バンダイ 1/144 HGUC
MS-18E ケンプファー
さてさてさて。

世は『機動戦士ガンダムZZ』のブルーレイBOXの発売決定とかでにぎわっている気もしますが、
さとっちさんが何よりも待ち望んでいるのは『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』のブルーレイ化。
未だにアレだけは覚悟を決めて見ないと泣けて泣けてどうしようもない、覚悟を決めても泣けて仕方の無い作品であり、
『機動戦士ガンダム』というタイトルの作品の中でもトップクラスの作品であると確信しております。

そんな中でも第5巻、圧倒的な戦闘力で連邦軍のスカーレット隊をあっという間に全滅させ、
駐留軍のプチモビを破壊しまくりながらアレックスとの戦いに赴いたこのケンプファーは、見せ場こそ短時間ながらも非常に強烈な印象を叩き込んでくれました。

薄い装甲に強大なスラスター出力、大量の実体弾火器兵装を携えて敵地を蹂躙する、まさしく『強襲型モビルスーツ』の真骨頂。
残念ながら本来の目的であったアレックスの破壊には失敗しますが、ポケ戦を代表する機体であると言えましょう。

で、今回のはHGUCで発売されたケンプファー。
アレックスが発売されてから3年ぐらい音沙汰が無かったので、もう出ないものとばかり思っておりましたが無事に発売されました。
……いやまぁ楽しみにしてたといいたいなら、造り上げてからすぐにレビューするべきだとは確かに思いますが!!!!!
っということでまずは全身グルリ。
いつものHGUCで1/144スケールですが、装甲がカウル状に膨らんでいるため、結構なボリュームがあります。
背面に集中して配置された大型バーニアは、『強襲型モビルスーツ』という機体の特性を存分に主張していますね。

バックパックの左右から生えている半円形のフックはジャイアント・バズのラックです。
今回も今回とてスミ入れなどは一切施していないシンプルな作りなのでちょっとお見苦しいかもしれませんが。
教条主義的に何でもかんでもモールドにはスミ入れ!!というのはちょっと違うと思うんですね。
スミ入れしなくてもその面自体が持ってる情報量や、モールド自体の深さがちゃんとしていれば、そんなに悪くは見えないんじゃないかと思っているんですが……。
腕・肩の稼動範囲は結構広く、肩アーマーがボールジョイント固定なので多少の無理も吸収してくれます。
フトモモ後ろから下方へ伸びるスラスターブロックのため、膝関節の可動範囲はそれほど広くありません。
とはいえ、腰アーマーが無いというのも特徴なので、屈伸に目をつぶれば脚部全体の可動範囲はジオン系MSの中でもかなり広い方かと思います。
付属品の一覧はこちらで。
ジャイアントバスが2挺、ショットガンも2挺とストックパーツが2本、ビームサーベル2本にシュツルムファウストも2本、チェーンマインが1個となっています。
銃の握り手とサーベルの握り手が左右各1つずつと、左平手が付属しています。
フル装備状態は何と言うか、弁慶じみたガッツリ装備っぷりがステキすぎる。
ショットガンは2挺付属。 ストックの有無が選択可能となっています。
グリップのみのものと、グリップ&ストックのものを差し替えることが出来るので、二挺ショットガンのときはストック無し、などを選べるのが良いですねぇ。
また、銃身下部のにスライドは固定となっています。
MGでも固定式でしたし、ここはもうちょっとがんばって欲しかったかも。

やっぱりね、ポンプアクションってショットガンの見せ場だと思うんですよ。
アメフトで言うならクォーターバックのロングパスからタッチダウン、あるいはインターセプトから40ヤードランのタッチダウン。
野球で言うならスリーベースヒット(個人的にはホームランより見せ場の大きなプレーだと思う)、サッカーで言うなら……まぁいいや。

銃の握り手首は接続軸に角度が付いているので、ショットガンを構えるポーズにも不自然さはありません。
ストックは肉抜き穴が開いているため気になる人がいるかもしれませんが、ここはこれでも問題ないかと思いますね。
ショットガン二挺撃ち、というのは設定上可能かどうか分かりませんが、現代でもフルオートのショットガンなどという化け物が作られているぐらいですから、
宇宙世紀にはもう標準かなあということで。
ジャイアントバズも2挺付属。
センサー部分にはWaveのH・アイズミニを入れてやりました。ワンポイントアクセントには良いですね。
グリップは可動式で、構えさせる際のポジショニングに支障が無いのが嬉しい。

なお、砲身左側のセンサー部分にはWaveのH・アイズミニを入れています。
シュツルムファウストは2本、チェーンマインは1基が付属。
チェーンマインのケーブルにはリード線が使われており、多少のポージング変更は可能となっています。
チェーンマインもビームサーベルもちょっとポージングが難しい武器ですね。
特にサーベルは前腕が湾曲しているため、ちょっとポーズが限られる感じ。
……まぁ何というか、劇中でもビームサーベル抜き放ったはいいけれどその直後に90mmガトリング砲で蜂の巣にされているので……。
股間下部にはアクションベース接続用のポリキャップが配置されているため、
リボー・コロニーの路面すれすれに滑空する印象的なシーンも再現可能。
っということで、HGUCケンプファーでした!!
傑作の呼び名も高かったMGを継承し、その上でストレスなく組める、遊べる良キットだったと思いますね。
色分けが足りていない箇所もありますが、そこはお好みで良いんじゃないでしょうか、というところです。
パーツ数が増えるとコストも上がり、値段も上がっちゃいますしね。
惜しむらくはライバル機であるアレックスがちょっと古いキットのため、少しだけ見劣りしてしまう点と、

確かに購入したはずなのにどっかに消えてしまったさとっちさんの管理能力、でしょうか。
……いや、本当に、GMコマンドコロニー仕様とかも買って作ったんだけどなぁHGUC……。