z計画から生まれた可変機たちの技術を再投入して完成したのが本機です。

ガンダムUCエースの2号に載ってた『デルタの系譜』ではUC0092時点ですでに完成しており、
アムロの乗機としてロンド・ベル隊への配備を要請していたものの、
上層部の「あんま戦力持たせたくないよねー」という判断で却下されていた、というエピソードもあったり。

それからずーっと倉庫で眠っていたものの、ガンダムUCの0096年になって、所属MS部隊が全滅に等しい大損害を被ったネェル・アーガマへの補充として配備、リディ・マーセナス少尉の乗機となりました。
他の主力配備MSと一切の互換性がない規格外の機体ということもあり、体の良い厄介払いな気もしますが、
この機体があったからこそミネバが地球に降りれたんだよなーとか思うと色々感慨深い。
まずは恒例の全身ぐるり。 基本的に左右対称デザインなので5方向です。
ちょっとプロポーションの取り方が硬いかな?もうちょっと色気のあるラインがあれば良かったんですが。
上半身はかなりマッシヴな印象。
色分けに関してはほぼ問題なしですね、鎖骨部分の白パーツもちゃんと白成型色で再現されています。

首はこうしてみると違和感ないんですが、かなり首パーツと頭部パーツが密着しているので可動はほぼ死んでますね。
軸があと0.5mmぐらい長くなるか、首パーツのトップ部分がもうちょっと細くなっていれば良かったんですが。
腕と時間がある人は首のボールジョイントだけ伸ばしてやるといいかもです。
カメラアイはクリア成形のゴーグルパーツを、ツインアイに被せる形式。
ツインアイの部分はメタルシールで赤・青・銀の物が付属しています。今回は劇中どおりに赤シールで。
銀のメタルシールを貼った上で、ゴーグルパーツをクリアレッドで塗るといい感じになると思いますが、クリアレッドが手元になくてね……。
肩の可動はこんな感じで。
肩アーマーが変形ギミックのために独立パーツになっているので、フィンが張り出した上腕(というか肩関節部)でもコレぐらいまでは上げられます。
肘はほぼ90度まで、手首はボールジョイントですが軸のストロークが長いので、ちょっとした引き出し式関節っぽくも。
背中はバックパックもスタビレーターも無いシンプルなデザイン。
脚部はどう見ても百式ですね。
さすがにスネの後部などは可変機らしくフィンなどがありますが、基本デザインというか意匠は変わらず。
腰も基本的なデザインは百式とほぼ同じ。
サイドアーマーが長くなっているのと、フロントアーマーが小型化されているぐらいかな。

膝関節は可変ギミックの恩恵で結構よく曲がります。
膝の後部に動力パイプがあるんで、見た目としてはあんまり曲がらない印象なんですけどね(笑)。
ロングビームライフルはリゼルの物に似ていますが全くの別物。
百式のものともまたちょっと違いますが、強いて言うならロングメガバスターの面影があるかな?

ライフルの握り手にはダボが設けられているので、武器がポロポロ落ちたりしないのが好印象ですね。
……シールドの先端部分を表裏間違えて接続したまま撮影してしまった事に気づいてレビュー作成中に頭を抱えつつ、
それでも再撮影をしなかったさとっちさんは『筋が通った男』だと思います(キリッ

ともあれシールド先端部分にはビームサーベルが2本(後ろ側)とグレネード2門(前側)、中央部にビームキャノンの砲口が。
ビームサーベルのパーツは残念ながら完全固定で抜刀できません。ちょっと惜しい。
ビームサーベルは懐かしいテイストの青いタイプ。
センチネルシリーズの、というかZプラスの系譜でもあるんだなぁと実感しますね。
ウェイブライダー形態への変形に使わないパーツはこれだけ。
胴体部分はごっそり交換する形になります。
変形させるときにはここまでパーツをバラバラにします。
もはや差し替え変形というよりも『組み換え再構築』に近いですね、うむ……。

ちなみに脚部パーツは膝アーマー外したりスネ後部のフィンを外したり擦る必要がありますが、
さすがにそこまでは写せなかったのでご容赦ください。無理。
組み換え自体はリゼルのひではなく面倒ですが、そこまでストレスはたまらないウェイブライダー形態。
機体形状はさすがにバッチリまとまっており、イメージ通りの薄さに仕上がっています、
上面はユニコーンを乗せることを念頭にデザインしたらしく、非常にシンプルな構成なのが面白い。

……実際にユニコーンを乗せようとすると本気でイライラ棒になるので余りおすすめできませんが。
裏面は結構ゴチャッとした印象ですが、大気圏突入機能は保有しています。
ZプラスC1と同じで、ショックウェーブをちゃんと形成できる機体形状(とウイングバインダーの形状)がキーになるようですね。
ただし、Zガンダムみたいに大気圏突入しながら機動するような変態じみたことはできないようで。

ビームライフルは機体下面のシールドにマウントしていますが、ウイングバインダーのパイロンに装備させることも可能。
パイロンにはそのための穴も設けられているので、ミサイルやプロペラントタンクなどのオプションを自作するのも面白そうです。
ちょっとモデルグラフィックスとかの紙面イメージで撮影してみました。
影がマイルドになるとといい感じになるなぁ……。
小説でも印象深かった、男同士の約束のシーン。
本当ならユニコーンはビームガトリングガンを持ってるんですけどね……っていうか何故にギラ・ズールの親衛隊機に付属させなかったんだ……。

ともあれHGのデルタプラスでしたー。
出来の方はもうちょっとライン取りの固さが何とかなれば……とは思いますが、
それ以外はまぁ満足かな。何よりもデルタガンダムというロマンが結実した機体の立体化は嬉しいですよね。
第四話(秋公開・販売予定)でも活躍するのが分かっている機体なので、次の劇場限定プラモはこれかなー。