バンダイ 1/144 HG 機動戦士ガンダムOO
GNX-704T アヘッド
さてさてさて。

世間的にはセラヴィーや1/100スケールのダブルオーが発売されているタイミングですが、.30CAL CLUBはアヘッドです。
何だかもうごめんなさいね、組むのが遅くて。ええもう本当に。

ダブルオーの第二期の情報が出てきたときに一番度肝を抜かれて
「……大丈夫なのか第二期」と思わされた主犯格である、
アロウズだけに配備されているエリート機『アヘッド』。
正直、第一話でグリグリ動いてエクシアを圧倒するのを見るまでは不安で一杯でしたが、ジニン大尉やソーマさん、
そして我らがスーパーエースにして謎の仮面の男ミスターブシドー専用機など、各種バリエーションの登場につれ、
段々と味のあるデザインに思えてくるのが不思議なものです。

とはいえプラモまで買うとは思っていませんでしたが、かなりプロポーションも立体向けにアレンジされているようでしたので、
ダブルオーガンダムと絡ませる意味でも買うべきだな!!!ということで購入いたしました。

で、今回も今回とて潔く塗装なしのキットインプレッションレビューとなります。
まずは全身をぐるりと。
プロポーションは
最初に見たとき愕然とした設定画のそれよりも洗練されており、アニメ劇中のそれに近いものに。
アヘッドは胴体中央部にGNドライブを配置し、なおかつ『ガンダムに対する市民の批判的感情』に対するために
擬似太陽炉を隠している……という設定上、かなり大型のボディになっています。

基本的には突貫工事で作られたGN-Xと比べると、ユニット構造が明確化されています。
他のユニット配置はティエレンのそれを踏襲しており、やはり人革連主導で作られたのかな、という感じ。
あるいはフラッグやイナクトのように設計上の大幅な変更が困難な機体より、
ティエレンのように設計上余裕のある機体をベースにした、ということかも。
『太陽炉搭載モビルスーツの新しいスタンダードを目指して開発された』
というにはやや後ろ向きな推測ですが、新型機の開発ってとかくお金がかかるものでして……。

キットの構造としてはパーツの挟み込み構造がチョコチョコありますが、製作には手間取らないと思います。
フトモモは中央に合わせ目が来るため目立ってしまうのが辛いかな?
また、前腕部分もやや合わせ目/ゲート跡処理に苦しむかもしれません。
全体的に合わせ目箇所は曲面主体となっていますので、紙ヤスリでの処理を推奨します。
頭部はカメラアイ4つということでGN-Xのレイアウトを踏襲。
額左右にGNバルカンが装備されているのは鹵獲したキュリオスからの着想でしょうか。
額中央のセンサーパーツはクリアパーツが使用されています。
首関節の可動範囲は非常に広く、ポージングにかなり貢献してくれます。最近のバンダイは首の可動にこだわってくれますね。
背中はオーソドックスなGNドライブ搭載モビルスーツの配置。
GNドライブに両肩のスラスターユニットが直結されています。基部はGNドライブ側、スラスターユニット側ともにボールジョイントで保持力と可動範囲は文句なし。
装備品一覧はこんな感じで。
GNシールド、サブスラスターユニット、オートマトンコンテナ、GNビームライフルと換装用バレル、GNコンデンサーとビームサーベルとなっています。
劇中で使用されたパーツは全部付属している、というところでしょうか。サーベル刀身がクリアパーツじゃないのは残念。
シールドは左前腕部にマウント。肘関節下部にロール軸があり、そこでシールドを向ける角度を変更可能。
シールド接続基部にL字パーツを付けたりする必要もありませんから、これはデザイン上の妙というか上手い点ですよね。
ビームサブマシンガンは銃身を挟むようにしてフォアグリップが配置されています。
尾部のストックは角度変更可能、前腕部のラッチ(シールドマウントと同じ基部)へ、ストック下部の突起を接続させます。
これは鹵獲したキュリオスの設計を流用しているというコトでしょうか。
飛行しながらの射撃シーンも再現可能。ベースはスパークルレッドを使いたかったんですが、手持ちにあったクリアブルーを使用しています。
腰部後方のサブバックパックはオートマトンのコンテナと、スラスターパックを選択可能です。

(画像ロールオーバー)
ビームサブマシンガンはバレル変更と機関部左右へのGNコンデンサー追加により、ロングバレルのビームライフルに換装可能。
この辺りはGN-Xの設計思想を引き継いでいる、ということですね。
GNビームライフル(またはサブマシンガン)はフトモモ横部のマウントラッチに接続可能。
いささかどうかと思わないでもないマウント方法ですが、せめて90度回転とかは出来なかったものでしょうか。
GNビームライフルを構えての飛行ポーズ。
どちらかというとサブマシンガンより、こちらの方がシックリきます。
脚部は股関節付け根部分の可動が優秀。90度とまではいきませんが、かなり横に開く事が可能です。
飛び蹴りシーンも違和感無く再現可能なのが嬉しいところ。
第一話で衝撃的だったエクシア撃破のシーンっぽく。
本来ならGNソードの刀身は先端部が折れて刀身も刃こぼれしていますが、その辺はまぁ置いておいて。
何となくアヘッドはGN-XVとかよりも泥臭い戦闘が似合う気がします。
いえ、決してミスターブシドーの戦い方がとかいうことでは無いと思いますが。
エクシア、ダブルオーと並べて大きさの比較。しかし完全に大人と子供ぐらいの体格差がありますね。
コレだけの体格差、なおかつ4年の技術差ということも考えれば、完調じゃなかったエクシアがアッサリと撃破されたのも無理はありません。
現状でもアリオスやセラヴィーはアヘッドと互角の戦いとなってしまっているワケですから、
今後どういったパワーアップや連携でアロウズを攻略してくのか、非常に楽しみなところです。

っということで、ダブルオーシリーズのアヘッドでした。
現状は何よりも、ええ何よりも『ライセンスを持つ噂のミスターブシドー』専用アヘッドが楽しみで仕方ないんですが、
このノーマルアヘッドも良いキットでした。
量産型、というネーミングになってはいますがそれだけ洗練された機体、ということで。
さて、お次はセラヴィーさん、んでアリオス→1/100のダブルオー&オーライザーセットになるかな……。
久々にプラモ熱が高まると、レビューペースと製作ペースの兼ね合いが難しいですね(苦笑)。