バンダイ 1/144 HG
機動戦士ガンダムOO GN-0000 OOガンダム
さてさてさて。

間もなく放送開始を迎える『機動戦士ガンダムOO』。
第1期は本当にもう序盤の不安を吹き飛ばす出来で、ちょっとロボアニメとしては傑作すぎないかと思ったものです。
しかしクリスが死んでしまったのは悲しかった……あとロックオンと。

第2期は10月5日からスタートというコトで、スメラギさんがどれだけ酒に溺れて男に溺れて(ぇー)いるのかとか、
ハムの人のその恥ずかしい衣装は一体何なんですか誰か止めなかったんですかとか、
荒熊親子の状況が物凄く気になりますとか色々とあって非常に楽しみ極まるんですが、
唯一の不安要素がメカデザイン。

どうもソリッド感に欠けるというか、第1期のデザインよりもベタな方向に走っている感がありまして、
「ケルディムよりもデュナメスの方が……」とか
「セラヴィーよりもヴァーチェの方が……」とか、
そういうことを思ってる人も多いんじゃないでしょうか。
主役機であるこのダブルオーガンダムも
「タケノコ2個かよ!!」と叫んでしまったりしましたし。

とはいえ最近のバンダイの設計開発力の変態ッぷりを見ていると、
メカデザ云々以前に「組んでみたい」という意識が働くわけでして、
VF-25を組み立てる用の紙ヤスリとクリアグリーンの塗料を買いに行ったヨドバシで
ついウッカリ見かけて衝動買いしてしまいました。

そんなワケでまだ放送も始まっていませんので、
あくまでもキットのインプレッションレビューというコトで。
今回は気合を入れず(いつまでも完成しなくなります)、塗装なども無し。
純粋にキットの出来だけレビューとなります。
まずは恒例の全身をグルリと。スケールは1/144で13cm程度。
プロポーションは上半身にボリュームが集中しているというデザイン上の好みこそありますが、
基本的に良好だと思います。

ちなみに画像はちょっと間違えていまして、GNソードのマウントが左右逆になってしまいました。
本来は青いカバーが後ろ側に来るのが正解。
上半身を軽くグルリと。 かなり出来が良く、色分けはほぼ完璧です。
バックパック中央部の接続穴と、バックパック左右のスラスター造形の甘さがかなり目立つので、修正してやると良いかも。
頭部はメインアンテナのフラッグ部を切り飛ばしてやっただけで、他は一切無加工です。
精悍な印象のあったエクシアと比べて面長な印象を受けますが、これもデザインゆえか。
出来自体はかなり良く、アンテナ中央部と側頭部、シールを貼ると分かりませんがカメラアイパーツにもクリアパーツが使用されています。
気合の入った方はカメラアイをクリアグリーンで塗装してやるとかなり良い感じになるかと思います。

あと垂直アンテナは本来イエロー指定でシールも付属していますが、
黄色いアンテナがあんまり好きじゃないので今回は白一色で。
デザイン画を見て愕然としましたが、自分で組むとかなり気に入ってしまう辺り現金なものです。
しかし実際コレだけ出来が良いというのは本当に……。
クリアパーツは膝下の外側、および肘関節外側と手首カバー部外側にそれぞれ使用されています。
いずれも『体の外側』だけがレンズパーツなので、ウッカリもう一個買って全身クリアパーツにしないように。

レンズパーツを塗装する際には裏側からクリアグリーンを塗ってやると、塗膜のハガレを気にしなくて済みます。
肘も膝も二重関節のため、従来に無いほど変態的な可動範囲を誇ります。
肘は110度近くまで曲がる他、上腕付け根部でロール軸可動。
膝は完璧に180度曲がりますので、正座だって全然問題ありません。
ガンダムが正座するってどんなシチュエーションかは別にして。
ただ、足首は左右可動はバツグン(それこそもう気持ち悪いぐらい)に動きますが、上下方向は可動範囲が狭い感じですね。
両肩に装備したタケノコ……じゃなくてアポロチョコ……でもなくてGNドライブ。
片方がエクシア、片方がOガンダムのものだとか。

ドライブが埋め込まれているバインダーには可動軸があり、前後に向けることが可能な他、若干上方へ跳ね上げることも出来ます。
GNドライブを後方へ二基とも向けた状態は高機動形態とか。

なお、GNドライブの下にある四角い凹みにはGNシールドがマウントされます(付属せず)。
正直この形態はいかがなものかと思いますが、前方へGNドライブを展開することでGNフィールドを強化できるとのこと。
その分後方の守りはまるっきりゼロになる気がしますが、うむ。
腰サイドアーマーにはハードポイントが設けられており、GNソードUをマウントできます。
付属する装備はこの4点。
残念ながら両肩バインダーに装備するシールドと、GNビームサーベル(GNビームダガー)の刀身は付属していません。
また、GNソードUも連結状態が再現できないなど、少し不満の残るものに。
GNソードUはライフル⇔ソード形態への変形が可能。
グリップ部の変形は上記のような感じです。
ソード時のグリップが分割され、ストックとグリップをそれぞれ形成。 青いカバーはハンドガードの役割になります。
ストック部は大きく動くため、ポージングの妨げにはなりません。
GNソードUからライフル形態にするにはもう一点、ブレード部分を回転させてやる必要があります。
真横から見て刀身が垂直ならソード、水平ならブレード。
GNソードUのセンサー部にはクリアパーツを使用。 設定だとクリアブルーですので、気合の入った方は是非。
かなり良い造形の平手パーツが付属していますが、少し接続軸が長い気もします。
腰アーマー後部にはGNビームサーベル(GNビームダガー)のマウントラックが。
ダガーの先端部には刀身接続用の穴が開口されていますが、太軸なので
1/144シリーズのクリアサーベルは使用できません
ホビージャパンの記事によると、1/144のGN-Xに付属のサーベルが使用可能とか。
他で言うと1/100シリーズがピッタリなんですが、ちょっと長すぎます。
引き抜くアクションを再現したい際には、GNダガーのポジションを下から横へ変更してやります(差し替え式)。
1/100で立体化された際には、上下にスイングする可動軸が設けられそうですね。
飛行ポーズ再現用に使っているのは、同じバンダイから発売された魂STAGEのアクションサポートタイプ。
バックパック中央の他、股間下部にもフライングベース接続用の穴が設けられています。
何だかもう本当に足首の可動範囲が左右に広すぎて、大体のポーズは苦もなくとれます。
もちろん重心が崩れると倒れますが……。
しかし足裏がちゃんと接地しているというのは見ていて安心感がありますから、これは嬉しい。
サイズ比較でHGUCのヘイズルと。
プロポーションはどちらも素晴らしいんですが、OOは脚部・碗部の細さが特筆モノですね。
っということでインプレッションレビューとなりましたがOOガンダムでした!!
気合入れず、ゲート跡はニッパーのみで処理、塗装やスミ入れ一切無しで2時間半ぐらいで組み上げ完了でした。
いやまぁメッセしながらでしたから実質1時間半ぐらいで完成するかもしれませんが。

短時間で完成するワリに出来は非常によく、組みやすい遊びやすいキットだといえますね。
ただ、それだけに付属武装の少なさが悲しいところ。
いずれレンズ内のシール色を変更し、セブンソード全部装備させたスペシャルVer.とかトランザムVer.が出そうな気もしますが。
とはいえ本放送開始前に主役機が手に入るというのも久々ですし、
パチパチッと組んで遊びながら放送スタートを待つのも良いかと思いますよ!!