バンダイ 1/144 HG 機動戦士ガンダムダブルオー 2ndシーズン
GNZ-005 ガラッゾ/GNZ-003 ガデッサ
さてさてさて。

とうとう放送も残り5話となり、
主要登場キャラがどんどんとリストラされていく『機動戦士ガンダムダブルオー 2ndシーズン』。
いろんな意味で目が離せません。

山ほどある『ケリをつけなきゃいけない人間関係(主にサーシェス)』と伏線回収がちゃんと果たされるのか、という部分がもっとも大きな興味となりますが、
それ以上に
『大いなるカマセ犬となったイノベイター組』への興味も尽きるところはありません。

爆雷の圧力+トランザムで大気圏突破を図るトレミーを狙撃して罠の渦中に放り込ませたリヴァイブ、
秒速78kmという危険な速度でトレミーを強襲しダブルオーのGNソードを叩き斬ってみせたブリング、
アニューをロックオンと戦わせた悪趣味なヒリング、
ダブルオーライザーのトランザムライザーでエンプレスごと消し飛ばされたデヴァインなどなど、
どいつもこいつも
『初登場以外は見せ場無し』というこの体たらく。

特に第20話『アニュー・リターン』でどのようにイノベイター組が撃退されたかが描かれた第21話は視聴者を笑いの渦に叩き込んだ、
「頂くよ!ダブルオー!」→ダブルオーの射撃でガデッサ&ガラッゾ同時撃墜→コアファイターで脱出
という、わずか3秒の早業を見せてくれまして、あぁもうこれは偉大なるネタ要員として末永く愛するしか無いなぁと思わせていただきました。

そんなイノベイターが駆るモビルスーツですが、『GNテッカマン』とも評されるデザインが特徴ですが、
しかし劇中のどのMS系譜にも属さないプロポーションは非常に魅力的です。
あとはちゃんと活躍してくれれば良いんですが。

で、今回は近接戦闘に特化したガラッゾがめでたくキット化されましたので、
そちらをサックリとレビューです。

……合わせて悲劇に見舞われていたガデッサも。
まずは全身をグルリと。
かなり大きいモデルですが、パーツ数はそんなに多くないので組むのは比較的簡単です。
機体は直線ラインが少なく、曲線+曲面で構成されているので、
ゲート跡の処理をするときは400番→600番ぐらいの紙ヤスリで丁寧に。

ちなみに今回さとっちさんはそんなに気を使っていませんが、
その理由は後述。
あまりにも男らしくて尋常ではなくカッコいいガラッゾの頭部。

ちなみにカメラアイ保護用のバイザーパーツがクリアーレッド成型で付属していますが、
パーツを切り離すタイミングで割れました

……なのでさとっちルームのガラッゾはバイザーなしで格闘戦に挑む、超・漢らしい機体になりました。

(左画像ロールオーバー)
両手の甲に装備されているスパイクは可動式。
握り拳の状態のみですが、90度倒してナックルガード状態へ移行可能です。

(画像ロールオーバー)
左肩のバインダーはシールドとGNフィールド発生装置。
セラヴィーガンダムのハイパーバーストを弾いて防いだ大技を魅せた装備ですが、いかんせん擬似太陽炉のため使用可能時間に限界があります。
両肩アーマーにある突起は『GNスパイク』ということで、GNフィールドを発生させる事の可能な近接格闘用兵装。
付属する手首は握り拳、平手、ビームサーベル(GNビームクロー)が左右共に。
どれもモールドが小気味よくシャープで心地よいです。
ビームクローは本来なら五指全てか独立して刃を展開できますが、さすがに強度問題からか今回は付属していません。
もっとも、ガラッゾがちゃんと活躍したのは
このビームサーベル形態でのみ、なので特に問題はありませんね。
背中のコアファイターシステムもちゃんと再現されています。
この機能がなかったらイノベイターはリジェネとリボンズ以外全滅しているというこの現実。
っということでここからはガデッサに。

実は発売当日に購入して組み上げてもいたんですが、撮影してたら
GNメガランチャーの砲身接続ヒンジが割れるという悲劇に見舞われ、
その結果としてなし崩し的にレビュー中断しておりまして……。
コチラも同じく全身をグルリと。
ガラッゾとの目だった違いはカラーリングと肩アーマー、GNメガランチャーの装備ぐらいですか。
実際にはちょこちょこと違うんですけどね。


ちなみにこのタイミングまではGNメガランチャー、無事でした。
ガデッサとガラッゾ、上半身の相違点は頭部と方アーマー、手首だけとなります。
ガデッサの頭部は砲戦メインの機体ということもあって、センサー系の強化されたものという感じですね。
下半身の相違点は腰のフロントアーマーだけ。ガラッゾのものはシンプルな防御装甲ですが、ガデッサのは逆噴射用のスラスターが装備されています。
射撃時の姿勢制御を考慮すれば機体重心位置に近い箇所へスラスターを設けておく、というのは正解ですね。

足首は着陸用のスキッド展開状態を差し替えで再現可能です。
基本的に浮いている機体ですし、GNアーチャーなどと同じ仕様のベースが付属しているのでこの状態はまぁ殆ど無いかな?
腰のフロントアーマーは可動軸が仕込まれており、60度ぐらいまで跳ね上げられます。
ここはガラッゾも同様。
ここはガラッゾ・ガデッサ共通の武装で、肘のGNカッターと前腕部のGNバルカン。
ガデッサはこの他にビームサーベルも装備しているハズですが、キットには付属していません。

(画像ロールオーバー)
コチラが問題のGNメガランチャー。
3本の砲身を束ねた形状で、ここまでは良かったんですがこのあと展開状態にしようとした瞬間にヒンジがこう、ペキッと……。

仕方が無いのでさとっちルームでは
『アリオスアーチャーの射撃でGNメガランチャー喪失』というコトにしています。
しかしよく考えると物凄く恥ずかしい敗北だよね、アレは。
よりにもよってアレルヤに武器破壊されてるんですから……。

題:『地獄兄弟 〜どうせ俺(私)たちなんて〜』
最後はガデッサとガラッゾ並べまして『地獄兄弟』。
いやほら、カラーリング的に決して何の間違いもないと思うんだ……。

っということでガデッサとガラッゾ、合同レビューでございました。
どちらも組んでいてストレスの無い、非常に良いキットだと思います。
……まぁ組立て開始5分でバイザーが割れたガラッゾ、撮影途中の肝心なタイミングでメガランチャーが使えなくなったガデッサ共に、
劇中でのイノベイター組のダメさを象徴している気がしないでもありませんが。