バンダイ 1/144 HG
機動戦士ガンダムダブルオー GN-009 セラフィムガンダム
さてさてさて。

散々『後ろに人がいる』といわれていたセラヴィーガンダムですが、満を持して第14話にてその姿を現したセラフィムガンダム。
GNドライブとコクピットがこちら側にあり、セラヴィーの方が実はオプションだったという設定には少々ドギモを抜かれました。

しかし活躍度合いはガンダムたちの中でもかなり上位で、
初登場からガラッゾを撃破するわ、ガデッサを撃破してなおかつコアファイターまで捕獲したりと色々と大活躍でございます。
……ぶっちゃけた話、
アリオスよりも活躍してるとか何とか。

しかし活躍度合い以上に各種レビューサイトでの
大いなるネタ要員という側面が強くて少々アレな感じもしますが。

で、今回プラキットとしてリリースされたセラフィムガンダム。
すでにハイコンプロシリーズのセラヴィーと合わせてリリースされたりもしていますが、
単品売りは今回が初……かな。
もうここまで来たら買わない理由は無いな、というコトでサクッと購入しましたが、
うーん、少々期待はずれだったかな……と思いつつ、今回もサックリのレビューです。
まずはセラヴィーガンダムと接続している収納状態から。
全体的にはセラヴィー付属のものよりもハイディテールにはなっていますが、変に可動箇所がない分セラヴィー版の方がスッキリした感じです。
この状態だと手首を取り外すため、手首接続用のポリキャップが丸見えになるのが難点。
セラタンク。
脚を伸ばして直立させ、肩口にカチッと収まっている腕を外側に引き出すようにしてから肘を前方に向けます。
むしろこっちの方が本来のカオっぽいですねセラフィムさん。
GNキャノンの砲口に手首パーツを接続し、頭頂部のカメラカバーを背中に接続、セラフィムの頭部をハメ込んで完成です。

……と言いたいところですが、あまりにもプロポーションが悪くて少々頭を抱えたり。
セラフィムの頭部が肩の間に埋もれていますし、上腕が短すぎて腕全体が寸詰まり感。
正直なところ、
ダブルオーシリーズの中でも最悪の部類に入ると思います。
頭部はスミ入れしていませんがオトコマエです。
フェイスバーストモードのアンテナはセラヴィー付属のものよりも外れやすく、かつ保持力も低いのが残念。

肩アーマーから下がっているヒンジ部は90度ほど展開しますが、肘の可動範囲にまったく影響しません。
肩はボールジョイント接続されており、可動範囲は良好でした。

とはいえやっぱり腕の短さが致命的ですね。
せめて上腕がもう2mmぐらい長ければ、多少なりともマシだったんですが.……。
手首は甲の部分がクリアパーツ。
説明書指定だとグリーンでの塗装が指示されていますが、表面から塗ってしまうとクリアパーツの妙味がありませんので、
塗るときは裏側からにした方が良いでしょう。
武装はビームサーベルが2本付属。 刀身は長いものが2本とダガーが1本になっています。
GNアーチャーに持たせたり、ダガーはダブルオーに装備させるのが良いかなと。

それにしてもやはり、脚部の可動範囲の広さに対して、
腕の可動範囲が非常に狭いので……ポージングの幅は狭いなぁ。
ちなみにこのセラフィムガンダム、セラヴィーと接続しているときはセラヴィーの右腕側に左腕が。
左腕側に右腕が来るので、手首はこうなるのが正しいと思います。
マニピュレーターの親指部分が移動する、などのギミックがあればまた話は別ですが。
正座で座談会。
……ずっと飾っているとコレはコレでかなりクるものがあります。

っということでHGのセラフィムガンダムでした。
正直なところガッカリというところですが、『セラヴィーとの脱着ギミック』を主眼に置くならある程度は我慢できるかな?
それでもやっぱり、単品としてリリースされる以上は、
単品で満足できるものを出して欲しいなぁ……というのが正直な感想です。
1/100スケールでのセラヴィーさんリリースを楽しみにしましょうかねぇ。