バンダイ 1/144 HG 機動戦士ガンダムOO
GNX-704T/AC ミスターブシドー専用アヘッド
さてさてさて。

機動戦士ガンダムダブルオー第1期の最終回に2秒ぐらいだけ登場し、鮮烈過ぎる印象を視聴者に叩き込んだ『謎の仮面の男』。
各レビューサイトや感想日記では『グラハムさん何やってんすか!!』などのツッコミがフルパワーで叩き込まれていましたが、
いざ第2期が始まるとその正体は
謎の男『ミスター・ブシドー』であり、
アロウズの基地で自動販売機の間に挟まりながら紙コップでコーヒー飲んでいる
という、あまりにアグレッシヴな初登場シーンに全国78億人の視聴者がメロメロになったと聴いています。

その正体に関して分かっていることといえば

・乙女座生まれ ・過去に刹那(エクシア)と因縁がある ・ビリー・カタギリと知り合い
・現在絶賛生き恥晒し中。 ・左利き ・ライセンスを持つワンマンアーミー。命令無視可能。


……という、どれもこれも
正体特定するのには不十分な情報ばかり
てっきり我らのスーパーエース、コーラサワーがその正体かと思ってたら別枠で登場しましたし。

さらに、第10話で
『実はミスター・ブシドーというのは渾名だった』という衝撃の事実が明らかになったミスターブシドー。
ますます謎を深めていくその正体は、今後のストーリー展開よりも気になるところです。
たった一人の軍隊といいつつ本当は『一人ぼっちの軍隊』なんじゃねえのか、という気もしますがその辺はそっとしときましょう。

で、今回レビューするのはそのミスターブシドーが駆るアヘッドのカスタム機。
刹那のダブルオーを圧倒してみせたその活躍は、強く印象に残っています。
……カタロン基地襲撃作戦途中で「興が乗らん!!」といって勝手に戦線離脱したシーンもまた強烈でしたが。ええ。
まずは全身。といっても基本はアヘッドですね。
頭部、肩アーマー、背中スラスター、腰スラスターパック、フトモモ前面装甲とシールドが変更パーツとなります。
元々のキットの出来が良いので、追加パーツさえシッカリした出来なら完成度は保障されたようなものです。

説明書によればアヘッドの近接戦闘用カスタムタイプで、ミスターブシドーをパイロットとすることを前提に開発されたとか。
開発コードは『サキガケ』って……さしずめ
ワークス(チーム)の名前は『オトコジュク』でしょうか。
色々とツッコミを入れたくなる頭部〜背中周り。
頭部の鎧武者っぽい装飾は……何の役割があるんでしょうね、通信機能強化とも思えないし。ワンマンアーミーですし。
頭部後方から伸びているケーブルはリード線。設定だと追加装備へのパワー供給に使われるとのコトです。
粒子スラスターは通常型の横配置から縦配置に変更されています。
左右ともにスラスター上部にはGNビームキャノンが設けられていますが、あまり射角が取れないので牽制用でしょうね。
腰後部のバックパックも、通常型アヘッドとは違うタイプに。中央1基配置から、スラスターを左右1基ずつ、2基の配置にしたタイプです。

背中スラスターのオレンジ部分はシールが付属していますが、ホワイトサーフェイサーの上からクリアーオレンジを吹いて再現してやりました。
ビームサーベルの刀身を塗装する関係でクリアーオレンジ買いますし、ワリとキレイに仕上がります。
ビームサーベルは左脇の下にショートサーベル、フトモモ横部に太刀サーベルがマウントされます。
説明書では左フトモモに太刀サーベルのマウントがありますが、抜き打ちのことを考えると右だよね、ミスターブシドーは左利きだし……ということで
右フトモモに配置しています。

どちらのマウントに対しても、可動範囲が不足していて手首が届かないのは悲しいところです。
ショート、太刀ともに刀身はクリアーパーツ。
とはいえ無色成型なので、クリアーオレンジで塗装してやりましょう。ムラなくやるなら缶スプレーがオススメ。
今回は刀身の根元と先端部分を濃く、中央部分を薄めに塗る事でビームっぽくしてみましたが……分からないなぁ。

また太刀ビームサーベルは何とか両手持ちが可能ですが、手首の角度や刀身の角度の影響でイマイチ締まらない印象。
サーベル自体の保持力もありませんし、ここは専用の持ち手が欲しかった。
相変わらずスパークルレッドのベースを買ってないので普通のベースで。
派手に見栄を切ったポーズがどう考えても似合う機体ですが、アヘッド自体はそこまで見栄切りポーズが出来ないのが悲しいところです。

(右画像、ロールオーバー)
シールドはこれまた専用タイプで、GNビームサーベル用コンデンサ内蔵タイプ。
シールド裏側に太刀サーベルをマウント可能です。イメージ的にはサザビーのアレ。
思わず1/144と1/100のキットを並べたんじゃないか、と自分でも目を疑うこのサイズ差。
そりゃ性能差が互角でも質量の影響で押し切られますねダブルオー。

っということで、HGのミスターブシドー専用アヘッドでした!!
プロポーションや佇まいのカッコよさは文句なし、可動範囲には難点アリ……というところですね。
デザイン的にどうしようもない部分があるとは思いますが、もうちょっと肩関節が内側に入りこんだりしてくれれば良いんですが。