バンダイ 1/144 HG
GN-001 ガンダムエクシア
さてさてさて。

機動戦士ガンダムダブルオー第2期の第1話で鮮烈に登場し、鮮烈に散ってみせたガンダムエクシア。
4年前の空気を読まない我慢弱い乙女座ロマンチスト、グラハム・エーカー上級大尉の駆るGNフラッグUとの最終決戦で
頭部損壊、左碗部全損、脚部小破……というダメージを受けつつも、
刹那が自分で修復してアロウズと戦い続けてきたその姿はまさに『歴戦の勇士』であり、
同時に『技術差の逆転』で敗北した姿には少し感慨深くなってしまいました。

……しかしだからといってプラモまで買ってしまうことになろうとは夢にも思わずと言うか、
どんだけダブルオーにハマってるんでしょうかさとっちさん。
まぁダブルオーガンダムよりもデザイン的には好みだったんですけどね。
このイマイチ洗練されていないというか、ゴテっとした『頑張ったけど色々はみ出したりしました』的なデザインがステキ。

今回も今回とて、『決して気合を入れずに』作ったインプレッションとなりますー。
いえ、本当にもうさとっちが気合入れて作ると軽く3ヶ月ぐらい完成しませんから……。
まずは前身をぐるりと。 一枚、セブンソードのものも入れていますが。
イメージよりも肩アーマーが大きく、上半身がボリューム過多な印象を受けますね。
脚部はフトモモ・足首の可動が優秀ではないのが残念。
ダブルオーが優秀すぎたと言うのもありますが、もうちょっと頑張れたのではないかと思います。
胸部はダブルオーと比べてやはりゴチャついた感じ。
胴体にGNドライブを配置する、というレイアウトが機体の構成を決めてしまっている感がありますね。
現用機で言うとイギリス空軍の配備したBACライトニングと似ている感じかな。
あちらはジェットエンジンを二発、胴体に縦配置する……というレイアウトのおかげで、あんなにも
変な戦闘機になりましたが。

胸部上方のクラビカルアンテナは可倒式。
肩アーマーから上腕外側に繋がるベルトは軟質素材。
上腕を90度跳ね上げても可動に干渉しないのは嬉しいところです。 ただ、塗装可能かどうかはちょっと分かりません。
左手は平手が付属。かなり良い表情&モールドになっています。
あとは開口部の無い握り拳が付属してくれれば言う事はありません。
ダブルオーでも見られた各部の透明レンズパーツはこんな感じ。胴体中央部、手首部分に無い以外はほぼ同じ配置。
レンズ部は軽く塗装して表現してやっています。
と言っても、レンズパーツはランナー状態で両面からスモークを吹いてやり、レンズをはめ込むパーツの底面をクリアーグリーンで塗装してやるだけ。
クリアグリーンを直接レンズパーツに塗ると、曲面パーツ(A9、A10パーツ)はムラが出やすいので注意しましょう。
画像だと判りにくいのが難点ですが、シールだけよりも深みのある表現になります。
装備品一覧はこちら。
左画像はGNソード(上)、GNロングブレイド(中央)、GNショートブレイド(下)。
右画像はGNビームサーベルとGNビームダガー、GNシールドとなります。
GNビームサーベルはビーム発振状態のものが付属しますが白一色のため今回は撮影せず。
GNビームダガーに至っては刀身が付属してません。コレは残念。
GNシールドは表面が青色一色のため、シールを貼らないとピリッとしませんね。

(マウスオンで画像ロールオーバー)
エクシアの象徴たるGNソードはシールド、サーベル、ライフルの複合型デバイス。取り回しの悪さは天下一品だと思います。
銃身が短いため、必然的に短距離での制圧射撃用ですね。

第2期の第1話では先端部を損壊したこのソードを振るい、GN-X3とアヘッド小隊に挑むも、
GN-X3を小破させただけであとはダックハント状態。
アヘッドのサーベルにとうとうGNソードが叩き折られたシーンは衝撃的でした。
数多くのモビルスーツを屠ってきたGNソードの敗北は、第3世代ガンダムの時代がとうとう終焉を迎えたことを示しました。
GNビームサーベルは両肩アーマーから下方へマウントされています。このマウント形態は従来のガンダムシリーズで初。
抜き打ちは右画像のような感じになります。
GNビームダガーは腰アーマーから下方へ伸びています。 基部が上下にスイングするため、一応抜き打ちポーズも可能。
本来なら基部にもう1個、横方向への関節があるのですが、さすがにこのスケールではそこまで再現できないようです。

また、ダガーとマウント部との接続がプラパーツtoプラパーツなので、
保持力はかなり弱い感じ。撮影中もポロポロと落ちました。 気になる人は接着してしまっても良いかも。
セブンソード形態がこちら。
大きな特徴は腰にマウントされた2本のGNブレイドですが、このマウントがあまり優秀ではないためポロポロと落ちます。
GNソードがサーベルのグリップと干渉したり、フトモモのGNブレイドが腰アーマー(後部)と干渉して落ちたり……。
腰アーマーを左右2mmずつぐらい縮めてやれば、また変わるかもしれません。
最後は当然のようにダブルオーと。
回収されたエクシアの太陽炉はダブルオーに受け継がれているので叶うことの無いカットですが。

こうして比較してみると、エクシアのデザインラインを踏襲しつつブラッシュアップされているのが分かりますね。
特に脚部の構成は、エクシアでの反省点(付け根でのロール軸など)を活かしているのが面白い。
連続で各作品の主役機を組んでいくと、「こう発展したか!!」とか「あー、ココはこう出来るのか……」とか、色々と発見があって面白いです。

まだSEEDやデス種シリーズの技術+αで作られていたエクシアと、そのエクシアを反省点として作られたダブルオー。
ガンプラの進化のスピードを感じると言う意味で、非常に意義のあったモデリングでした。